映画「ダンテ」を観た イタリアは国中が文化遺産
昨年末に東京九段下のイタリア文化会館で映画「ダンテ」を観ました。
ダンテに心酔していたボッカッチョの目を通じて描くダンテ像や絵画のようなカット割りも素晴らしかったのですが、イタリアについていろいろ気づかされました。
先ずは、ダンテがローマ法王に謁見する場面がありますが、法王が雲の上のような存在として描かれていません。当時はローマ法王の地位と存在が現代のそれとは違っていたのでしょう。
次に食事。時代考証を経て撮影されているはずですから、当時の食事内容も再現されているはずですが、こんな簡素なものを食していたのか、と思いました。
そして、なんといってもロケ地のイタリアの町並み。おそらく特殊なセッティングをせずに、そこらにある普通の町で、現代的なものを取り除いて撮影したのでしょうが、イタリアは国そのものが文化遺産だと思いました。
イタリアには何回か行きました。2015年にはヴェローナをベースキャンプにして近隣を車で回りました。どこに行ったのかよく覚えてないほど、行きました。一番覚えているのは車で彷徨って探し出したルビコン川です。気温37度の中、なんとか探し出したことが懐かしいです。
カノッサの屈辱のカノッサ城も行きたかったのですが、断念しました。
それはともかく、当時の写真を見るとすべてが映画のワンシーンになるような風景です。
ヴェローナには4泊しました。昼間は車であちらこちらに行き、夜はヴェローナに戻って21時から野外オペラ、というハードな旅だったのですが、今思えば贅沢な旅行でした。あれもこれも行きたいという駆け足でしたががイタリアはどこに行っても歴史を感じさせる町、国中が文化遺産であること、を映画を見て気がつきました。
そして、イタリア旅行記として整理しないと忘れてしまうことも。
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