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「愚かな女」

ひまわりを 何枚も 何枚も
ゴッホは描いた
ひまわりが ひまわりの絵が
売れる――
その期待を込め
彼は何枚も 何枚も
絵筆を握り
カンバスに向かった

それがどうなったか
言うまでもない
彼が流した汗は
生きているうちに
報われることはなかった

そんなことはどうでもよい
どうでもよい
想いをはせることなどしない
だから
ハインツの
トマトスープ缶を投げつけた
愚かな女ら

何かの
作り手の
気持ちが込められたもの
それを
汚し
作者を貶める
その行為を
全世界が
目の当たりにした
愚か者 愚か者どもよ

※画像はツイッター動画より
※初稿の「キャンベル」スープでなく、ハインツでした(笑)

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