見出し画像

【レポート】レーシック体験記1〜手術前検査編〜

2018年2月13日に、視力矯正のための、レーシック手術を受けてきました。レーシック手術に興味がある人もいらっしゃるかな? と思うので、検査から手術当日の流れを振り返ってレポートしてみます。

*これは、間詰の個人的な感想も含まれています。絶対安全、とかそういうことをお伝えしたいわけではない、ということをあらかじめお断りしておきます。

レーシック手術前の裸眼視力は、両目ともに0.1。

眼鏡をかけていないと、なあんにも見えない!というほど。めちゃくちゃ視力が悪いわけではありませんでした。視力検査では、一番上のCのマークはどうにか見える、といったところ。普段、自動車の運転などをおこなうわけではありませんが、それでも生活の一部として眼鏡が必要でした。

ただ、高校3年生のころに眼鏡をかけはじめ、その後コンタクトレンズを着用。コンタクトも不具合がいろいろあって、二年ぐらい前からまた眼鏡をかけてすごしていました。ですが、眼鏡って、すぐに曇っちゃうんですよね。水蒸気の曇り、ということだけでなく、なんとなくレンズがぼんやりかすむんです。それが、わたしはすごく苦手でした。なんだか、視界を遮られているように感じていたんです。ぼんやりとしたモヤがあって、私の前に広がっている世界は霞んでいる。そう感じてしまっていたんです。ですので、しょっちゅう眼鏡を拭いては、ピカピカにしていたんです。でも、その「眼鏡を拭く」という行為が、だんだん面倒に感じはじめていたんです。時間の無駄、というか。毎日3回も4回も眼鏡のレンズを拭いている。でも、拭かなければ、世界にはモヤがかかってよく見えない。

なんというか、もう、何もかもがめんどくさいなーと思いはじめていたんですね。そんなときに佐渡島さんの記事を拝見して「あ、もうレーシックやろう」と思った次第です。

手術当日。私は「品川近視クリニック」の東京院(有楽町)にて、レーシック手術の予約をしていました。もちろん、さまざまな病院で手術は受けられますので、「この病院がおすすめ!」とか、そういう訳ではありません。友人がここですでに体験済みだったことと、我が家から有楽町は行きやすい、というその程度の理由です。

ちなみに、「品川近視クリニック」の口コミには「先生が威圧的」とかあまり良くない評価もでていますが、私自身はまったく嫌な印象は受けませんでした。システマチック、といえばその通りですけれど、何度も繰り返し検査をおこなうので、システマチックにおこなうのはむしろ効率的だと感じます。(わたしのくだらない質問などにも、きちんと答えてくださいました)

一日で適応検査と手術を済ませるコースで予約しました。ちなみに、わたしはここ2年近くずっと眼鏡で生活をしていましたが、コンタクトレンズを着用されている人は数日前から着用してはいけないそうです。ハードレンズ、ソフトレンズでは装着禁止日数が異なるようです。

午前10時に受付に到着し、問診票を記入します。過去にどのような傷病があるか、投薬・治療中の病気はあるかどうかなど、細かく記載しました。レーシック手術を受けられるかどうかの遺伝子検査もおこなう、ということで「同意する」とチェックして氏名を記入するものもありました。あと、普段パソコンをどの程度使用しているか、とか運転の業務はあるか、とか、スポーツをおこなうかなども質問事項にありました。

問診票記入後、「遺伝子検査」をはじめにおこないました。

「アベリーノ・ユニバーサルテスト」というもの。これは遺伝子的に角膜変性症ではないかを調べているそうです。角膜変性症には、いくつかのタイプがあるようですが、おおよそ1000人にひとりの割合でいらっしゃるそうです。この症状があると検査で発覚した場合にはレーシック手術は受けられません。また、角膜変性症は角膜が白濁したりなど、失明の恐れもある病状だということでしたので、レーシック手術できない、どころの騒ぎではないでしょう。

綿棒で口の中のほっぺたの肉を左右10回ずつこすり、提出しました。この結果は手術直前に分かるそうなので、午前中に、遺伝子検査以外の検査を済ませることとなりました。ちなみにこの検査は直前にチョコレートを食べているとうまく結果が表示されないことがあるそうです。私は毎朝ココアを飲んでいますと、申告し、ぶくぶくとうがいをおこなった後に挑みました。

レーシック手術の適応検査って、なにか特別なことをするのかな? と思っていましたが、正直なところめちゃくちゃと特別な感じはしませんでした。

普段、眼科検診を受けたり、コンタクトの処方や眼鏡を新調したりする際におこなうようなものを様々なパターンでおこなっている、という印象です。

あごとおでこを固定してのぞき込むと気球がみえるものだとか、大っ嫌いな眼圧測定(空気がボッっと吹き出してきて、思わず目を閉じてしまい一回では成功しない)。のぞき込むと、緑の光がぐるぐると輪の状態になっているものなど、まず始めに4種類ほどの検査がありました。全部のぞき込んで「まばたきしてくださーい」とか「目を閉じないでくださーい」とか、そんなタイプのものでした。

つぎは、部屋が変わって、視力検査です。

これはもう、みなさんおなじみのやつです。円の一方が空いていて、Cみたいな形になっているものを片目ずつ調べていきます。ただ、この検査がかなり細かくおこなわれました。この検査で裸眼の状態をしらべて、どの程度で1.5くらいみえるのか、とか、私の場合はすこし乱視もあったので、細かくレンズを変えてみて「1と2、どちらがはっきり見えていますか?」といったことをかなり繰り返しました。レーシック矯正後に、遠くをはっきり見せるかなど、「手術後の見え方をどうしたいか?」を確認されました。

私は眼鏡をかけても0.8とか0.9くらいの矯正視力でしたので、手術して1.5とか見えるようになると、ちょっと疲れやすいかもしれない、などの確認です。一応、手術前に見えているような0.9くらいに回復させる、ということもできるそうですが、手術後に視力が安定すると、またすこしだけ視力が低下することもあるんだそうです。その時に0.6とかになると、レーシック手術の意味が薄れてしまうので、遠くがよく見える1.5に矯正する、と決めました。

綿密な視力検査の後、暗室で検査がありました。(この前に瞳孔を開く目薬をさされたと思います)

黒目の大きさを測るため、またのぞき込んで一点を見つめる、というものなどでした。眼球の表面の形状を測定するため、絶対に動かさないで、まばたきも禁止! という検査もありました。これも、穴をのぞき込むものです。ブルーの光がグルーッと目の前を一周してちょっと怖いというか近未来間のある検査でした。

検査の順番がある、ということで、待っている間に、手術方法の確認と決定をしました。

たぶん、どこの眼科でもレーシック手術をおこなうのに金額が様々あると思います。そこ金額って、けっこうピンキリで高いものは100万円近くになるかもしれないし、安いものだと10万円前後、だと思います。

この差ってなんだろう? と思っていたのですが、レーシック手術に使用する機械の差、なんですね。レーシック手術は二種類のレーザー機器を使用するそうですが、その機械の組み合わせで、金額がかなり変わってくるとのことでした。手術費用が安いものは、旧式というか、レーザー照射の光の幅が違う、という説明でした。光の幅が広いものだと荒くなり、手術後にすこし光が反射して見えやすい、などの後遺症*がでやすい、などのデメリットがあるとのこと。(*後遺症といわれるのは「ハロー」や「グレア」という夜間の光が滲んでまぶしく見えるもののこと。これは、レーシックのどの機械を用いても症状の差はあるものの後遺症として現れる、とのこと。この機械で手術したら後遺症はあらわれない、という類いのものではないそうです)

私が一番選択したかったのは60万円近く費用がかかるタイプの手術。角膜の保護をおこなうケア付き? のものです。おそらく説明を聞いた人は「え、それがいい」と思うであろうことは予測されます。ただ、私自身にとっては予算オーバーでした。ローンを組むつもりもありませんでした(ローンを組んで手術を受けることも可能だそうです)ので、手術前に「これかな」と考えていた20万円台の手術をおこなうことに決定しました。

また、このときに、「手術で心配に感じていること」や「術後の禁止事項」などについても説明を伺いました。保護サングラスをかけて外出してください、など。

手術方法を決定した後、角膜の厚さを計る検査、というものがありました。これは、検査前に麻酔のような目薬をさして行われました。角膜をタッチペンの先のようなものでぐいぐい押されているような検査でした。痛みなどはないのですが、ちょっと、ビビります。

そうして、午前中の最後の検査として医師の問診がありました。

これは、普段の眼科検診とほぼ変わりないものです。レンズみたいなのもので、左右の眼球をのぞき込まれたり。はじめに受付で提出していた病歴だとか、薬のアレルギーはあるか、などの確認。手術後の矯正視力は1.5程度でいいかの確認などでした。手術後は今までと違ってすこし、見え過ぎるから疲れたりする感覚があるかもしれないよ、といったお話などをされました。


午前中の検査はここまででした。午後に遺伝子検査の結果などを見て、手術を行います、とのこと。

だいたい3時間ほどで午前中の検査は終了しました。ブレイクタイムとして昼食などを取って、また戻ってきてくださいと。ブレイクタイム中に3時間に一回、目薬をさしてくださいと、渡されました。目を殺菌するのに使用する目薬だそうで、この目薬は手術後も必要になりました。

途中で検査時に差した目薬の影響で、光がまぶしく見え過ぎるので、外の歩行時には気をつけてください、と注意をうけ終了。

検査だけを考えると、それぞれの部屋に呼ばれ、どんどんのぞき込んで、計測していくうちに終了、といった感じで、ぱたぱたと過ぎていった感じでした。違和感などもなく、とにかく「じゃあ、つぎの検査はこちら」「では次はこちら」といった感じ。待合室で雑誌を手に取って、読もうかな? と思ったらもう名前が呼ばれてるー! というような。ただ、わたしは平日の火曜日に行きましたから、比較的空いている日だったのでしょう。

手術前の検査はここまで。一日で手術まで終了しないコースの人はここまでで終わりだと思います。病院によっては検査がもう少し多いとか、順番が違う、とかあるかもしれませんが、半日あれば検査は終わる、と思われます。

*内容が多くなってしまったので、【レポート】レーシック体験記2〜どきどき手術編〜は2月19日(月)更新します!



この記事が参加している募集

コンテンツ会議

最後まで読んでいただきまして、ありがとうござます。 スキやフォローしてくださると、とてもうれしいです。