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思いついたらつける草

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週刊連載を目指している不定期連載のエッセイになる予定集 三人の作家たちが、思いついたときに小説にするまでもないけど、とりあえず書いておこうかなって思ったら、ゆる〜く書きます。 た… もっと読む
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記事一覧

『坂の上の思い出』

久保田ひかる  今から大体2年ほど前の話だ。私は当時、関東の北の方に住んでいた。北関東は…

言葉の自然/想定発信者

言葉の自然 「読む自然」と「発する自然」の一致によって、言葉の自然は得られる。  それは…

紫乃羽衣
13日前
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話し言葉と書き言葉 ②

あまり入れたくなかったのですが、あまりにも前からの続きなので前回はこちらから。 さて、こ…

紫乃羽衣
2週間前
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話し言葉と書き言葉 ①

話し言葉と書き言葉について考えてみる。 この二つの厳密は違いは何かと言われると非常に曖昧…

紫乃羽衣
2週間前
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断罪のポエム ②

書くものであるのに話し言葉を使わなければ不自然を感じ、それがあまりにも非日常的だと不自然…

紫乃羽衣
2週間前
3

断罪のポエム

「ポエム」に感じるのは、陶酔である。 私は、はっきりいうとこの陶酔が嫌いである。独りよが…

紫乃羽衣
2週間前
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詩| |小説

最近では、ずいぶんと詩と小説の境目が曖昧になっているような気がする。 短編小説を読んだときに、これは詩であると感じることが多い。 わかりやすく言うと、詩と言うよりは「ポエム」であると言う方が感覚としては近い。ただ注意して欲しいのはpoemではなく「ポエム」であるということ。 短編小説という名の皮を被った「ポエム」。 ただ、これを思うと同じくして、小説の小説たる所以を考えなければいけなくなってしまう。その拠り所無くして、これは小説である、これは詩である云々をいうことができな

『帰り道の思い出』

久保田ひかる  つるりとした白い壁の中に銀色の四角い枠が嵌め込まれて、ガラス窓が外を切り…

たぶん月一の富山 4月編

2ヶ月ぶりの富山。 たぶん月一の富山と言いながら、早速一月間が空いてしまうという事態に陥っ…

努力とは苦しむことである

職業柄というか、今までに生きてきた環境が競争の世界であったから、努力ということを考えなけ…

桜おもふ君

紫乃羽衣 最近は、随分と暖かくなってきた。 朝のニュースでここ数日はずっと桜の話題をして…

TOKYO CITY

東京に行った。 煌びやかで、高いビルがたくさんあって街ゆく人は、なんとなく地元よりもオシ…

それとなく、なんとなく、カタルシス

紫乃羽衣 アニメで『SPY×FAMILY』やら『葬送のフリーレン』が流行っている。 私も好きなのだ…

なにもしたくない日の話

                              泊木 空 何処か、何かで頑張っていると、なにもしたくない日がやって来る。 そういう日、働いているときは無理やり身体をいつものように動かして、 食欲もないのにご飯を食べ、怠いのに歯を磨き、寝巻きを脱ぎたくないのに脱いでスーツを着て、あくびを何度もしながら、靴を履く。 今日はそういう日。 まじないみたいに繰り返し、今日はそういう日、と口ずさみながら仕事場に向かう。 仕事中に不機嫌なのは、ご愛嬌。 働いてい