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海外就活で見えたカナダの多様性と幻想の崩壊

前回の続き

今回は就活してく中で、判明したカナダの会社事情とか(一部)
ちょっと闇のある話とか

海外就職で幸せになるエピソードがもてはやされますが、以下がよく言われる
・年収アップ
・クリエイティブな仕事につける
・残業なしで自分の時間を持てる 等

(この辺り本格的に仕事をしてる訳でもないのでどうなのか断言はできません)

そこの地位を掴むためにそれなりの苦労もありますし
(そんなんばっかなら、しょーじき海外での貧困の差はないがな…)
異国でぶち当たる壁はあるわけで、私はそこで現地に最適化されていないがためにギャップに悩んだり苦しんだので
これから海外うっかり目指そうと気軽に思ってる人は、
現地に踏み込む前にちょっとコレを読んでしっかり下調べしてくれると良いな

さて皆さんは海外就職はどういった点で国を選びますか?
また何を優先しますか?


【カナダの多様性の意味を知る】


私が留学先としてカナダを選んで理由が以下
・英語圏であること(そのため市場がグローバルに向いている)
・今後別の国を選択するとしても通過点としての環境が良さそうである
・移民を推奨しているため、インターナショナル(多様さがある)な環境である
・サンフランシスコが近くIT会社が多く治安も比較的良いため(バンクーバー)

蓋を開けて見ると
第一言語は英語だが、第二言語はフランス語ではなく別の言語になりつつあるそう
※フランス語圏は主に東部のため、西部ではもう肌感で中国語だなと

これは移民してきた人たちの
その国の母国語のスピーカーとして、そのまま人口が増えてます。
なのでどの国の人たちが移民してきているのかというのが明確ですね。
つまり


すでに民族間のコミュニティはそれぞれで確立されており
ビジネスでさえもそれぞれの民族向けに行われているのです。



いくつか面接に行った会社を具体的に例を挙げると
バンクーバーでは中華系のスタートアップが意外と多く
(これは自治政府の方針で補助などで世界のIT企業を誘致してるらしい)
つまりオフショア開発も多い事実。

なので、カナダにいるけど中国国内がお相手のお仕事だったり
はたまたカナダにお住いの中国の方たち向けのビジネスで
サービスは英語もあるけど中国語が主
従業員はほぼその国の人種なのに、突然なぜ私のような日本人を一人呼んだ?! 
インド系もしかり…

こういっては差別的になるかもしれないのだけれども…
カナダに来たからには…
カナダ国内または英語圏でのビジネスをしている会社に行きたいよね…
ということでお断りしました…
(初めからゲーム系目指してればそんな話もなかったなとは思います)
あと大きな声では言えませんが、内向きのビジネスすぎて法律に抵触しそうなものだったり・・・


そして気がつく多様性というのは、


コーヒーにミルクや砂糖を入れてかき回して混ざるのではなく
水と油みたいな、色の別れたカクテルなんだと(混ざらないけど

もう渋谷とか新宿で若者向けの飲食店みたいな。
あの街の感じ。というと分かるだろうか…
いろんな人いるけど混ざらない、別に干渉しあわないでただ一緒にいるだけ。
↑ちなみに私が注目してるとんでも日本食レストランです。ジョッキにラーメン突っ込んでたりします(詳しくはインスタにアクセス💕

ナルホドなー

正直に言うと下調べもなく来たので、アメリカとそう大して変わらない印象だと思ってたんですが
アメリカのごちゃまぜというよりかは、カナダは住み分けができてるイメージです
多様性の環境っていうと全部を包括したもの(ビジネス含む)と考えてたんですが
冷静に考えればターゲット層全方位に向けたって誰一人刺さらないですね。


【学校の出資元で紹介される会社が分かる?!】

察しの良い人はもうお分かりになったかと思いますが

コミュニティのデカさ=その土地でのパワー(バックアップ)

なので、ぽっと出の日本人になんの力がありましょう…(よよよ
日系コミュニティは今だに入れてないんですが(というかあるんですか
総人口を考えれば中国・インドに遠く及ばず
いや、まじで数って正義だなーと感心します。

で。1年生の授業が終わる少し前から、学校から会社紹介が始まった訳ですが
みごとに中華系の会社が多いのです。
後に知ったことですが、出資元が中華系だったらしく
で、ちょっとヤバめな会社も普通に紹介してくる訳です。
ちょっとー、学校ちゃんとしてよねー????

なので学校経由して就職を検討している方は私立の場合は出資元を確認しましょう(どうやって調べるかは分かんないです…ごめんなさい
ただ目指す会社があるのならば、LinkedInの有料プランを試して会社情報を取得するのが良いかもしれません
採用者の出身学校の一覧が見れます。
そして地元有名大学など、やっぱり有利なのが見て取れます。


【アジア人だから気質は合ってるけど知ってるおかげで…?】

長年住んでる方や移民した日本人の方に聞くと、
気質上や文化的なものからやっぱりアジア人の方々と一緒にいるのが楽とのこと
仕事の仕方でも同じなのかもしれません
全体的にアジア人は真面目な印象です。

が。そこを裏手に取られたのか、そもそも留学生だからか

インターン無償で長期間雇用してくれない会社は少なからずあります。

日本人はまじめで文句言わないからなのかなぁ…悲しいとか思いますね
とあるところにスタートアップにインターンに行きましたが

2週間もせず辞めました。

まず最初に、
面接・テストで提出したデザインがそのままビジネスに使われたこと
(ドン引き・使うなら金くれ)
UIデザイナーでなくデベロッパー希望だったのですが、デザイン業務をやらされ…
(いやもうデザインの職務経歴あるんだから金くれ)
授業があるのでハーフタイムを希望したら誰もいないのに朝8時出勤を命じられる
(何が何でも8時間働かせたいんだなっ)
契約では無償インターン4~5ヶ月後に正式雇用だけど、
先に入った日本人の先輩はどうやらすでに無償期間7ヶ月目に突入
(なんで続けてるんや!後輩のために辞めてくれよっ)

学校に訴えても、嫌なら辞めれば?とのこと
いてもたってもられなくて、
また場所も遠く朝5時活動の授業が夜10時過ぎという過酷に耐えられず
契約にもなかったので、体調不良を理由に即刻辞めました・・・

ここで気づき

海外であろうと日本の中小企業のようなローカルな会社はある

なんでや?!日本の長時間労働とかから逃れるんとちゃうんか?!?!
ここで現実にブン殴られて、そのショックと戦いながら無慈悲に就活は続く・・・

【スタートアップ。お金がないよね】

ドラマ シリコンバレー面白いですよね。
で。見た方なら分かると思いますが、
スタートアップはリリースにこぎつける前にいかに資金が調達できるか?!

成功すれば夢のような未来がまっており、その逆もしかり…

なのでとてもシビアです。お金

インターンを始めた周りの学生の話を聞いていると

・突然、会社からの給料の支払いが止まった
・初期メンバーがオーナーしかおらず、エンジニアが学生のみ
・しかも学生はボランティアで8時間勤務
・オーナーからの無茶ぶりで、締め切りがシビアで、できなければクビと脅される
・けどリリースにこぎつけたら皆んなに500万配っちゃう?!

おいおい…なんだそのドラマもビックリ展開。

正直まともな会社も沢山あると思うので、またカナダでは転職も一般的です

自分がやりたいことを経験できるなら3ヶ月いてから
サクッと辞めたら良いと思います。

現場からは以上です。

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