見出し画像

壮大な長期構想の具現化の一つ!

若い頃、自分は根拠のない自信があった。先輩社員に「お前は何でそこまで自信に満ちているんだ?」といぶかしがられた。自分にしてみれば自信に満ちているのではなく、自分がやれることを積み重ねれば当然に良い結果(それが他から良いと評価されるかは別として…)は生れると信じていた。今、自分の周りでも強い思いをもった若者にはそんな傾向が強い。

それはともあれ、今回、サッカーワールドカップを見ていると、根拠のない若者の自信ではなく、そこからスタートをしたのだろうが、しっかり次のステージに進み、各国欧州リーグで実績を積み上げ、間違いなく根拠を持った日本の若者が自信に満ちたサッカーを楽しんでいる姿に感激している。
過去には数人のスター選手を抱えた(と言っても世界的には決してスター選手ではないが・・・)ワールドカップもあったが、その頃と比べて今の選手たちは飄々と所属のリーグ戦を戦っているかのようにワールドカップという舞台で自分の仕事をこなし、時には静かに牙をむきながら遂行していく。(日本人の特性で、チームのために求められる自己犠牲を重要パフォーマンスとして演じることを自分に言い聞かせている選手もいて、なおさら心が揺さぶられる…)
結果として、ドイツ、スペインという超強豪をなぎ倒してしまった。当然、勝ったその時には興奮もするし、その時だけをとればギラギラ感満載の若者に見えるし、その結果を誇りに思い涙を流す感情の高ぶりもあるだろうが、たぶん彼らはプラン通りにできたという満足感を持ちつつ、当然の結果であるという感覚と次を見据えた準備に直ぐに入って行けるメンタリティーを持っているように見える。今までの日本人のメンタリティーからするとあまりにも進化した感覚なのだが、世界で戦いその中で頭角を表す人間たちのメンタリティーはそんなレベルなのかもしれない。そして、そんな若者が増えてきたことに驚きと喜びを感じる。

これがサッカー界で言われる国の持つサッカーの歴史なのだろう。欧州リーグで日々切磋琢磨しつつ活躍し、その中で世界の有名選手と日々戦うことを積み重ねている者が多数存在するという今の日本サッカー界は、確実にサッカーの歴史を刻んでいる。
結局今回、残念なことにベスト8という新しい景色は見られなかったものの、そんな人間たちが近い将来日本人としてまだ見ぬ景色を間違いなく見させてくれるのだろうと確信できるパフォーマンスだった。
それにしてもこの日本サッカー協会の長年にわたる壮大な計画「JFA2005年宣言」が着々と進んでいることに脱帽するとともに、大きなことを成し遂げるためのプロセスは一朝一夕に出来るものではないことを痛感させられる。

いつものことだが、ここで思考は自分への置き換えとなる。長年取り組んでる「自社ブランドの構築!」が思うような結果が出ていないことを・・・
それでも今回のワールドカップは、こんな小さな自分達の夢にも大きな勇気を与えてくれた本当に素晴らしいパフォーマンスだったのだ。
これで少しの間、新たな気持ちで頑張れそうである。
久々に感じさせてもらった心からの湧き出る感動に感謝、感謝!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?