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「詩人宣言ⅩⅥ」

私 という詩人を理解してほしい
私の詩を まず読んでほしい
駄文 幼稚な内容
修辞も知らず
リズムにも乏しい

私の詩を読んでほしい
ネガティブで
高慢で
実直でなく
協調性もなく
力もないのに カラ威張り
そんな人間性がにじむ
私の詩を読んでほしい

私のことしか書かれていない
半径1メートルほどの近視眼
読んだところで益にはならぬ
時間のムダですわ

そんな声
いや
声すらも上がらない、か

私の詩を読んでほしい

なにっ?!
読んでください――
ご多用の折、ほんの少々
お時間いただき
お目汚しやもしれませぬが
私の 粗末で 拙い 詩に
触れていただけませんか…

誰が 誰がそんなものを…
汚らしいっ!!


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