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「あなたは世界の奴隷か」

あなたと逢ったその日から―
奴隷に 恋の奴隷になった

甘い声で 女がうたう
年端もいかぬ8歳の子供でも 憶えている
おぼえている あの歌声 あの言葉
なれるものなら
恋の奴隷になってみるかい
恋の奴隷になってみるかい

あなたごのみの
おまえごのみの
女に
男に
なってみるかい

無条件で 奴隷を受け入れるかい
何もかも捨てて 奴隷になってみるかい

なかにし礼先生!
50年以上前は 表現のフィールドが
ずいぶんと広かったのですね

あなたは 恋の奴隷になりますか
カネの奴隷には なってますよね
私も あなたも 彼も彼女も
あの人も この人も
昔も今も
多くの人が カネの奴隷です
仕方…ありませぬ
それは 認めましょう

そうだ
みんな カネの奴隷なのだ
甘んじて受け入れ 認めます

でも
だが しかし
自分の命以外に

一番最上級に大切なものはありませぬ
わが命
それ以外の奴隷なぞには
なりたくないな
自分が今あり
きょうと あすもあること
この命の奴隷であり続け
生き続けるのだ

この世には
それも叶わぬ世界がある

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