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詩 ①

歌詞になることを夢見ている詩を、たまに出していけたらと思います。 終幕 街の真ん中で 太陽が沈む 生活が廻る 明日死んでしまうとして 行き交う人達に伝えたいことは何もなくて 僕だけが孤独な気がした 明日には何があるか 明後日は幸せだろうか あなたは嬉しそうに笑いながら 未来を思うのだろう 世界の最果て 太陽が昇る 命が巡る あの日の記憶と相似形のその景色を 僕は知る由もない 物語の外にあるストーリー 明日には何があるか 明後日は幸せだろうか この目に映る

    • 使用機材を解説してみる

      はじめに ミヅハというバンドで曲を作るようになって約3年、ようやくギタリストとして自分が出したい音や表現が見えてきた感覚があるので、若干の気恥ずかしさはあるが解説という形で今のシステムを残しておこうかなという気持ちになった。  自分は今のところ音遣いや技巧で魅せられるタイプのギタリストではなく、音の質感の良さや独自性みたいなところで勝負するぞという気持ちで曲を作っている。弦の振動をピックアップで拾ってアンプで増幅して、というエレキギターの構造が半世紀以上変わっていないのに対し

      • 或る日の記憶と記述されたもの

        ⁡内側から輪郭を破ろうとする異常なまでの寂寥に身を任せて、揺らぐ拍動と共に心の中に抱えている貴方の姿を輪郭の外側に開示する。どう考えても貴方と呼ぶにふさわしい。女性の姿形をしていて、私をこうして存在させる神のようでも、虚無へと手招く悪魔のようでもある。⁡ ⁡⁡ ⁡眠れない夜と飛び交う怒号に。 ⁡⁡それがどのような経験であったか、その心象をもう何も覚えてはいないが、何故か細部はありありと思い出せる。正しいものへの信頼感の喪失。人は過ちを犯し、粉々に砕けたガラスのようなそれはしか

        • 幸せになりたいという気持ちも一つの才能だ

           生きることに飽きているような気がする。くだらない青さだと自分でも思う。何も成し遂げられていない人間が、努力を忌避して嘯いているだけだ、と、思いたい。炊きたての白いご飯を頬張る瞬間、仕事に行く時、ギターをアンプに繋いでギャーンとやった時、夜中にふと目を覚ました時、転職情報を集めている時、眠る恋人の顔を眺めている時、その全てに死にたいほど辛い要素は一つも存在せず、それ故に突発的に頭を支配する「こんなもんか、なら一回死んでみてもいいかな」という感情に抗う術を僕は知らない。珍妙な状