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ずっと忘れていた想い出のブランデー"カルヴァドス"🥃。。。🥺💘

カルヴァドス。

皆さんはこのお酒をご存じでしょうか⁉️

それは蒸留酒の1つでリンゴから出来たブランデーのこと。

このお酒の存在を知ったのは今から25年以上前のこと。私がまだ40を幾つかでた頃かしら?

当時はお酒も飲めなくて飲むとすぐ頭が痛くなるのでせいぜい飲むのはお盆とお正月くらい!

それが今では少々飲もうが顔色一つ変わる訳でもなくグイグイと進むのでどこかでセーブしないとよいどれ🥴になってしまいます🤭🙊

だから、お酒は晩酌のみと決めた時間しか今は飲みません。

最近は銘柄に余り拘らないハイボール🥃が主流かしら⁉️🙄🤔
まぁ、その時々で飲みたいものが変わるので今のところはハイボールで落ち着いています!

さて、話があらぬ方向にいったので軌道修正しますね‼️

まずはカルヴァドスのお酒について軽く説明します。

皆さんはカルヴァドスという名前の前にシードルは聞いたことがありますよね!
シードルは蒸留酒であるカルヴァドスの前の段階で出来るアルコール度数3~8%のリンゴを絞って酵母で発酵させたお酒。その後蒸留酒として出来上がるのがアルコール度数40度のカルヴァドス(ブランデー)という訳です。

シードルは比較的軽いお酒でフランスではよくガレット(薄焼パンケーキ🥞)と一緒に飲まれるお酒でそれに比べてカルヴァドスは食後に適したお酒。

さて、カルヴァドスについて少しだけ詳しくお話すると、カルヴァドスは元々フランス🇫🇷ノルマンディー地方のお酒でリンゴを原料とする蒸留酒。またこの地域以外で作られる同様の蒸留酒はカルヴァドスを名乗ることは出来ないといいます。

これは2大メーカーであるクールドリヨンの中にリンゴ🍎が入っているカルバドスです!今は円安で少しお高くなっています‼️


というのも、カルヴァドスという名前は元々北フランスの地名でもあり、ここで造られたカルヴァドスだけが"カルバドス"を名乗れるという訳です。

それ以外はフランスではアップル🍎ブランデーと言われているそうです‼️


カルヴァドスのお味はと申せば、同じブランデーのコニャックやアルマニャックに比べても断然飲みやすく、一応
ブランデーですから濃厚でプーンと鼻を擽るようなりんごの甘酸っぱい香りと共に口に含んだ瞬間舌甘!
それでいて芳醇で滑らかな舌触りは飲んだ者しかわからない感覚でどこかノスタルジックでノルマンディーの風🌬️を感じます‼️


さて、私がこのお酒を知ったのは森瑶子の小説に何度も登場したからで、どの小説に描かれていたかは今は記憶すら全く思い出せないのですが何度も何度も登場し私は頗る興味を持ったのです!

おそらく彼女自身が好んだお酒だったのでしょうか⁉️

彼女は不倫小説を描かせたら天下一品。不倫情事には意外とお酒がつきもの!
中でも登場回数が多かったのがフローズンダイキリとこのカルヴァドス。
そして出てくる場面、シチュエーションは決まってホテルのバー🍸あたり。

当時私は不倫こそしませんでしたが、そんな彼女が描くSTORYに心底惚れて、男性抜きのヒロイン成り切りの真似事をしました!

わざと電車を遅らせて駅と連結しているホテルの最上階にあるバーに一人立ち寄りカウンター席についてカルヴァドスを注文したのです‼️

初めは少し気恥ずかしかったのですが何度か足を運んでいる内に自然になんの抵抗もなくカウンターに座り、カルヴァドスを注文できるようになっていました!
無論、ストレートと言いたいですが流石にストレートはきつく、私はロックを好んで飲んでいました‼️

何度かそのバーに通っている内にそこのバーテンダーと顔馴染みになり目が合うと「カルヴァドスですね!」とスーッと目の前にお酒が出された!
彼はそれ以上、私に話しかけることはなく私も無言で喉を潤した🥃

時刻は最終の特急の指定に間に合うまでの時間を森瑶子の本を片手にそのバーで過ごした!

その当時、娘は大学で家を離れ関東へ。主人は月の半分が海外出張。そして同居の主人の母も主人と一緒に出張先に同行していました‼️

という訳で『留守番』組の私は月の半分を一人自由に過ごすことができた訳です‼️

当時私は森瑶子の小説に傾倒し、彼女の織り成す世界に没頭し有閑マダムまがいというか真似事をしました‼️

当時はバブルで私も少しばかり贅沢を堪能していました‼️

今はただのオバサン。斜陽族である。おっと、斜陽族とは没落した上流家庭の者を指すのでその言葉は全く言い当たらないのですが遣りたいと思うことは殆どやってきたように今は思うのです‼️

それがなぜ今頃カルヴァドスを思い出したかというとつい先日早朝の散歩で昔よく行っていた地元のバーのマスターがたまたま私の目の前を千鳥足🥴で歩いていたのです。

無言で通り過ぎようとすると○○さんと話しかけられ、幾つかの会話を交わし、私は社交辞令で『また今度伺いますね!』と心にもないことを言った!

すると、その時彼の口から出た言葉が「奥さんのお気に入りのカルヴァドス今置いてないんですよ、スミマセン🙏」と…。

私はそれまでカルヴァドスのことはすっかり忘れていた!
そう言えば当時よく飲んでいたわと思い出したのです。

それから急に気になり出し、一体、カルヴァドスは森瑶子のどの小説にでていたのかしら?と気になってあれこれネットで検索していると出てきたのが『カルバドスの女』がヒットしたのです!
どんな本かも分からず、とりあえず市立図書館に電話して聞いてみようと思い電話すると、女性の司書の方がその本はありませんと言われてガッカリして😞💨いると、暫くして図書館から電話がかかってきて、それは小説でも単なる短編小説でもなんでもなく森瑶子自選集⑤の中の『男三昧 女三昧』抄の中にある「カルバドスの女」ならありますと親切にも連絡を頂き、早速図書館で借りてきました‼️

中にほんの20頁📃足らずの短編?で主人公である中堅の夫婦のなんともウィットに富んだコミカルなSTORYで倦怠期にはまだ少し早い二人なのですがやはりそこは男性、少々の浮気心があり、また貞操な妻にもやはり夫以外の素敵な男性と…

という思いは双方それぞれにあって、キィワードがカルヴァドスヘミングウェイの『海流の中の島々』の小説

たまたま主人公である夫の方が電車の中で見つけた他人が置いていった週刊紙を捲っている時にみつけたある活字に目が止まった!

作中の夫がこれから不貞を働くかもしれないであろう女性に会おうと思った下りを引用すると、、
「カルバドスを飲みながら、ヘミングウェイの『海流の中の島々』について語りあいたい方、ご連絡下さい」---その下に私書箱のナンバーが記してある。名前は記してあるが、おそらく仮名だろう。中省略。
この夫は一つにはカルバドスという言葉の響きに何となくロマンチックな情熱のようなものを感じたからだった…以下省略。

作中より引用文

結論として「彼」はその記事に惹かれて、待ちあわせの場所に行くことに⁉️

とても面白い結末が待っているのです🤭🤫

話したら面白くないので関心があったら是非図書館にでも行って読んでくださいね🤭

夫婦の心の声のやり取りが面白く、何処にでも有りそうでなさそうなほんの20頁の物語に心惹かれました😊

一読あれ‼️

カルヴァドスよ!
『たかがカルヴァドス。されど
カルヴァドス。』

また飲みたくなったのに私の街では売ってないのでネットで注文することに😅

カルヴァドスの2大メーカー。それはブラーとクールドリヨン。
どちらもオススメですが、ブラーは辛口でクールドリヨンの方が飲み口はいいかもですが後はお好みです。ではまた。最後まで読んでくださった方ありがとうございます🙇🙏。。。🥺💘

この記事を書く前にInstagramに🆙した
画像です…🍃

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