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【開催報告】千葉雅也著『現代思想入門』読書会~①はじめに

こんにちは。昨日(24/03/26)20:30から22:20ごろにかけて、Twitterスペースにおいてオンライン読書会を開きました。今回のnoteは、その開催報告としてまとめています。

目次から

はじめに 今なぜ現代思想なのか

-今なぜ現代思想を学ぶのか
-入門のための入門
-ポスト構造主義とポストモダン
-構造主義
-二項対立の脱構築
-グレーゾーンにこそ人生のリアリティがある

今回は上記について実施。集まった人同士で本文を音読した上でコメントし合うという体裁を取りました。私は電子版で講読しているので、紙で何ページなのかはわかりませんでしたが、実際には28ページだったそうです。これくらまでなら、音読もできるかなと確認できたものと思っています。

ポイント

-現代思想を学ぶ「メリット」
-構造主義とは
-近代とは
-二項対立とは
-脱構築とは

「見出し」と併行させて挙げてみると、おおよそこれらを「ポイント」「論点」として抽出できるかと思います。ただし、今回は「イントロダクション」の章なので、深入りをすることは避けたいと思います。

意見と感想(順不同)

①現代思想を「学ぶ」と、複雑な現実を単純化してではなく、高い解像度で見ることができるようになる。これは、中井久夫のいうところの「心のうぶ毛」であるとか、「ネガティブ・ケイパビリティ」といったこととも呼応し合うように思われる。

②強力な「近代」の諸原理への「抗い」と、そうした原理の「ほころび」について検討していくのではないか。「新しい」ことに、意味や意義があるのではない。

③とりわけ、「秩序化」志向の強い中にあって、そこからの「逸脱」に対して、生の多様性を確保する形での営みが現代思想の一側面であると言える。

④暗黙の内に価値的序列が紛れ込む対立的な「二項」という図式で捉えることを一旦保留して、その前提となる価値の次元から検討を加えていくものの、「相対主義」の果てに訪れるニヒリズムは拒否するのではないか。


さしあたって、今回はここまでといたします。参加された各位からのご助言があった場合には、加筆なり追記なりしていきたいと思います。次回の「第1章」の回は、24/04/09(火)20:30から、Twitterスペースで行う予定です。本文の音読+コメントの交換という進め方をしますので、特段の準備は不要かと思います。手ぶらでのご参加も可能ではありますが、音読にご協力いただけるのであれば、テキストをご入手いただきたく存じます。

書影

お読みくださいまして、ありがとうございました。それではまた!






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