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早くも臨時休業!マカピーの日々 #1218

マカピーです。
9月6日にAdik Kitchenが休業しました。

8月20日の開店からたった半月で休業しちゃいました。

え、何で?って思われる方もいるでしょうね。

マカピー自身も急展開に驚いています。

その理由は、スタッフとマネジメントにありました。

実はその数日前に飲み物係とウエイトレスの二人がアディさんの指示に従わないというの辞めさせたのでした。

飲み物係(Tukan Minum)とはコーヒーを淹れたり、フルーツジュースを作ったりする係でマレーシアのレストランでは料理をつくるコックと飲み物係と皿洗い、接客で構成されることが多いのです。

ようやくコックが見つかって客がつくようになってきた矢先ですが、飲み物係は何を考えているのかよく間違えて客の要求したものが出来てこなかったり、非常に時間がかかるのでした。

さらに接客係も、客を呼び込むわけでもなく、お客が席についてもオーダー取りにかけつけもしないので注意されていたのです。

暇を持て余して更に飲み物係と座って話をしているばかりで、食べ終わった食器をかたずけないのです。

後は店のまかない飯や飲み物を飲むばかりなのでした。

ヤレヤレ

客として(ちゃんと支払います)マカピーも店をチェックするのですが、明らかにアディさんのマネジメントが出来ていません。

スタッフの誰もが周辺にゴミが落ちていても気にしません。

特に前述の二人は直接のマネージャーであるアディさんのいう事も無視しているのでそれまでの実働日の支払いをして辞めてもらったんです。

アディさんとハナさんは夜間の売り上げが多少伸びてきたけれど、目標額に達しない事を話しました。

今回二人を辞めさせましたが、一カ月のスタッフ給与の合計にも達しないのではあきらかに赤字です。

売り上げの中から食材等も買わなければならないのにどうするのか?

アディさんにはプロモーションをするなどセールスする明確な打開策がありません。

基本的には彼女の店ですが、資本提供をしたマカピーとハナさんとしては、このまま見過ごすことが出来ません。

アディさんも幼子二人の母親であり、病身の実母が近くにいたりしてアップアップの様子で店に来ても一人でテーブルで座っている様子なのです。

何とかしなければなりません!

飲み物係の交代として来た、ファラさんはフィリピン系のなかでもビサヤ地方出身の両親を持つ未婚女性で、ハナさんとはビサヤ語であっという間に打ち解けました。

実はマイさんを通じて探してもらう際に、ハナさんはそれがビサヤ人だと良いとは希望していた事なんです。

願いが叶ったようです。

さっそく、二人は店に行ってコックと洗い物係に紹介して、その後に来たアディさんを含めてこの経営危機に対する今後の経営スタイルの変更を打ち出しました。

開店当時はマカピーとハナさんで朝の6時に行って、掃除してテーブルを出して開店準備したものです。

その時には、近くにある二つほどのお店も開いていて結構混んでいたのです。

それは、朝食の準備が間に合わない人がいるからです。

それで、大概の人は道端に出るスタンドでランチボックスを購入するのですが本当はちゃんとした食事をとりたいのです。

その事をファラさんが同じ指摘をしたのです。

アディさんは自分の都合もあり、早朝開店を早々に諦めて朝10時開店夜11時閉店をうたった看板を作ったのでした。

さすがに、それにはハナさんが「それじゃあ誰も来ないし、売り上げに繋がらないでしょう!」と朝10時を黒いスプレーで塗りつぶし、その上に朝(Pagi)と書き加えたのです。

ところが、スタッフを含め誰も朝に来る人はいませんでした。

アディさんも子供を学校に送ってからユックリ登場するので締まりのない職場になっていたのです。

このままでは、共倒れしちゃう!

どうしようか?

そこで、ファラと協議して打ち出したのが「早朝の6時から開店」することで、全員が5時にはスタンバイするという事でした。

ところが、これにはアディさんを含め3人全員が「そんなこと出来ない!」「二交代だったらOKだけど」と不満を言ってきたのです。

ハナさんは「これは早朝から深夜まで働けと言っているわけじゃないの、途中休んでもいいから朝の客をつかまるトライなの。今のままの売り上げではアナタたちの給与も支払えないのよ分かってるの?」

それでも出来ないと言い張るスタッフにハナさんは「分かったわ。もう皆さんにはお願いしません」

家に戻って来たハナさんは、コックと洗い物係の給与を計算した後でアディさんを呼びつけたのです。

ハナ:「このままでは赤字のままだって事はアナタにも分かっているわよね。自分でも計算してみたことある?もう開店したから我々の支援は無いのよ」
ハナ:「開店後は店の売り上げからアナタが自分で稼ぐのよ。今までの売り上げはこれだけよ。今のやり方では儲けられないの!だからその打開策を伝えたけれど誰からも賛同を得ることが出来なかったわね」

ハナ:「結局、だれもが楽して給与がもらえる事しか考えていないのね。店の売り上げが無くても給与がもらえると思っているのだから能天気よね。店が潰れれば全滅なの、分かってるの?」

ハナ:「残念だけどそういう人たちと一緒に仕事を続けられない。全員辞めてもらうわ。これまでの給与計算がこれで渡してちょうだい。明日からしばらくお店は閉じます」

なんと、店を閉じてマカピー達は所用でコタキナバルに上がってきてしまったのでした。

もちろん、新しいコック探しなども並行して行っていますが、経験あると思っていたアディさんにとって無理があったようです。

ハナさんはもっと事業に介入しないといけないと理解したようで、戻ったら新規まき直しで事業展開する事をいろいろ考えているのでした。

マカピーでした。
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