企業の競争力向上へ:なぜ企業がフリーランスを選ぶのか

 最近、フリーランスとして活躍する人がどんどん増えています。
私はフリーランスを応援する事業(フリーランスマーケターのマッチング事業)を運営していますが、フリーランスを活用する企業もどんどん増えてきています。
 
 理由はいくつか挙げられますが、中途で即戦力社員を採用する難易度が更に上がっているようです。先日お会いした企業は「1年募集を出しているが全然良い候補者が来ない」と嘆いていました。特に、マーケティング領域はなかなか良い人が採用出来ないようです。

 デジタルマーケティングの領域は業務スキルのアップデートも早く、教育も大変で社内育成が難しいため中途採用を検討するのですが、なかなか採用が上手くいかない。また、若手社員の退職も問題のようで、デジタルマーケティングは先端領域であるためGAFAなどに代表されるハイスペック企業への転職間口も豊富で「採用しても数年で辞めてしまう」と人材のステップアップ志向を嘆く人事担当者のお話もよく伺いします。
 
 採用の代替にはならないかも知れませんが、マーケティング領域でフリーランスや複・副業者を活用する企業が増えています。フリーランスなどを活用することで以下のメリットがあるようです。
 
・即戦力の専門知識とスキルの利用: 特定の専門知識やスキルを持っており、プロジェクトや任務において高い専門性を提供できるため、企業はその専門知識をすぐに活用することができます。
 
・フレキシビリティと拡張性: フリーランスを雇用することで、必要なときに必要なだけのリソースを獲得でき、プロジェクトのスケーリングや一時的な需要増加に対応しやすくなります。
 
・コスト効率: フルタイムの従業員を雇うよりも、プロジェクトごとの報酬でフリーランスを雇用することで、人件費を削減できる場合があります。
 
・外部の視点とアイディア: フリーランスは外部からの視点やアイディアを提供し、企業の内部に新たなアプローチや刷新的なアイディアをもたらすことがあります。
 
・内部リソースの節約: プロジェクトを外部のフリーランスに委託することで、内部のリソースを他の重要な業務に割り当てることができます。
 
・高い柔軟性: フリーランスは通常、リモートワークやフレキシブルな労働条件に対応しやすいため、企業ニーズに合わせた柔軟な協力が可能です。
 
・短期的なプロジェクト: 一時的なプロジェクトやタスクに対して、専門スキルを持つフリーランスを雇用することで、プロジェクトの目標を達成しやすくなります。
 
 これらの理由から、企業はフリーランスを活用して、効率的なプロジェクト実施やビジネス成果の向上を図っているようです。実際に弊社経由でもフルタイムではなく40%~60%ぐらいの稼働範囲でフリーランスを活用する企業が多いです。また、プロジェクト単位で契約終了となるため雇用リスクもありません。タイミングごとに旬のスキルを持つ人材を結果的に低コストで活用する企業が増えています。採用というより、優秀な人材を「シェア活用する」イメージです。
 
 今後、様々な業界で「働き手が不足する」と言われていますが、既に地方では「人手不足から人で不在へ」という記事もあります。
https://note.com/tazzyjpgl/n/n474591251980
 
 企業側に求められるのは、採用に固執しない柔軟な雇用形態にトライすることではないでしょうか。

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