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そりゃ言いがかりでしょ? マカピーの日々 #1336

マカピーです。
レストランの「あるある」言いがかりだと思います。

昨日はマノンが訪ねて来てくれ一緒に昼食を取り、彼の売るパンも買いました。

マカピーはちゃっかり、ジンクス通りお客さんがたくさん来るかしら?って思ったのに、今回は逆に変な客が来たのです。

女性三人組は、マスクもかけていたのでマカピーは「最近のお客ではめずらしいなあ」と思ったのでした。

彼らはカウンターから一番遠いテーブルに座り、飲み物とナシゴレンを頼んだのでした。

飲み物が最初に運ばれたのですが、時々彼らの発する嬌声が気になるものだったので「おや?」って思ったのですが、けだるい午後2時ころだったのでマカピーはその後少しウトウトしてしまいました。

気が付くとハナさんが彼らのテーブルに行って、話をしているので何か異常があったらしいと分かりました。

更に、シェフのランまで呼び出された後でお客が帰って行きました。

厨房に戻った二人の後について行くと、皆して先ほどのナシゴレンをかき分けて何かを探しているようでした。

「どうしたの?何があったの?」

「料理の中からネズミの糞が出てきたと言われたのよ」

「ええ? どういう事?」

「どうして、この状況でネズミの糞が幾つも混入するっていうのよ?!しかも見せられた糞は乾燥していていたのよ!彼らが持ち込んだ可能性が高いわ」

「それって、無銭飲食の手口かな?料金は貰ったの?」

「もちろん貰わないわよ。彼らは飲み物だけで食べ物に手をつけなかったからお代は頂かなかったし、ネズミの糞が混入するような厨房ではないから一緒に見て下さいってお願いしたんだけどそのまま帰っちゃったわ」

「彼らの目的は愉快犯的なもの?」

「それも考えられるけど、ともかくもっと衛生面で気をつけなくちゃいけないわね。保健所の抜き打ち検査だってあるだろうから、いまから掃除しましょう!」

「うーん、そうするしかないね」

「まったくネズミの糞なんてもってのほかよ!そうだマカピーはネズミ用の装置を持ってきたんでしょう!今からすぐに設置して! 保健所が来てもこうした対策をしているって言えるでしょう?!」

え、今から? 東京の会社に設置方法を問い合わせている最中なんだけど・・・。まあ緊急事態だからともかくセットアップしておくのはいい考えだよね!

壁に装置を設置するのに、どうしたらよいのか限られた材料でとりあえず資料にある参考写真にあるようなセットアップになるように長い板が欲しいと思ったのですがありません。


マノンが来てくれたんですけどね(笑)

ハードウェアショップ(金物屋)3件ほど回ったのですが欲しい板はありませんでした。

しょうがない、改修工事で余った部材で長い板の代わりになるよう加工する事にしました。

そのまま釘やネジを打つと薄い板が割れてしまうので、電気ドリルで穴を開けておく必要があります。

殆ど一人で厨房の全方位に音波が届くようにセットしてみました。

途中でスイッチを入れて周波数を落とすと人の可聴域に入るのですが「耐えられない嫌な音」が聞こえてスタッフも「ウワーッ、嫌だよー」と騒ぐほどでしたので直ぐに高周波にすると聞こえなくなりました。

スピーカー付き親機1機と子機のスピーカー3機それに電源アダプターの2セットがあったのですが、よく見ると親機から子機へつなぐ接続穴が1つしかないのでした。

子機には2つ接続穴があるのでケーブルを次々に繋いでゆく設置方法だと分かりました。

それじゃ、一つの親機に6個のスピーカーをつなげばいいはずです。

なんとかネズミの出入りしている戸外の下水の排水口に向けても放射するようにセットしたのです。

その様子を、今回の機材提供を頂いた日本の会社社長に連絡しますとしばらくして返事がありました。

「親機に子機6つはつながないでください。壊れます」

え、そうなの?

その返信を読んだが深夜だったので翌日に対応する事にしました。

そして今朝3つの子機への接続ジャックを抜いて後で親機をつけることにしたんです。

ところで、朝食を食べながら新人シェフのアキムがマカピーにこう言うのでした。

「シャワーやトイレで厨房を抜けて行くときに、毎晩沢山のネズミを見かけたんだけど夕べから一匹も見ないんです。スゴイですよあの装置は!」

「え、効果が出るのには2週間ぐらいの学習が必用だって聞いたんだけどね。そんなに早く効くの?」

まあ、それはそれでいい事だね。


ミー・バサ・シーフード

もしかして、保健所にこの装置をセールスしちゃおうかしら?(笑)

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。災い転じて福となす?




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