限界集落に嫁いできたわたしが地域づくりに関わるようになったワケ
栃木県から新幹線で遊びに来てくれた友達を、駅まで迎えに行った。
家へと向かう車は、どんどん山奥へと進んでいく。
景色を眺めながら、「まちゃはすごいよね。こんなところで暮らしているんだから」と友達が言った。もちろん”こんなところ”という言葉に悪意はなくて、都会暮らしにも、田舎暮らしにも、「いい」「悪い」はない。
一人も知り合いのいない山奥の集落に、わたしは結婚式の翌日から暮らすようになった。当時25歳。今思えばすごく若い。
常識も何もない、絵にかいたような未熟者だったと思う。