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古文・和歌を読み、短歌の創作を楽しむ

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古文や和歌を読んだ感想や、創作した短歌をまとめています
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記事一覧

紫式部、清少納言、和泉式部 ー紫式部日記を読んでー

紫式部日記を読み終えました。宮中行事の用語が多いため読み進めるには難航しましたが、皇子の…

森村一樹
1か月前
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念願の歌枕の竜田川に行く

紅葉の季節に歌枕の竜田川にやっと行くことができました。 千早ふる 神代も聞かず 竜田川 か…

森村一樹
5か月前
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梅の香りに春の到来を感じる 湯島天神の梅まつり

梅の季節。ソメイヨシノの桜が好きですが、昨年から梅に惹かれています。桜のように一斉に開花…

森村一樹
1年前
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源氏物語54帖公開 入場無料の國學院大學博物館

山種美術館の後に、近くにある國學院大學博物館で公開されている「源氏物語54帖」を見に行き…

森村一樹
1年前
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郷愁を誘う特別展「日本の風景を描く」と和菓子@山種美術館 

NHKの日曜美術館アートシーンで紹介されていた山種美術館の特別展「日本の風景を描く」に天皇…

森村一樹
1年前
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図録の「効用」をミクロ経済学的に考える 東京国立博物館のショップにて

ほとんどの展覧会は、鑑賞コースの出口に特設のミュージアムショップがあり、関連する商品を販…

森村一樹
1年前
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心を整えて歌を詠む

歌を詠むのは、自宅でも電車の中でもなく、小石川植物園の楠木の下のベンチに座っている時です。旅行先で見た風景や、出来事、そのときに感じたことを思い出しながら、思い浮かんだ言葉を紡ぎ合わせスマホのメモ機能に打ち込んでいきます。 どうも自宅の机に向かっているときには言葉が思いつきません。ベンチに座っても直ぐには詠む気分にならず、体で風を感じ、楠木の枝葉が鳴る音を聞き、心を整えていると次第に詠む気持ちになってきます。 ベンチは2つありますが、いつも右側。大木の枝葉が風に揺れる音が心地

和歌を読み、和歌を詠む

古今和歌集から始めた「和歌を読む」ことは、新古今和歌集、万葉集、山家集、金槐和歌集を経て…

森村一樹
2年前
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和歌を詠み始めた 新たな趣味

古文で和歌を読むことはあっても、自分で詠むことは敷居が高かったのですが、自分の心情を表現…

森村一樹
2年前
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特別展だけに行くのはもったいない東京国立博物館

上野にある東京国立博物館、トーハクでは様々な企画展・特別展が開催されます。5月にはチケッ…

森村一樹
2年前
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絵画鑑賞で和歌を思い浮かべる  歌人としての源実朝

絵画を鑑賞していると音楽や和歌を思い浮かぶ作品があります。和歌は日本画を観ている時です。…

森村一樹
2年前
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古文へのいざない 古文は日本の宝

会食・外出が減って自宅で過ごすことが多くなったことをきっかけに、大学受験の時に苦しめられ…

森村一樹
2年前
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西行を詠んで  心に迫る歌々

願はくは花のもとにて春死なんそのきさらぎの望月のころ こう歌った西行は、1190年2月(…

森村一樹
2年前
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万葉集を読んで 素朴な歌詠み感

数ヶ月かけて万葉集を読み終えました。文庫本で4巻。約4500首が収録されています 今更、万葉集を読もうと思ったのは、古今和歌集・新古今和歌集をボロボロに批評した正岡子規が万葉集を高く評価しており、その理由に近づきたかったからです。 正岡子規は「歌よみに与ふる書」で、貫之は下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集に有之候、と批判し古今集と紀貫之の名声はガタ落ちになりました。 正岡子規は万葉集と源実朝を評価していました。実朝の歌についてはnoteに書いたことがあります。 万葉集は45