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「新しさ」だけでヒット商品は生まれないことを学んだときの話

斬新なもの=ヒット商品につながる!そう言われた経験をお持ちの方は多いのではないだろうか。もちろん、僕たちは新しいものに興味を抱きやすい傾向にあるが、ヒット商品を生み出すことはそんなシンプルにはいかない。

今回は、ヒット商品を生むために必要なことを学んだときの話をする。

1.脳内で相反する2つのこと
僕たちは、全く知らない製造元の食べたこともない味の食品が「新商品」として売られていても、「うまそー!」と感じて買う人は少ないはずだ。これは心理学的にも証明されている。

実を言うと、僕たち人間の脳はネオフィリア(新しいものを好むこと)とネオフォビア(新しいものに対する恐怖)が同時に働いている。この2つの相反する性質によって、僕たちはどんなに斬新で優れたものでも、それが未知であれば、本能的にブレーキがかかりやすい。

そこで重要になるのが「親しみやすさ」だ。たとえば、テレビやネットで見た商品を手にしたり、お店で流れていた音楽を自分のスマホのプレイリストに入れたり、何気なく新しいものを取り入れていることはないだろうか。

これは、日頃から新しいものを自然な形で触れていることにより、脳内では先ほどお伝えした「未知」ではなくなる。心理学でいう単純接触効果(ザイオンス効果)だ。

単純接触効果とは、対象と接触する機会が増えると好感度や関心が高まり、警戒心や恐怖心が薄れていく現象のこと。毎日通う学校や会社で顔を合わせる人を好きになりやすいのは、まさにこの原理である。

つまり、ヒット商品はただ新しいだけではなく、ターゲットに親近感を覚えてもらう必要があるのだ。

2.新しさと親しみやすさを両立させるMAYA理論

新しさと親しみやすさの両立は、有名デザイナーのレイモンド・ローウィがMAYA理論を提唱している。

【MAYA理論】
Most:非常に
Advanced:先進的
Yet:でありながら
Acceptable:受け入れ可能なもの

MAYA理論の例:Netflixの映画おすすめ機能

Netflixはユーザーの視聴履歴を理解して、おすすめの映画やドラマを提案してくれる。このおすすめリストには、ユーザーがまだ見たことがない作品だけでなく、好みに合うと思われる既視の作品も含まれることがある。

そうすることで、Netflixが「私の好みを理解しているなら、他の見たことがない作品もきっと気に入るはず」とユーザーがおすすめリストを信頼して利用するようになるのだ。

実は、おすすめリストにユーザーがすでに知っている作品を含めることは、アルゴリズムの調整過程で偶発的に発生したものらしい。しかし、その後の分析で、そういうリストの方がユーザーの視聴時間が増え、エンゲージメントが高まることが明らかになったという。

3.生み出して終わりじゃない
MAYA理論でヒット商品を生み出すことと同じくらい重要なのが、ヒット商品を普及させることだ。子どもを産んだら、育てる義務があるのと同じように、人が新商品を買いたくなる状況を作る必要がある。

例えば、ビートルズの「I Want to Hold Your Hand」は、アメリカでのリリース後すぐに大ヒットしたが、それは彼らが既にイギリスで成功を収めていたからだけではない。ていうか古い事例なので、若い人はビートルズを知らない方もいるだろうが、マーケティングの根本的な原理はいつの時代も変わらないので、古い事例でも通用すると考えている。

話を戻すが、ビートルズのアメリカでの成功は、彼らの音楽がアメリカの若者の間で新鮮でありながらも、ポップミュージックとして十分親しみやすかったことだ。

もちろん、アメリカ市場に合わせて音楽スタイルの調整はしたとされているが、MAYA理論を取り入れたことが成功につながったことは間違いないだろう。

斬新さを受け入れる準備をさせる!「それに相当するものを見つけるのがマーケターの仕事」だと僕は教わった。

4.おわりにーー

僕は、新しさと親しみやすさのバランスが大事であることにめちゃ共感し、納得した。もちろん、科学的根拠がある事例を交えて教わったので、よりそう思うのは事実だが、、、こうした教わったことをライティングに生かすことが大切だ。

今回の投稿は、ChatGPTに記事の土台を作らせようと思っていたが、、、結局、あれこれ調べて自分で書いたので、だいぶ時間を要した。それでも、まぁまぁ「へぇー」と言われる内容にまとまったと思う。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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