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雨季の最中で マカピーの日々 #1349

マカピーです。
ボルネオ島北部マレーシア国サバ州のマカピーのいる町は毎日雨が降ります。

時々その激しく叩きつけるような雨脚の騒音で会話が聞こえなくなるほどです。

そう言えば、若い頃青年海外協力隊(JOCV)でサバ州北部の村に暮らしていた時は屋根がトタンで葺かれていたので豪雨になるとトンデモナイ騒音でした!

今はコンクリートの建物なのにも関わらずそれだけスゴイ音になるというのもビックリです。

大雨が降るとマカピーが一番心配なのは道路が破壊される事です。

排水施設がしっかりしていないので、突然道路際が陥没したり、ポットホールと言われる穴がいたるところに開くのでした。

壊れたスイッチカバーと同じタイプです

そもそもアスファルトの厚みが薄い道路なのでポットホールが出来たところに重いヤシ油を運ぶタンクローリーなどが走ればその穴の周囲が地割れを起こし連鎖的に穴が拡大するんです。

そもそも道路は水が滞留しないよう両端へ水を流し出すゆるい傾斜が付いている構造なのですが、いろいろな要因でそこに水がたまると一気に劣化が始まるのでした。

ポットホールと言えば怖かったのはザンビアの国道にあったものです。

メンテナンスが行き届かない中、ある橋の手間で道路がカーブしていたのですがそこに大きなポットホールがあり長距離バスがそこをよけて走り抜けようとすると運悪く対向からトラックが来て双方が衝突回避行動をとりトラックは横転、バスも側溝に転落しました。

幸い事故による死者は居なかった模様ですが、マカピーの車はその事故の後通過した際に沢山のバスの乗客が乗り換えのバスを待っているところでした。

確かに走行中に深い穴にタイヤが入ってしまうとハンドルを取られることになりますし、相当なショックがありますし車体へのダメージもあるでしょうから避けたいところです。

ちゃんと使える様になりました!

一方サバの道路事情もかなり厳しいものがあります。

ワイパーがかききれない程の豪雨では安全を期して路肩に駐車して雨が止むのを待っている車が沢山あります。

大雨のコタキナバル往復ではキナバル山中を抜ける道路はいつ土砂崩れがあるか分からないので夜間走行は相当リスクが高いのです。

無理をしないでホテルに泊まるなどして昼間交通をすべきなのは、事故があっても助けてくれる他の車があるからです。

マカピーの愛車Rav4は残念ながら4WDではないので、ぬかるみの走行は弱いのです。

面白い花ですネ

実は同じRav4の運転手付きレンタカーに乗ってカンボジアの地方悪路を走り苦労した覚えがあります。

まず平坦な道路で運転手がカーブの手前で少し急ハンドルを切ると突然コントロールを失ったRav4は浅い土手の側溝にはまってしまいました。

ヤレヤレ

運転手にギヤを4WDに入れて抜け出そうというと「このRav4は2WDです」と言うではないですか!

え、本当に?(ギヤシフトを確認すると二輪駆動でした)

荷台の荷物を全部下ろして、後ろから押して切り抜けようと試みますがダメでした。

結局、トラックが通りかかったのでワイヤーで引き出してもらったのです。

ポトスを植えよう

ところが、その後も今のサバの様に雨季の最中だったので、水牛が寝ていたのかと思われるくらい大きな深い水たまりが出来ていて、そこに見事にはまり込んでしまいました。

アッチャー!

集まった子供たちに押してもらうのですが、彼らがタイヤの跳ね上げる泥でまっ茶色になっても出られません。

子どもに頼んで村のどこかにありそうなトラクターを呼んで来させようかと思案していると対向から一台の古いトヨタ・カムリがやってきました。

結局このカムリが持っていた牽引ロープに引かれて脱出できることが出来たのです!

ヤレヤレ

それからというも、どんな水たまりがあろうとも急峻な丘であろうとも絶対に止まらないという方針で運転手を大声で励まし、爆走したのでした。

ハトに餌を与えている人がいるんですね!

難関地帯を幾つも走破してやっと舗装道路のある村に出て来て一休みした時にRav4を見ると、白いボディーだったはずなのにワイパーのあるフロントガラス以外は泥一色でした。


https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/83_01_04.pdf
1983年の文献「マレーシア国サバ州の自然」は古いけど面白いです。

やっとこさ地方の町まででてホテルに泊りましたが体が緊張でボロボロだったのでマッサージを呼んで筋肉痛をほぐしてもらったほどでした。

翌日泥だらけのRav4を洗車したら今度は電気系統に水が入ったらしく半日車が動きませんでした。

まあ、生きて戻れたから良しとしましょう!

雨季にはいろいろな思い出が蘇るものです。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。無理をしていい時といけない時


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