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インドネシアで日本から来た引越し荷物を受け取ったら税金を取られた話 その1

日本から郵便小包で荷物をインドネシアに送った話はNoteの記事に書いた通りですが、ついに荷物が到着しました。

ところが結構面倒な話になり、金もかかってます。
わたしの現時点での結論は、いくら金がかかってもクロネコヤマトに頼んどけばよかった、というものです。
インドネシアを甘く見てました。
インドネシアらしい話満載ですのでNoteの記事にします。2回に分けます。

文章の推敲がいまいちなままリアルタイムで出します。あとで見直して修正を入れると思います。


■ POS(郵便局)から突然連絡あり

9/3に荷物が到着したという連絡が、寮の監督から来ました。荷出しのタイミングで現地の電話番号がなかったため、寮の監督の電話番号を現地の番号にしていて連絡が行ったようです。

Sahabat Pos, your package with barcode number CN058813096JP currently is in the process of Indonesian Customs' inspection. This procedure needs your confirmation and supporting documents from your side if needed. All required document(s) are mentioned in the Notification of Prohibited and Restricted Goods (SPBL) for your perusal.

WhatsAppの文面を転記

メールには請求書面のリンクが貼ってあり、内容がわかります。
どうやら荷物に課税されるようで、7日以内に税金支払いの期限が来ます。
WhatsApp経由で3種類の書面が送られてきて、1つには課税品目が記載され、2つめと3つめはそれぞれ違う金額の課税額が記載されています。

インドネシア語と英語の併記になっており、内容は理解できました。
税金はPOS(郵便局)、Bank Mandiri、Bank BRI、QRIS(Quick Response Code Indonesian Standard) Paymentの4種類の支払い方法があります。
残念ながらわたしが口座を持つBNIは入っておらず、一番簡単なのがPOSに金をもっていって払う方法でした。
他は口座がないとだめとか、登録しないといけないとかで面倒くさそう。

あと、POSは変なところに金をかけていて、オリンピックまであと何日、何時間、何分、何秒みたいな感じに税金支払いまでの残り時間が秒単位で画面で動くんですよ。

■ 税金を払わなくても荷物を持ってきてくれ、その場で郵便配達のおじさんに税金相当の金額を払える。

POSは寮から徒歩5分くらいのところにありそうなので、しょうがないから払いに行くかと思って出かけようとすると、寮の監督から「ちょっと待て、荷物持ってくるらしい。Taxはここ(寮)で払えるみたいだから」といって郵便局のおじさんの携帯に電話し始めます。
そして電話がつながりそうになるとわたしに代わり、「Makoto Udaといえばわかる、寮にいるから荷物を今持ってきてくれと言え」と、こんな風にしゃべれと指示を出してきます。「何時にくるか」「あと何分でくるか」とか結構しつこく確認するよう指示をしてきて、お前が直接自分でしゃべれよなと思いながらも、まあわたしのためにやってくれていることだし、と言うことを聞いてしゃべりました。

あと10分で来るという言質を取り待っていると5分できました。スクーターの後ろに積んで持ってきたようです。
ところが2箱あるはずなのに1箱しか持ってきていません。
どうやらもうひと箱は別の運び屋がいるらしく、別対応になります。

税金をキャッシュで支払い、おじさんが郵便局に報告するようの証拠写真を撮って終わりです。

2つ目の箱はいつ来るんだろうと思いながら箱の荷物を取り出して整理していたところ、2箱目が来たとの連絡が来ました。行ってみると本をパンパンに入れた箱です。
税金を払って証拠写真の撮影しておじさんは帰っていきました。
これをあと4回やるのは面倒です。なんで一度に持ってきてくれないんでしょうね。
税務署のリンクを見ると支払い済みになっており、おじさんはしっかり繋いでくれたようです。インドネシアもだんだんとしっかりした国になって来ているようです。

カウントダウンは止まり、Thank you for payingになっている

■ 箱はとにかくボロボロ

長旅に加え粗雑に扱われたのでしょう。
箱はボロボロになっており、途中で破けたであろう跡もありました。

本をメインに入れた箱はそこが抜けた跡がありました。
また本が泥水に浸かっていたのかと思うような茶色いシミが付いていました。本の帯もぼろぼろになっています。

アメリカから日本に荷物を送った時は無傷でしたので、お国柄かもしれません。
途上国へ荷物を送る時は、お金がかかってもプロに任せておくに限ると思いました。

■ 何にいくら税金がかかったのかなぞ。

2つの箱とも偶然荷物の総価値(全部でいくらか記載しないといけないです)は同じなのに、一つは約2000円、もう一つは約4000円と全然税金額が違います。

税金の中身は詳細が書いてあるようで書いておらずわかりません。どの物品にいくらかかったかが分からないようになっているのです。

おそらくですが、本だけで構成された箱の方が倍くらいしたので、服より書籍への課税率が高いものと思われます。
残りの荷物も来るのでざっくりと構成比で割り出してみようと思います。

■ なぞの書類への対応

Used clothsとSuitsがひっかかっているという内容の紙が来ていて、受け取った2つの箱の登録番号とは別の番号が書いています。かつ、税金の金額も入っていません。
その後、追加で郵送でなぞの書類のコピーと他の未配達の箱3箱分の書類のコピーが計4枚届きました

なぜ前の箱2つは届けられて、この4つは届けられないのかよくわかりませんでした。
内容が複雑なので説明しなければいけないのか、情報がなさすぎて何もわからない状態です。
メールアドレスが書いてあるのでメールを送っているのですが、英語で送っているせいか反応がないです。

もう電話するしかないのかと思い、親切なクラスメートの力を借りることにしました。

クラスメート達に、この手の話は誰が詳しいか聞いたところ、みんなの口から2人の候補が出てきました。一人は財務省の役人で監査担当者、もう一人は銀行員でやはり監査担当者で税務にも詳しいらしい。

財務省の役人の方がこれまでもよく話をしていて親しいの頼むことにしました。

■ 頼りになるクラスメートとバンドンの関税局に行く

授業が終わってから、財務省のクラスメートと相談し、書類はMinistry of Trade(貿易省)から来ているが、まずはカスタム(関税局)に行ってみようとなり、11時ころにグラブタクシーで行きました。

クラスメートと税関の職員が何やらインドネシア語で話をしており、ほとんど分からなかったですが、ところどころ彼が英語で伝えてくれて大筋はわかりました。

- 本当は荷物を出す前に日本のインドネシア大使館に行って書類を取っておけば止められることはなかった。
- インドネシアでは最近個人でも海外から荷物を送ると税金を取られる仕組みになっている。新品の服、電気製品などが特に引っかかる。
- 今回は量が多いので、売買目的か個人で使うものかの説明を求められている
- 止められている場所はジャカルタのパサールバルという場所にある郵便局の施設。
- 「なんで2箱は大丈夫で残りの4箱はダメだったのだろうか。中身はあまり変わり映えしないのに」と聞いたら、まあインドネシアではよくあることだな、といいながら、インドネシア人として恥ずかしいなという感情と達観したような表情が入り混じった感じでした。

■ 税関の職員が電話をかけてくれた

税関職員の電話は馴れ馴れしい感じのインドネシア語に変わり、相手の声もくぐもって聞こえるため、さらに理解が難しくなります。
ほとんど情報収集できない状態でしたが、クラスメートが英語で伝えてくれた情報と、断片的に理解できるインドネシア語を総合するとこんな感じでした。
- 職員が電話をしていたのは、パサールバルで働いている税関の同僚。
- 事情を説明してくれたところ、POS(郵便局)とカスタム(税関)のやり取りだけで、わたしが貿易省へ出向いて直接説明することなく対応できそう。
- 直接ジャカルタのパサールバルまで行って話をするしかない。キーパーソンはMr. XXXX(ここでは伏せます)、電話番号を教えてくれた。
- 新品はなくすべて自分が日本で使っていたもので、インドネシアでも自分で使うと説明する。
- 何かあればバンドンの税務署職員の名前を出してよい。電話をかけてきてもよい。電話番号とWhatsAppを教えてもらいました。

■ ジャカルタに行くことにした

親切なクラスメートはジャカルタに奥さんと子供を残して単身留学中なので、ジャカルタに行くのはむしろウェルカムとのことで、一緒についてきてくれることになりました。
彼なしで突破できるか自信がなかったので非常に助かります
持つべきものは友です。

彼のおじさんがバンドンにいるらしく、車を借りて明日の朝出発します。
本来かかる電車賃往復分と、現地でのタクシー代相当は払うことにしました。

持っていく書類は以下4点です。
1.パスポート
2.大学のIDカード
3.KITAS(居住許可証)
4.大学からの入学許可

クラスメートのことをただの若者と思っていましたが、財務省のお役人で、税関や郵便局の監査を担当しているため、相手が軽く扱えずに丁寧な対応をしてくれていることがわかりました。
なんだか人のつながりだけで、問題を解決していくいかにもインドネシアな感じをだんだんと思い出していっている感じがします。

ジャカルタでの様子はまた後程、第2弾としてお送りします。

続く。

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