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アドラー心理学の部屋

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アドラー心理学について書いた記事まとめ
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記事一覧

何かを手放す、ということ

〇あなたは何を手放しますか?「満月なので、何かを手放しましょう。あなたは何を手放しますか?」 という言葉を見かけました。今週満月だったようです。 満月と手放すことの関係はよくわからないけど、そう言えば、最近何かを手放しただろうか、と考えてみました。 〇お気に入りの手放し【物理的な手放し】 お気に入りのニットを処分しました。3着も。 ボロボロになった後、全く同じものをメルカリで購入したという全部2代目の、大好きな3着。 そんなニットを手放すのは勇気がいることでした。 自

急に大きく変えるのは難しいから

自分を変えたいけど、なかなか変わらないと思っている人に伝えたいことです。 〇急に大きく変えるのは難しいから以前受けた、哲学者 岸見一郎先生の講義の中で、こんな質問がありました。 「著書“嫌われる勇気“を読んで、感銘を受けたのですが、なかなか変われなくて、嫌われる勇気を持てないんです」 先生は「急にできるようにならなくていいんですよ」と即座に回答しました。 「なぜなら、急に大きく変えるのは難しいからです」と。 まずは「できることからやっていけばいいんです」ということで

中学生の時に考えていたこと

大人と子供の境目って、どこなんだろう。 自分は中学生の時に何を思っていたのか。 そう考えさせられる、映画「14歳の栞」を見てきました。 〇映画「14歳の栞」 これは、とある日本の中学校の「2年6組」35人全員に密着したドキュメンタリーです。(以下、注意。ネタバレあります) 特に映画の主人公もいないし、大きな展開があるわけではなく、淡々と描かれたリアルな中2の三学期。それぞれのストーリー。 明るい子 一人で居る子 戸惑っている子 自分のキャラクターをわかっている子 俯瞰

謝ったら死んじゃう病

「ごめんなさい」「すみませんでした」 自分の間違いを素直に認められるかどうか。 この人は謝れる人か?謝れない人か? 大人になると、そんな試験が定期的にやってくるように感じます。 ○謝ったら死んじゃう病 「すみません、間違えました」 「すみません、私のミスです」 そう言うだけなのに、謝れない人に時々出会います。 そういう人は後輩曰く 【謝ったら死んじゃう病】とのこと。 「あの人、謝ったら死んじゃう病なんですよ」 と同僚のことをよく言ってました。 自分の間違いやミスを認

嫌われることを覚悟する勇気

最近「いい人だ」と言われることが多くなりました。 それが、良くない方向に行きそうな気配があるので、今ここで改めて書いてみます。 〇いい人だ、は苦しくないか?いい人だ、と周囲に言われること。 それは人に良い印象を与えているので、良いことなのですが、その反面 自分自身を苦しめていることがあります。 アドラーは「人に嫌われたら、あなたが自由に生き始めた証拠」と言いました。 確かに嫌いな人というのは、自分ルールを勝手に作ってます。 "いい人"とばかり評されると、"いい人"

あなたの周囲は敵じゃない、味方です

10〜20代の頃、孤独を感じていました。 同時に、イライラもよく感じていたことをふと思い出しました。 「私ばっかりいつも大変な思いをしている」 そう思っていました。 〇なんで私ばっかり?「私ばっかりいつも仕事が多い」 「私ばっかり大変な思いをしている」 「なんで、いつも私ばっかり?」 いつもイライラ、カリカリしていました。 自分ばかり貧乏くじを引かされているような気分。 若さのエネルギーもあり【やり場のない怒り】のようなものを常に抱えていたように思います。 同時に、

落ち込まない人の考え方

失敗したり、うまく行かなかったりすると、落ち込みませんか? 悔しいこと、恥ずかしかったこと、大きい失敗、小さい失敗、、、 私はその光景がフラッシュバックして「あーー!」と叫ぶ夜が何度かありました。(最近はなくなりましたが) 人により、大小あるにしても、落ち込むことってあるかと思います。 そんな中、お笑い芸人の明石家さんまさんは、落ち込むことがないそうです。 ○落ち込まない秘訣昔から、落ち込むことが一度もないという明石家さんまさん。 「もっとああすれば良かった」 「

この自分でいい、と思えるには?

時々「あぁこの子は自分のことが嫌いなんだろうな」という若い人に出会うと、自分を見ているような気持ちになります。 私も若い頃は自分のことが大嫌いでした。そこから少しずつ変化し、いろんなことを経験して、自分を受け入れられるようになってきました。 そのため今は、昔より「自分を生きていることが楽しい」と思えています。 ○アドラー心理学の実践講座哲学者 岸見一郎先生の、NHK文化センター講座「自分を変えるアドラー心理学の実践」に参加しました。 質疑応答で 【この自分でいいんだ、と

今、ここ、命。

命がいつ終わるかわからない。 突然の死に直面するとハッとさせられます。 今回の震災はその一つです。 自分には命が与えられている。 残されたこの命を大切に生きようと強く思いました。 ○時間は無限じゃない。有限である今回、人生の時間が【有限】であることを改めて突き付けられました。 【有限】の対義語【無限】 時間は無限じゃないんですよね。 日常、ついつい忘れて無駄な時間を過ごすことがあります。 若いならなおさら。 かつては、時間がまるで“永遠に“あるかのように生きていまし

自分のために生きたか?

あっという間に年の瀬で、2024年がすぐそこです。 来年の手帳を買おうと、見本をパラパラめくっていたら、 「大人ならば、他人を優先させましょう」と書いてあり、それを見てムッとしてしまいました。 2024年の手帳がそんなこと言ってんの?と。 腹が立っている私。どうやら、自分の心はココに引っかかるようです。 ○「嫌われる勇気」の読者=やさしい人アドラー心理学の代表本「嫌われる勇気」の著者である岸見一郎さんは、「嫌われる勇気を持っている人は、そもそもこの本を読んでいない」と

あなたが幸せならそれでいい

「今、おおむね幸せだよ」 友人のその言葉を聞いて、幸せな気持ちになりました。 〇引っ越した友人友人は2年前に、東京のど真ん中から、東北へ引っ越しました。 大きな決断でした。 慣れ親しんだ都会を離れ、全く知らない土地に移り住むという決断。 この2年ずっと連絡を取っていなかったのですが、久しぶりに彼女とオンラインで会いました。 後で気づきましたが、私が聞きたかったことは、 「元気でいるか」 「今、幸せかどうか?」 これだけだったなぁとしみじみ感じたのです。 〇今幸せ

普通であることの勇気

「普通」の定義について前回書いて、結局実態のないものということはわかりました。 普通って? 大多数、ほとんどの人が当てはまること… 「嫌われる勇気」でおなじみのアドラーは、【普通であることの勇気】を唱えました。 ○普通であることの勇気繰り返しになりますが、「普通」には実態がありません。 わかりやすく基準があるのではなく、誰もが"なんとなく"で判断します。 「普通だな」と。 アドラーが唱えた【普通であることの勇気】は、そんな大多数にいる自分をそのまま受け入れましょ

好きなことを考える時間

環境、境遇、お金、人によって運が作用するものがありますが どんな人にも平等に与えられているものが「時間」と言われています。 それは、どこかのエライ人であっても そうでない人であっても 富豪も庶民も同じ。 1日24時間。 それだけに平等で、どんな人であってもそれ以上はもらえないし、 どれだけお金を積んでも、買うことができません。 最近、ヤキモキすること、ソワソワすることがあり 休みの大半をそのことを考えて過ごした一日がありました。 もったないない。 気づきました。

ありがとうと承認欲求

ありがとうの言葉を相手に求めてはいけないのだそうです。 (哲学者:岸見一郎さんの講義より) これまで露骨に「ありがとう」と言わせたこともありますし、小さい頃から大人になった今でも、求められ言わされてきた経験もあります。 相手に求めるのは要注意だ、と聞きハッとしました。 ◯ありがとうがないと不足感そもそもですが、自分が何かをしたとき、「ありがとう」って言ってほしいな、と思ってしまいます。 少なくとも、私はそう思いがちです。 「こんな状況、自分だったら、絶対にありがとうっ