パニック障害でも映画を楽しみたい

☆下の方にまとめあります☆

映画館に映画を観に行くのが好きです。
平日の昼間に一人で行くとガラガラだったりして、ものすごく気持ちいい。

最近は「JOKER」を観にいきました。

さて、私は今は症状は軽いのですが、パニック障害を持っています。
人にもよるのでしょうが、以前映画に誘った同じくパニック障害の身内がポツリと言った

「映画は観たいけど、映画館パニック発作が心配で行けない…」

という言葉。
そーーうだよね、何も考えず誘ってごめん!と反省しました。

身内でパニック障害がある事を知っている間柄だから言える事ではあるけれど、やっぱり言いにくそう(言いたくなさそう)ではあったし、
パニック障害を理由にお誘いを断る事って結構多い…だから申し訳ない気持ちになっちゃうよね、と色々考えてしまいました。

そもそも私も同じ理由で10年以上は映画館から遠ざかっていたのです。

好きなものを諦めるって、心が少しずつ削られる。
私にとってはひとつの趣味だった「ひとりで映画を観に行く」。
趣味は心を潤す大事な役目を持っていると思います。

ある時すっかり無趣味になっていて、「楽しい」とかずっと感じていないな、全く心が動かなくなっているなと気付いて、
これはまずいのではないか?このまま楽しみがひとつもない人生って、大丈夫か??と疑問を感じました。

好きな俳優がいるんですが、その俳優の映画が自分の誕生日に上映している事を知り、勇気を出して映画を観に行ってみようかな、だめだったらしょうがない、大丈夫だったら良い誕生日になる!という気持ちで行く事を決意。

今って、ネットで結構な不安要素を消せるんですね。

最後に映画館に観に行った時は当日に映画館の受付で「何時のこの映画」と告げてチケットを買うシステムでした。

席がどこかは分からないし、混んでいるか空いているかも分からなかった。
席の指定は出来たのかもしれませんが、聴覚障害ももっている私にとって受付の方とのやりとりはかなり疲れてしまうので、席の指定はしたことはありませんでした。

それで実際に上映されるスクリーンに入るとすごく混んでいてほぼ満席…
横はもちろん知らない人、席がほぼ真ん中…トイレが心配…パニック出たらどうしよう…となるともうダメです。
トイレが心配になると何度もトイレに行きたくなってしまうし、通路に出るまで周りの人には申し訳ないし、映画を楽しむ余裕なんてほとんどありませんでした。

それでいつしか映画館からは遠のいてしまった。

ところがです。
今はネットで観たい映画の観たい時間が今どのくらいチケット売れてるか、どの席に人がいるか、通路はどこか、わかるんです。
だから私の中では重要な
●通路のとなり
●両隣りに人がいない
を叶える事が出来る。素晴らしいです。

ただ、前日とかに席予約をしてしまうと後から隣が埋まるという事はあるので
観る30分くらい前に映画館に行って、入り口のところにある券売機(券売機ですよ!受付の方とのやりとりが不要なんですよ!もう本当に素晴らしい!)で購入します。
この券売機でもどこの席が埋まってるか分かり、自分の好きな席を選べます。

わりとギリギリの時間に買うようにしているので、そのあと隣に人が来るということは今のところ、滅多にないです。

ただこれは私が行くのが平日の昼間、すいてる時間を狙っているので週末の大人気作品となるとやはりどうしても隣に知らない人が来るのは仕方ないかもしれない…
それでも通路の隣をキープできれば私はだいぶ安心です。

それと、席に着く前に必ずトイレの場所確認。トイレに行っておく。
上映が例えば17:00〜と書いてある場合、5〜10分ほどは予告があることがほとんどなので、安心してトイレに行って大丈夫です。
まれに予告がない場合もあるようですが、最初の数分見れなくてもそれはもう仕方ないと割り切ることにしています。

客電が落ちるのが予告が終わってからなので、予告が始まったらトイレに行く、でもちょうど良いかもしれません。

そしてこれまた重要なのがドリンク。
映画を観てる時って身体を動かさないので結構冷えてくるんですよね。
それで後半何回もトイレ行きたくなったりする。
そこで
●冷たいドリンクを買う時は氷抜きにしてもらう
●緑茶、紅茶、コーヒーなど利尿作用があるドリンクを避ける(カフェインはパニックにも良くないですしね)
●もちろん映画前にもこれらは飲まない
●羽織るものか膝掛けを持っていく

という事をやってみました。
これはだいぶ良いです。2時間を超えるような作品だとやっぱり途中でトイレ行きますが、1時間半くらいだったら行かなくても大丈夫な時が多い。

ドリンク選びって実は重要なのかなー
そういえば、映画館でパニック起きた時って大体氷たっぷりカフェラテとか飲んでたなーという学びがありました。

昔と変わったところ、多いです映画館。
座席も昔よりゆとりがある気がします。
たまたまかもしれませんが最近私が行ったどの映画館も座席一列ごとに段差があるので「前の人の頭で見えない…」ということも無かった。

昔はそれがよくあったんですよね。一列の段差がものすごく低かったり、どこの席でもスクリーンを見上げる形だったり。
そういった細かい(細かすぎるのかなという自覚はあります)ストレスも大分減っているなという体感があります。

それで、もう一度パニック障害の身内を映画館に誘ってみました。
今はこんな感じで不安要素はだいぶ少ないよー!というプレゼンの甲斐あり、少し興味が湧いたようで。

でもやっぱり実際に一緒に行くまでは3カ月くらいかかりました。
自分もパニック障害で、どこかに外出となるとすごーく慎重になるので、分かります。

実際に一緒に行くことが出来たので
どうだったか聞いてみたところ、確かに座席システムとか色々と昔とは違って好感触だったみたいです。

その時は「ボヘミアン・ラプソディー」を観たんですが、音がうるさかったらどうしよう…と思っていたけど大丈夫だったとも言っていました。
映画館=パニックが100%起きる場所
という認識を少し変える事ができたようです。
よかった。

今は4DX(座席が揺れたり風が吹いたり、雫が落ちてきたりなど)なんかもあるみたいですが、それはちょっとまだ私達にはハードル高いナァ…
体感型が好きだったり遊園地が好きな方にはたまらない楽しさでしょうね。

もし映画を観に行きたいけど不安だな…という方がこの記事を読んで、観に行けるようになったら嬉しいです。
苦手要素は人それぞれですが、トイレ行きたくなっちゃうとか実は結構な人が思ってるのではないかな。

苦手なところを気にしなくて済むなら、出来る事もありますものね。
出来ない事、よりも、出来る事が増えたら楽しいですよね。

もしダメでも、気にしないで欲しいです。
その日はたまたまちょっと調子悪かっただけ!
また行く気になった日に行けば良い。
もし最後まで観れなくてもDVDで続きを観るのもまた乙なものです。

☆まとめ☆
①ネット予約や券売機で安心出来る位置を確保

②ドリンクはノンカフェイン、冷た過ぎないもの(氷抜きお願いすると出来ます)

③開始時間ぴったりくらいにトイレに行っておく(予告中)

④羽織るものがあると良い(映画館によってはブランケットあります)

⑤薬は持っていきましょう!暗いので分かりやすいズボンのポケットとかにあると安心出来ます。

あと!
最近思うのが腕時計があった方がいいなーと。
なんとなくトイレが近い日なんかは大体1時間くらいの中盤で一度トイレ行っておきたくなるんですが、スマホはマナー的に気になるので時間を調べるのに腕時計があると良いなと。

途中で体調が悪くなったらもちろん無理はせず、帰っちゃいましょう!
それでは良い映画ライフを!

#パニック障害 #映画 #映画館 #趣味 #頻尿 #ジョーカー #joker

サポートしていただけると嬉しいです。現在病気や怪我により思うように働けないので生きてゆくためのサポートとして大切に使わせていただきます