目覚ましのアラームの音
手を伸ばし　ポチリと時計の頭を押す
音は止まったが　その拍子に手が滑り
ポンと　時計が飛び落ちて
フタが外れて乾電池がコロコロと散った
オレは飛び起きて　電池を拾い
時計に入れる
だが
単一があり　単三があり
単二　単四まで
どういうわけか　あらゆる種類の電池が
バラバラと７－８個もあるか
オレは
その電池をどれがどれやら
複雑な電池ボックスにはめ入れるのだが
一向にはまらない
プラスとマイナス　ひっくりかえしてもダメ
どうして今まで収まっていたのやら…

ああ　この景色　過去に見た

狙撃され　頭を射抜かれた
大統領
その妻が夫の脳の欠片を
拾い集めていた　どうにもならぬのに
あのジャッキーが
オレの電池も
もう二度と　収まらないのだ