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ギャングース(2018.11.23.公開)

今回は
ギャングース』です。

入江悠監督の新作。

犯罪者のみを狙う強盗 “タタキ”稼業の話。

自分は原作漫画は未読。
ただそのさらに原案となった
ノンフィクション書籍『家のない少年たち』(鈴木大介)
は読んでから映画を観ました。

社会に棄てられたような環境の
若者たちが生きる道の狭さ。
社会的なテーマを
しっかりエンタメ作品として
見せているのが良かったと思います。

主人公たち3人はもちろん、
金子ノブアキ演じる加藤の行動の描き方とか、
彼らの背景が見えてくるような感じもあり。

今年観た映画
『フロリダ・プロジェクト」』『万引き家族』で、
自分が今まで見えていなかった世界や
背景を見た気がしていたのですが、
『ギャングース』でもやはり同じようなモノを感じました。

とても効果的に感じたのは
ラストで登場する男二人の会話。
あの二人の会話は、
この世界を知らない人間の感覚を
端的に表しているようで見事だと思いました。

また本作で予想外に凄かったのはアクション。
とくにMIYAVI!

自分はこれが入江悠の集大成
とは思いませんが、
過去に積み上げたものを使いながら
新たな一面を見せていく。
やはり新作が楽しみな映画監督です。

『ギャングース』上映劇場

text by ronpe

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