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やさしい人が使う社交辞令はやさしくない

よくありますよね。「いいですね!ぜひ今度ご飯でも行きましょう!」という、実現しない予定を「いいですね」って言うセリフ。

一言で言うと社交辞令のことなんですけど、先日とある人と話してて、改めてこれって「やだわー」と思ったので、社交辞令がいかに双方にデメリットなのか、思うところをつらつらと書きたいと思います。

結論いうと「社交辞令って”やさしくない”です」という話。

「いいですねーぜひ!」←実現しない

ぼくの仕事をやってるとたまにあるのが、
「今度ぜひ話聞かせてくださいよー」と言ってくる人がいて、
「良いですよーいつにします?」と返すと、
「後日調整しますね!」と言って、
そのままフェードアウトすることがあります。

や、こっちも無理くり売りつけようとしてるなら申し訳ないけど、そもそもそんな時間に余裕あるわけじゃないし、時間使うならちゃんとスケジュールしないと使えないしで申し訳ないので調整したいんですけど、そこで予定を踊らされると他の人にも迷惑かかるねん!!

とまでは言いませんが、そういう方はやんわり社交辞令で返すこともあります。

で、この業界ってか営業だと「売りたいから会わせろやボケェー!」というテンションでスケジュール調整してくる人もいるかもなのですが、ぼくの場合前職からこのキライがありました。

営業だからアポ取りたいってのとは違う

大学職員のときもあったのが、雑談していてご飯の話になったとき「いいですねー今度行きましょう!」と言われるので、「そうですねー、いつ行きます?」というと固まられるパターン。

個人的にはあんま気乗りしない人にはOK出さないし、こっちからではなく向こうから言われることだったりするので「そっちが言うし、こっちもNGじゃないから行きましょう」くらいのノリなんですが、なーんかそれが普通じゃないらしいと気づいたのがその頃でした。

てか、そもそもなんでその気がないのに社交辞令使うんでしょうね。

社交辞令ってお互いにデメリットでは?

誘われた側からしたら「もしそれをするならああしてこうして…」と思案するし、それがひっくり返されたり、もっと言うとそもそもその気がなかったことが分かったら、普通にショックだとは思います。

誘った側からしても結局相手にショックを与える結果になるのであれば、最初にそもそもそういうことを言わない方が、変に期待させずに済むので事なかれだと思います。

社交辞令を使う理由

おそらく、誘う側として社交辞令を使うのは、「優しい嘘」の類なのだと思います。

人間ホンネで生きろ!とはいう人もいますが、思ったことをそのまま言うことで傷つけなくても良い傷を人に与えてしまったら、それは良い生き方とは思いにくいです。

なので、思いやりから来る嘘も大事で、わざわざ嫌われる必要はないと思います。

相手にとってのやさしさを考える

ただ、ここで「優しさとはなんぞや」という話になります。

キンコン西野さんがこんなことを言って前に炎上しておりました:

ちょっと違う話かもですが、要は「本当に相手のためになることを考えたら、やることそれじゃなくない?」っていうことっていろいろあると思っていて、一つが社交辞令だと思っています。

たしかに、大人になるにつれて優しい嘘を吐くことも増えるだろうし、興味ない人間と波風立てずに距離を置く手段として社交辞令があった方が良いこともあるんだろうとは理解できます。

ただ、お互い感情の生き物なのだから、そこは「興味ないから結構です」ということを、傷つかないようにきちんと伝える努力の方が重要だし、最終的にお互いに傷つかずに済むんじゃないかな、と思います。

まとめ

社交辞令を使う人って、たぶんやさしくてめんどくさがりな人なんじゃないかと思います。

だからこそ、そのめんどくさいをちょっと頑張ってみて、持ち前のやさしさを相手に使ってあげたら、ステキなことなんじゃないでしょうか。

働きづらさや男女の問題など、生きづらさを解決する糸口を一緒になって考える「パパFP」。公務員からフルコミの営業にトライし、2年で業界トップ1%のMDRTに。夢は社交ダンスで世界大会に行くこと。