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続・好きなマンガベスト10<4位~6位>

前のnoteに書いた好きなマンガベスト10はこちら

1位 東京トイボックス
2位 大東京トイボックス
3位 G戦場ヘヴンズドア
4位 蒼天航路
5位 監督不行届
6位 鉄腕ガール
7位 ストッパー毒島
8位 ルーザーズサークル
9位 ピンポン
10位 サンクチュアリ
次点 ろくでなしBLUES

今回はその4位~6位について、いってみよー!

「鉄腕ガール」

「スカイハイ」「SIDOOH/士道」現在連載中の「JUMBO MAX」など数々のヒット作を生み出した高橋ツトムの中期作。

舞台は戦後間もない日本。
GHQの占領下にあり、全てを奪われた日本人。

そんな中、たくましく生きる女性たち。
パンパンと呼ばれる売春婦として生きながら、
日本人の誇りを失わない主人公「加納トメ」

芯の強さ、そして何にも怯まない彼女はひょんなことから、
このタイミングで開幕することになった女子プロ野球の選手に。

ベースボール発祥の地アメリカの傲慢さと強さを目の当たりにしながらも、
自らの剛速球で目の前に立ちはだかる全てのものを蹂躙していく。

そんな中、女子プロ野球をとりまく怪しげな動き。。。
否が応でも、そのうねりの渦に巻き込まれていく。

巧みなストーリーテリングはもちろん、
このトメのカッコよさ、絶対に屈服しない不屈の闘志が最高。

全マンガにおけるベストウーマンは間違いなくトメだ!

「監督不行届」

昨年続編エッセイも刊行されたエッセイコミック。
著者は自身も大ヒット漫画家の安野モヨコ。

そんな彼女が選んだダンナ様が、あの庵野秀明。
言わずもがな「新世紀エヴァンエリオン」の生みの親。

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、その傍若無人ぶりとコミュ障ぶりをいかんなく発揮した奇才・変人。

そんなダンナ様とのありえない日常や監督の奇行の数々をユーモラスに描き出す本作。よく女性がいう「ほっとけない人」それが庵野監督なんだなと。
マンガとしての面白はさすが庵野モヨコ。
センスあふれる構成とワードセンスで読んでいくうちに、こちらまでダンナ様・庵野秀明が可愛く感じられ、愛しさを覚えます。(不思議)

安野さんのダンナ様への愛情が詰まりに詰まった傑作エッセイ。
アニメ・特撮関連の小ネタも満載で、オタクを自称するなら絶対に憧れる愛され夫婦っぷりは必見です。

「蒼天航路」

小説・ゲーム・マンガと歴史絵巻として、日本の物語以上に日本人が愛してやまないのが、そう「三國志」

数々のマンガ作品がある中で僕のイチオシが本作!

主人公は現代まで悪名が轟く「曹操孟徳」

この漫画を読んでるか否かで印象が大きく変わる歴史に残るダークヒーロー。
彼を彩る形容詞は「破天荒」「横暴」「残虐」が一般的だが、
本作を読むと、彼の器のデカさや人間臭さ、何より誰よりも人を愛する人物であったと感じさせる。

一番印象的なシーンは、溺愛する愛人・鄒氏と情事を貪っている最中に敵襲を受ける曹操。
そんな曹操を救出に来たのは、実子曹昂。
曹操と鄒氏の二人は助けられないと判断した曹昂は瞬時の判断で、
鄒氏を切り捨てる。その刹那、愛する鄒氏を切り捨てた息子に曹操は激高!
しかし次のカットですぐさまその息子を使い、間一髪敵襲から逃げることに成功。

どんなに愛した女性でも、情事にふけっている最中でも、
瞬時に状況を把握し、その判断を決して誤まらない。
そんな曹操の”才”の一端が垣間見える名シーンです。

もちろん曹操以外のキャラクターもめちゃくちゃ魅力的に描かれます。
曹操以外のシーンでイチオシは、かの有名な「長坂橋の戦い」における張飛の躍動です!ド迫力の戦闘シーンと張飛の矜持が感じられます。
一方、個人的には「赤壁の戦い」の描かれ方は少し物足りない印象でした。

確かに劇画タッチの絵は好き嫌いがわかれますが、
だからこそ迫力があり、ドラマチックさが増してると思います。
王欣太先生は表情の画力が本当に素晴らしいと思います。

全36巻とそれなりのボリュームがありますが、
話が割と地味な1巻から、もう面白いです!

三國志好きで、まだ未読の方は是非!
これからゼロベースで読めるなんて、ホント羨ましい!!

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