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そこまで嫌うかしら? マカピーの日々 #1229

マカピーです。
またまた事件発生です!

何とか再開した「アディ・キッチン」ですが、相変わらず午後からの営業だけで、もう一人のコックが来れば朝もやるというのがアディの考え。

でも、二交代制にすると給与が2倍になるのに、今の営業状況で支払えるのでしょうか?

マカピーが見ても固定客が少しは付いてきたようですが、まだまだです。

それでも、アディが決めた事だからハナさんもあまり言わない事にしているのでした。


だいぶできてきた部屋

これまで説明していますが、もう一人のコックが遠い村から来るので泊まる施設が欲しいというので倉庫の裏に一部屋だけ作る事にしたんです。

ところが、その朝マカピーはタンさんたちが大工仕事をしているのを見ながら、ダタラン(アディキッチンのある広場)を見下ろしていたのですが、水の音がします。

マカピー:「音がするけど、この水タンク(500リットル)に水が入っているのかな?」
ハナ:「そうだと思うわ」
マカピー:「でもそれっておかしくない?だって配管のバルブは締まっているんだよ!」
ハナ:「ほんとうだ!」
マカピー:「じゃあこの音はどこからかな?」
ハナ:「さあ・・・」

マカピーは大工のランさんも同じ質問をしました。

マカピー:「なんで水がいっぱい入っているタンクから水の音がするの?」
ラン:「え、本当だ。あ、あっちの草むらに噴水が上がっている!」
マカピー:「そうか、そっちだったのか!」


タンクの近くから音がするんですけど!

ランさんと行って見ると塩ビ管が破裂して水が噴き出していました。

マカピー:「今朝までは何ともなかったよね!」
ラン:「パイプが割れています」
マカピー:「人が踏みつけても壊れないよね。どうしてかな?」

上から見ていたハナさんがそれを見て言いました。

ハナ:「うちのパイプじゃないのだから放っておきなさい!」
マカピー:「そういう訳には行かないよ。だってこの水で周囲の土が流されちゃうんだから」
ハナ:「しょうがないわね。どのパイプなの?」
ラン:「アディキッチンから2軒隣の店です」
ハナ:「え、そこってずっと閉店したままだったところでしょう?」

マカピー:「ともかく土が流される前に直そう。パイプの接続部品もあるのだから」
ハナ:「なんで、私達がこのダタランの面倒を見なくちゃいけないのよ。入口だって修理したし、マカピーだって周辺の掃除をしたわよね」
マカピー:「そうだよ。水の問題はダタラン全体の事だから見過ごすわけに行かないんだから、やってあげよう」

ランさんが修理しようと損傷したパイプを切断して観察してこう言いました。


あちゃー、破裂しているよ!

ラン:「誰かが蛮刀で穴をあけたんですね!」
マカピー:「え、どういうこと?」
ラン:「誰の仕業か分かりませんが、これはわざとやってます」

ところが、30センチほど切り取って接続部品を取り付けようとしたランさんがホースを引っ張ると、スポッと土の中か抜けたのです。

ラン:「土の中でもスッパリとパイプが切られています!」
マカピー:「これはパイプ劣化による事故じゃなくて、今朝誰かがやった事だね!」

その配管の行っている店からおばちゃんがこちらを見ているので、ランさんが「お宅のパイプが切られています」と伝えると「え、どうして?」となり、その様子を伝えたのです。

ともかく、修理が終わるとマカピーもハナさんと倉庫に戻りまた、下のダタランの裏側の様子を見ていたのですが今度はマカピーが叫びました!

なんと、マカピー達がきれいにしたダタラン裏にゴミを放っている男の人がいたのです。

マカピー:「ダメだ、そこに捨てちゃ!ゴミは向こうに持って行くんだよ」

すると、先ほどのおばちゃんがフェンス越しに「そこで燃やすからいいのよ!」と言ったのでハナさんがそこへ駆け寄って反論しました。

ハナ:「誰がここを掃除したと思っているの、ここの側溝だってすべて我々がきれいにしたのよ。燃やすっていうけどそれって店で使っていた古いリノリウムじゃないの。そんなもの燃やされたら有害な煙がでるじゃないの!あっちに持って行きなさい」


誰かが切ったんですよ!

その騒ぎを聞きつけてやってきたのがアディキッチンの隣のオッサンです。この男がマカピー達がアディキッチンの改修工事を始めると難癖をつけて「ゴミを捨てるな!」「かってにトイレ建設をするな」と難癖をつけてきたのです。

ハナ:「あんたがごみを捨てるなって言ったのよね。なんできれいにした場所にゴミを捨てさせているの?それにあなたよね水道管を壊したのは!今朝アナタが行ったり来たりしているの見ている人がいるのよ」
男:「それは、水道管の様子がおかしいので見に行ったんだ」
ハナ:「やっぱりね」

ハナ:「このパイプのダメージを見てごらんなさいよ。あなたが蛮刀で切ったのよね!警察に訴えるわ」
おばちゃん:「何の事?警察を呼ぶって私は喧嘩をしたくないわ」
ハナ:「違うのよ、この男はアディキッチンのパイプを切ろうとして間違えてあなたの店のパイプを切ったのよ!」

マカピーは修理が終わった様子を見に行こうとするとランさんが止めました。

ラン:「マカピー、そこに行ったら危ないよ。板に釘が打ちつけられて隠されていたんだ!ボクも少し足を切っちゃった!」
マカピー:「え、まるでブービートラップみたいじゃないか!」

とんでもない男です。


釘が打ちつけられた板が隠されていた修理箇所

そこまでしてアディキッチンを阻止したいのでしょうか?

その夜、警官の友人に今回の状況説明すると「またアイツか」という事でした。

なんとこのオッサンは13歳の少女をレイプして逮捕歴があるだけでなくいろいろな問題を引き起こしていた「地域の鼻つまみ」的存在でした。

それで、マカピー達が警官と話をしているとペコペコしながら、「皆さんお元気ですか?」などと言うのでした。

ともかく、ひどい事にならずに済んでよかったです!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。雨降って地固まるとなればいいです





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