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眠れない夜が教えてくれたこと。

去年の冬、心がポキっと折れた。
「何やってるんだろう、わたし」
乗り越えなければいけない壁は、形を変えて何度でもやってくる。
この時もそうだった。
心の違和感が何なのか分からない。
でも涙が止まらなかった。
心が折れるほどのことがあったのは、誰が悪いわけではなく、わたしへのメッセージ。

苦しいけど、徹底的に心を分析していく。
何がモヤモヤするのか、なんで涙が出るのか。
すぐには分からない。
この時も、涙する自分がいることを知っただけだった。

その3ヶ月後から、突然謎の不眠に襲われた。
寝るのが特技と胸を張れるほど、寝つきがよかったのに、朝まで一睡もできない日もあった。
寝れないのは、本当に辛い。
真っ黒な壁がずんずん迫るような感覚。
眠れない日の翌日も、家事と育児と仕事は当たり前にあるので、気力だけでなんとかこなす日々。
夫や子供たちに、眠れないことは伝えたけれど、みんなどうしていいのかわからないようだった。
「また眠れなかったらどうしよう」
夜が怖くなった。

早めの更年期?
ホルモンバランスの乱れ?
なんでだろう、なんで眠れないの?

幸い、心が通じる友達に悩みを相談することができた。
みんな、心から心配してくれて、不眠に対するアドバイスをくれた。
夏には友人が営む漢方の治療院へも行った。
トリガーをとりあえずでも横に置けたらいいのになぁと言われた。
漢方薬も処方してもらった。

家族や友人の支えで、不眠症はひどくはならず、現在は快方へと向かっている。
不眠が改善できればと思って、通い始めた体操教室も良かったのかもしれない。

心が折れた日からもうすぐ1年が経とうとしている。
まだわたしは現在進行形でこの問題に取り組んでいるけど、今わかることは、心に蓋をしてはいけないということ。
苦しさや辛さを、我慢することで蓋をしない。
癒されなかった感情は、また形を変えて現れる。

しんどい時があったら、それはチャンスと捉えて、自分に寄り添うように努めてあげる。
数日で出来ることじゃない。何年もかかるかもしれない。
自分を認める、癒すって、並大抵のことじゃない。弱い自分、ずるい自分、悪い自分にも出会う。それにぜんぶ○をして、それでもいいよって抱きしめてあげる。

「しなければいけない」と頑なに思っていることのほとんどは思い込みかもしれない。 
許可することで、思い込みがはずれていく。
わたしは、いい人だと思われたい気持ちを手放そうと思った。
このnoteを書いてるのも、その心の現れかもしれない。

子育てして、家事して、仕事して、15年たった。
周りに期待されてるわたしに、わたしはなりたいのか?

わたしのような子育て中の人は特に、自分を犠牲にして当然っていう、集団的な意識がある。
その枠から出るのってしんどい。
母親だから女性だからこうあるべき、そういうのが、少しでもゆるくなればと思う。
男性も、頑張りすぎちゃう人、我慢して溜め込んじゃう人が多い。
一人で抱え込まなくていい。
自分で自分を苦しめない、やさしい世界になればいいなと思う。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
おやすみなさい。

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