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お茶の間 2020/01/05

今年初めての映画を観てきました。

男はつらいよ50作目の最新作、お帰り寅さん。

映画館で寅さんを観るのは初めてかも知れない。今年のお正月にやるのは知ってて、気になってはいたんですが、さとなおさんのnote読んだら、これは絶対行かなきゃと思ったんです。


劇場で観れて良かった。心がほっこりしました。

2年前まで約10年ほど、柴又のお隣の金町に住んでたんですね。初めて東京に住んだのがそこ。京成金町線で柴又と繋がっていましたが、隣駅なので、よく散歩で柴又まで歩いてました。柴又駅の改札や帝釈天の参道、江戸川の土手が大きなスクリーンに映ると、つい最近までいたのに、あー懐かしいなぁって。

あと、やっぱり、物語の中心は、あの、くるまやのお茶の間。あの場所に寅さんが帰って来ることから物語が始まり、あの場所で喧嘩や笑い、泣きの場面が繰り広げられる。家族の絆や愛情が詰まった場所です。そこには家族だけでなく、たこ社長やマドンナが、まるで家族、親戚のようなつきあいで、一緒に笑い泣く。  

自分の子供の頃もそうだった。近所のおばちゃんがよく家に来ていた。時には知らないおばちゃん、おじちゃんが家にやってきて、大きくなったねーなんて言って、家族と一緒に過ごしていることも。この人誰なんだろうと思いつつ(今になれば、両親の従兄弟たちだとわかるのだが、当時は誰がどういう関係か理解できなかった)楽しいかったのを覚えている。

それが出来たのも、お茶の間が有ったから。

両親、おじいちゃん、おばあちゃんと、一緒の場所で、友達や親戚、誰をも受け入れてくれる場所だった。

今年も帰省した時に、

「あんたは、よく友達を家に連れてきたねー」

と母が懐かしむように言っていた。毎年言っている。そう言えば、大学で大阪にいても、社会人になっても、夏休みに実家に友人達を連れてきてたなあ。

それは、お茶の間が有ったから。

今の時代、核家族から個人に移り、既にお茶の間と言うものが消えつつあります。ひとりに一台スマホを持つ時代、皆んなでお茶の間でTVを観ることがなくなっている時代。

目の前にある大事なものを、大切にしたい。その為の時間をたくさん作りたい。寅さんの映画を観て、改めて思いました。

今日も、これから、お茶の間タイムを家族で楽しみます。

寅さん、お帰り、

そして、ありがとう。




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