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青鬼のこころ マカピーの日々 #1148

マカピーです。
マイ姉宅でハリラヤ・ハジ(巡礼月の犠牲祭)を迎えました。

マカピーはムスリムではありませんが、他の全員がムスリムですから皆盛装して礼拝に行き、お墓参りをして食事を一緒にするのを家で待っていました。

これはマイさんがバジャウ系の住民のであるからの習慣かも知れませんけど。

ところで、こんな日なのにマイ姉夫のパッチは今日が入院日でマイ姉他が同伴して病院へ連れて行き入院させています。

すでに手術日が設定されていたので皆でお祈りをしてから出かけられたのは良かったでしょう。マイ姉は泊まり込みだそうです。

(沢山写真をアップしたのですが、マレーシアからだとうまく行かないようです。昨日はよかったのに残念。後日再度アップして編集します)

さて、ハリラヤになると人が家々を訪れる習慣があります。

近所の人や親戚も。

早い話がマカピーもマイさんに誘われて、それに加わっているわけですけど(笑)

幾組かの可愛く盛装した子供たちがゴチャゴチャとやってきました。

皆さん居間のテーブルの上にあるお菓子の容器が目当てです!

それでも、ちゃんと一人一人がマカピーの右手を取って額に当てる挨拶をしてくれてチョコナンと椅子に座り「さあ、食べなさい」という声がかかるまでじっとしています。

なんて、可愛いのでしょう!

マイ姉が「一人で沢山とっちゃだめよ!みんなで少しずつね」と声をかけるとみんなが一斉に容器のふたを開けて手をつっこみます!

良いなあ、こういうのって!


それが終わると、以前マカピーの悪霊?を祓ってくれたビスマール家族が来て挨拶しました。

3カ月ぶりでしょうか!

今回は奥さんと子供4人が来て、挨拶して一緒に食べて飲んで帰って行きました。

こうした光景って、かつては日本でもあったと思うんですよね。

「おふるまい」は地域の子供たちを大切にしました。

マカピーの故郷の群馬では亡くなった人の野辺送り(葬送)では花籠という竹で作った傘のようなものを作りました。

その傘の骨に当たる竹ひごに色紙を付けていたので「はなかご」と呼んでいたと思うのですが、その軸の先に小さな籠があって更にその中に紙に包んだ小銭が入っているのです。

故人の野辺送りが賑やかであるためには、子供たちの演出が必要でこの花籠が先頭をゆき沿道で待つ子供の前で小銭がバラバラと落ちるのです。

そんな習慣も廃れてしまいましたね。

家を新築する際は、上棟(むねあげ)の儀式がありました。
棟梁が大黒柱の先に飾りをつけ、そこから切り餅や菓子をバラまくのを子供も大人も待っているのです。

こうして、新築家屋の地面を皆に踏み固めてもらうという意味もあったと聞きます。

土地造成が終わると、3か月もしないうちに新築家屋がレゴでも組み立てるように出来る今の世の中では考えられない当時の時間の流れがありました。

米国のハロウィーンなどで「いたずらか、おごりか?」とお菓子を求めるお化けたちと同じでコミュニティー内の習慣があったのでしょう。

また、6人子供たちが来ました。

「入って!」といいながらここの家族はハリセンボンの料理の準備の手を止めません。

そうです、どこの家に行っても普通の対応なんですよね。

子供たちもそんな中で育ち、いろいろな人の家の様子に色々感じる事もあるのでしょうね。

あの家族は良かったなあ!

あの家はちょっとなあ!

今の家は小遣いもくれたよ!


ここで育ったマイさんは「私も同じように家々を回ってお菓子を食べたわ」

別の地域で育ったハナさんは「うちの家族は、簡単に小遣いをくれなかったの。みんなの前で踊るとくれるのよ!」

なるほどいろいろな家庭があるのでした。

沢山の人が集まる家には「福」が来るのはどこでも同じなんですね!

童話の「泣いた赤鬼」では友達を作りたかった赤鬼を助けようと青鬼が悪者になりますね。

伝統を守るだけで、青鬼にならなくてもいいのかも知れませんね。

マカピーでした。
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