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ドカ食い気絶魔

 背格好の割に飯を食べる。
 だが自分の大飯食らいには割と苦しめられ、行動を制限されてきた感すらある。飯を抜いて出た先で突然腹が減って頭が全く回らず立ち往生したり、消化が早すぎて体調が良い日など朝米を1合?前後食べても昼飯前にはもうそこそこペコいのであって、これでは生きるために食うのか食うために生きるのかよく分からない。その上、今は喫煙所以外で座っている時間がほぼないような現場仕事に従事しているため、平日は基本的に腹を空かせている。

フライドチキンカレー大盛り 900円


 まあ当然ではあるが ちいこいおしゃれご飯の店にはほとんど入ったことがない 大タバコ吸える喫茶店の100gないようなナポでかろうじて許容というもんである。
 khakiの塩ピのはてブに、私と大学2年?くらいの時に酔っ払って高田馬場近辺の駐車場でカップ焼きそばを食べたエピソードが出ていたが、彼は確かにこの話が好きで、今でも二人して酔った時によく話題に上がるのだ。流石に今は毎昼ペヤ超を食うことはできない(油がしんどいのと、俺は何故か湯がうまく切れなくて、不味い)が、酒を飲むと腹が減って本当にそれこそ馬一頭でも食える気になってしまうのである(そして結構な確率でアスファルトや便所を味付けしている)。

照り焼き丼大盛り(肉ダブル) 900円


 私にはまた料理のヘキがある。酒を飲むので酒が飲める店にはよく入るが、それ以外、先述タイプの喫茶店以外で飲食店にはほとんど入らない。なぜって、それはもう度を越したドケチなのだ。満足するまでに人よりも量を要するので、しかも厄介なことに栄養バランスとかを気にしてしまう類の人種であるせいで、ビニ飯や松屋が「栄養価との割が悪い」「少ない」「こんなちっちゃい焼きそばパンに170円払うキチガイおるんか」とかいう風に見えてしまうのである。これは大変に生きづらい縛りである。

空芯菜と豆豉鯪魚(トウチケンヒー)の炒め 670円


 一方で、頭のおかしいボリュームの飯を作ったり、たまに食べに行ったりするのは好きである。(俺の街)秋葉原の「あだち」など、一度足を運んだがかなり良い思い出となっている。ご飯を「普通で」と頼むと1升のご飯が出てきてしまう。1升とは10合であり、うちの3合炊きを3回以上起動させて炊く量である。もっとも、店主(ありえないほど喋る)が「うちは初めて?!(大声)うちのご飯はねぇ!!(大声)」と写真まで持ってきてご飯の量を説明してくれるから、ミスで1升食べることはないだろう。その日は3合食ったが、ちいこいお櫃に山盛りになって出てくる飯は圧巻である。オカズは飯を食うのに特化した塩辛い味付けだが、全体的に大味であり、それもまた味なのである。店主、達り具合が安定して高く、よほどの常連でない限り全員に飯の写真を見せるのではないか。

広東料理を得意とする


 今日の飯は半あだちのオムハヤシを、食う。5回のミスとイレギュラーを除いて、職場の飯は全てこれだ。機械と同化するのである

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