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わたしと免疫。

2月24日、25日の二日間限定で、表参道で開催されていた、「君と免疫。展」に行ってきました。

人体実験というか、ここ最近わたし自身意識的に行っていることに「免疫力を高める」というのがあります。

1月に、NHKスペシャル「シリーズ人体 第4集 万病撃退!腸が免疫の鍵だった」という番組が放送され、興味深かったです。その内容では人間の免疫力を高めるには腸内細菌を整えて、免疫力に関わりのある腸内細菌を増やすことが免疫力アップに繋がるという研究結果が発表されていました。

もちろん、まだ研究段階で、すべての人に当てはまるわけじゃないのかもしれません。ただ、免疫力を高めると、アレルギー症状なども落ち着くことがあるそうです。番組では高野山で修行なさっている僧侶の方々にインタビューしていて、その修行生活のなかで花粉症やアトピーなどの症状が出なくなったり、和らいだりしたとのこと。修行中の食事、精進料理が腸内環境を整えやすい、と紹介されていました。

僧侶の方々が召し上がっていらっしゃるような、本格的な精進料理は普段の生活ですと、なかなか取り入れられないと思います。動物性のたんぱく質は使えないので、お出汁も昆布か乾燥しいたけじゃなきゃダメだとか。何気なく食べていると、すぐに「まづめー、アウトー!」と言われてしまうでしょう。

私自身、この番組をみてから、食事内容を注意するようになりました。ストイックな精進料理を心がけているわけではありません。ですが食物繊維の多い食べものや、ヨーグルト製品を摂るようにして、腸内環境を整えていこうと意識しています。

なぜかというと、昨年の夏ごろから、原因不明のアレルギー症状がでています。症状としては、圧迫された箇所に蕁麻疹が出る、圧迫アレルギーとよばれるものです。いまは「アレロック」というお薬が手放せません。ただ、これって、いつまで続くんだろう? と不安に思っていました。アレルギーの代表格ともいえるスギの花粉症なんかですと、発症したら、もう逃れられない……みたいな印象がありませんか? 何かの拍子に、突然症状がでなくなる、ということはあり得ますが、ただ漠然とその日を待つ、というのもなんだか嫌だなあと考えているからです。お薬だけに頼らずに、自分でなにか対処できるなら、無理のない範囲でやってみよう、ということで自分自自身への「人体実験」的な生活を送っています。


「君と免疫。展」は、免疫力をアップしたいと考えている私にとって、とても興味深い内容でした。

考えてみれば、免疫ってそもそも何なのか? 名前は知っているけれど、実際には意識するようなものでもないですよね。

今回の展示では免疫を可視化することで、免疫に対する認識を高めてもらうという意図があったように感じます。また、難しく考えすぎないで、自分の身体のことなんだし、知らないっていうのも、おかしな話だなと思います。そもそも、自分の身体のことって、全然知らないんです。大まかな「骨」とか「足」とか「胃は胃酸を分泌して、食べたものを消化する」くらいのことは分かります。美容に興味のある人なら皮膚の構造(表皮、とか真皮という分類など)などはご存知かもしれません。でも、筋肉の名前とか、内臓のもっと具体的な働き(胃の消化にどのくらいの時間がかかるとか)とか、あんまり、というか全然知らないんです。

学ぶ、という意味ではなく単純に自分のことを知る一環としても、この企画展示はおもしろいものだと感じました。

展示スペースはそれほど広くなく、大勢の来場者で混雑していました。入口にはトップ画像に充てさせていただいた、バルーンアートの展示。壁には石井信正さんが描かれた「幻想免疫図鑑」が飾られていました。ひとことで「免疫」といっていますが、そもそも免疫とは身体の整体的な働きのこと。

免疫(めんえき、immunity)というのは実体的な言葉で、感染、病気、あるいは望まれない侵入生物を回避するために十分な生物的防御力を持っている状態を指す。*Wikipedia 免疫(医学)より一部抜粋

免疫機能にはNK細胞や樹状細胞とよばれている細胞をイメージしたイラストが展示されていました。

ほかにも、イメージ映像や、スパイラリズムと題された、らせん状の木琴のようなものもあり、様々な角度から「免疫」について触れてみようという試みが感じられました。

この展示の主催、じつは株式会社明治なんです。

帰り際に知り、なるほどなあと思いました。明治は、免疫力の向上に役立つとされるR-1ヨーグルトなどさまざまな機能性ヨーグルトを販売しています。

ヨーグルトを食べましょう! といったあからさまな展示は一切ありませんでした。けれど、こういった食とは全く違った側面から「免疫」に興味を持ってもらおうというのはおもしろいですよね。


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