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【詩論詩】「ぼくの本音」

詩は なんのためにあるのか
読む詩も 書く詩も
このぼくのために 存在する

詩は芸術なのか
詩という文学は芸術なのか
芸術の対義語というべき娯楽――
エンターテインメントなのか

詩が芸術だとして 何の問題もない
詩がエンタメであってももちろん良い
だが
詩を楽しむこと 娯楽としての詩が
今日こんにち 存在するのか

単行本として世に出る詩集が
私家版は別として
それらがどれだけあるのか
ぼくは知らない
初版1万部などという詩集
市場性商業性のあるものは
おそらく存在しないだろう

詩に関心を持って3年余でしかない
それ以前 20年前30年前に
ぼくが知っていた詩人とは
相田みつを 柴田トヨ くらいだ
「現代詩」の世界に彼も彼女も
存在しない「詩人」である
2人の詩について語る詩評など
極めて少ないだろう
トヨの詩を世に広めた産経新聞くらいか

それら わかりやすい詩は
評論も評価もされないままでも
小さな町の本屋や図書館に 今も並ぶ

わかりやすい言葉で
初版1万部を超える詩集を作る出版社はないのか

自分はそれを目指そうと 愚かにも考える
そう思い 詩をつづる

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