CP＋でGH6 耐久Recに失敗した原因はGH6本体にあったのではないか、と私の中では結論がつきました。（※あくまで私の推測です）


もしそうであるとすれば、メーカーは「失敗したのはGH6に不具合がありました」というようなアナウンスがあればいいのですが、私たちユーザーは違います。

たとえ今回の失敗はカメラ本体で、メディアは何も悪くなかったとしても、自分たちが写真や動画をとる上でメディアの不良や故障はできるだけ避けたいものです。
だからこそ、「何のSDを使えばいいのか？」をはっきりさせて欲しいと思います。

そんなことを言ってもパナは「このSDはCP+で失敗したSDですよ」なんて教えてはくれません。
何とかして「少しでも動作不良が起きる確率の低いSDカードを選ぶにはどうしたらいいのかな？」と思っておりましたら、パナの公式ページでとんでもないヒントが隠されていました。

公式発表の動作確認済みリスト

パナソニックの公式ページで「記録メディアの動作確認済みリスト」を公表しているのをご存じでしょうか？

このように、SDやCFexpressの動作確認情報がのっているのですが…

何となく見ていると気づかないのですが、実は機種ごとに対応するカードが微妙に異なっていたり、本体がアップデートで対応するメディアが増えたりしているのです。

つまり、このリストを集約して、動作確認されているものが多いSDほど、動作不良になる可能性が低いのではないか、と考えました。

古い動作確認リストが欲しい

残念ながら2024年2月9日時点でG9M2、GH6、S5IIの3機種の情報が更新されてしまっています。
発売当初はどうだったか、の情報が知りたい…探してみると、sumizoonさんのブログで発売当時（2022.2）の対応SD・CFexpressと、2022.7時点の対応CFexpressの情報を得られました。
この情報もお借りしながら一覧表を作ってみました。

LUMIXメディア対応一覧表

さて、まとめみたところ、こんな感じです。

いろいろ言いたいことがありますがまず説明。　
○は対応、×は非対応、空欄は言及無しです。
言及無しというのは単に調べてないだけかと思っていましたが、入っていたりいなかったりするものがあり、そうではない気がしてきました。
よく見て欲しいところを黄色で塗りました。
細かく見ていきたいと思います。

100時間Recに成功したProGrade

前回の検証で、GH5M2で100時間Recに成功した「ProGrade V60 Gold」は実際GH5M2で動作確認済みとなっていました。
しかし、GH6を見ると「V90 Cobalt」は対応しているものの、「V60 Gold」は発売当時は「空欄」で2024年2月現在は対応となりました。

つまり、何らかの不具合があり、Fwアップデートを経て現在は対応した、と考えられます。

SDカードの王道「SanDisk ExtremePro」

SDと言えばこのメーカー、というイメージが強い人も多いと思います。
実はこのメーカーのSD、最近のLUMIXの機種では相性が悪く、記録音声に「ピーピー」というノイズが乗ることがあります。
こちらの動画をご覧ください。

他の方や私も検証してみました。

検証の結果、このSDだけではなく他のSDでも鳴ることがわかりましたが、特にいろんな人でピーピーなるということが多かったのがこのSanDiskのSDカード。
私自身、パナソニックに問い合わせて確認しましたが、「検証の結果、SDの個体の可能性が高い」ということでした。

個体差とはいえ、そのような現象が起こる現象がよく起きる可能性の高いSDを使いたいとは思えません。
それが本当なのであれば、私はわざわざこれを買おうとは思わないです。

SONY タフシリーズ

SONYタフシリーズのSDはGH5IIからずっと対応一覧として掲載されてきていたのに、なぜかG9IIで急に記載がなくなりました。
一緒な日に更新されたGH6やS5IIには○とあるので余計不思議です。
何かしら理由がある気がするので、これはメーカーとしては非推奨ということを暗にほのめかしているんじゃないかという気がしました。

SUNEASTシリーズ

一番不思議だったのがこのSUNEASTシリーズ。
V90の方はGH6のv1.0では○がなかったのが、現在では○になっています。
これは何らかの問題をクリアしたのではないかと考えられます。（もしかしたら調べる時間がなかっただけかもしれません）

ただ、気になるのがV60の方のカード。
よくよく見てみると、S5IIは○になっているのに、S5IIXは空欄になっています。
S5IIで対応確認できているのに、あえてS5IIXに記載していない…これは怪しいですね…
V60は買わない方がいいような気がします。

また、買ったSUNEAST製のSSDがすぐ壊れた、といった話も以前に話題になりました。
コスパはいいのですが、買うかどうかはよく考えたいメーカーです。（かく言う私も持っておりますw）

Nextorage

 Nextorageは2019年10月1日に、ソニー子会社からフラッシュメモリ製品事業のみを切り出して独立した企業です。

こちらについては、V90もV60、2024年2月時点で動作確認済みとして加わりました。
それ以前の機種に対応リストとして加わっていないのは、こちらのSDが「2023年3月発売だから」だと考えられます。

他メーカーのSDはTLCだと動作確認済みに入っていたり居なかったりしていますが、こちらはS5II、S5IIX、G9IIの3機種のみの情報ですが今のところ安定しているようです。
GH6には入っていないのは、SDの発売がGH6より後だから検証してないではないかなと考えます。

とはいえ、情報が少ない、というのは少し心配な点だと思います。

SDはどれ買えばいいの？

以上を踏まえて、何のSDなら一番リスクが低いと考えられるかをまとめました。
（※絶対にエラーが起きなくなるというものではありません）

品質重視！これなら間違いないSD

一番リスクが低そうなのは、
この情報で調べられる範囲ですべての機種が対応となっている、
ProGrade V90 Cobaltシリーズ
だと思います。

NANDがqSLCですのでコストは高くなりますが、信頼性が高いです。
過去の動作対応リストを見ると、絶対的な信頼性が欲しいならこのSDが一番良いように思われます。

その他ですと、まだ発売したばかりで情報が少ない部分もありますが、Nextorage NX-F2PROシリーズもいいかもしれません。

コスパを重視！お手頃で割と安心

コスパを重視するのであれば、
ProGrade V60 Gold
Nextorage V60 NX-F2SE
のいずれかかなと思いました。

Prograde V60 Goldの方はGH6発売当初は動作確認済みリストに入っていなかったものの、アップデートにより、現行の機種では安定して動作確認リストに入っています。
何より、GH5M2で100時間Rec耐えましたからね笑

Nextorageはまだ2023年に出たばかりなので
情報が少ないですが、V60 3D TLC構造で、すべての最新機種に対応しているようです。

このいずれかが割とリスクは低いのではないかと予想します。（あくまで確率的な話です。決して起こらないという訳ではありません）

CFexpressはどれ買えばいい？

再び動作確認リストを見ながら話をつづけます。

GH6の購入特典にもついてきたLexar

CFexpressは動作確認済みリストで見ると、ずっと対象になっているLexarが一番良さそうです。

気をつけないといけないのが、動作確認リストには「Lexar Professional CFexpress Type B カード」としか書いてありませんか、金色のパッケージの物です。（グレーではないので注意）

他は似たり寄ったり

GH6側もFwアップデートを重ねて対応カードを増やしている最中だったようで、どれがいいかは判断しにくいです。

ただ、qSLC構造の物から選んだ方がよさそうなのでそれらだけあげておきます。

情報が少なく似たり寄ったりですがqSLCなら全般的に×はないので、まぁ大丈夫でしょう！

今回は以上になります。
最後までご覧くださいましてありがとうございました！記録エラーが起きないことを祈ります！