MAEKI

賛否両論があって当たり前。 過激表現もあります。苦手な方は回れ右。 R-18とさせてく…

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賛否両論があって当たり前。 過激表現もあります。苦手な方は回れ右。 R-18とさせてくださいませ〜。

マガジン

  • 出会いが間違い

最近の記事

現実的な女。でも・・・東京タワー。

エレベーターを降りると、 あきとさんは、 「ちょっと待ってて。」 と、私をエレベーターホールに残してフロントへ向かった。 きっと、部屋をとっているのだろう。 普通なら、 ーーーどうしよう!一緒に夜を共にする!?泊まる!? と慌てるはずが、 ーー部屋、空いてんのかな。 ーーあきとさん、明日休み? ーーいや、待て、私、明日仕事だけど、服どうする? ーーてか、このホテルめっちゃ高いよね? ーー思わぬ出費だわ・・・ ーーラウンジ奢ってもらったから、ここの支払

    • 蘇る「好き」

      「あきとさん、今日はほんとに話してくれてありがとう。」 彼の手を握って、高く握っていた、あきとさんの拳が解れ、私の手を握り返した。 「あきとさん、私は封印してた過去の記憶がいきなり全て戻って、正直焦ってる。今、なんて答えればいいのか分からないっていうのが正直な気持ち。」 「うん、そうだよね。きっと。」 「ごめんね。でも、本当に好きだった。多分、今でも好き・・なのかな?分からない。」 「いいよ。大丈夫。れいちゃんの中でゆっくり考えてくれたらいいから、また会ってくれる?

      • 私の苦痛の告白と彼の涙

        「いいよ。れいちゃん、話して。」 一回深呼吸をする。 ーー落ち着け、自分。 「あきとさん、全部仕事のせいなり、バンド、私のせいにしてない?」 「え?」 「私がそんな物事わからない人だと思った?いきなり目の前から消えて、そもそも私は男性に裏切られて、傷つけられてボロボロだったときに、あきとさんと出会って、初めてを捧げて、付き合って。そんな人がいきなりいなくなったときの私の感情を考えたことある?」 「・・・・・」 「事務所にこう言われたから、バンド仲間にこう言われた

        • 真実とは?

          「全然捕まらないですね。タクシー。」 「だね。さっき店で呼んでもらえばよかったね。まぁ、このあたりのこの時間ってこんなもんだよね。きっと。」 「だね。私、タクシー呼ぼうか?」 「いや、歩こう!」 「え?うん、はい・・。どこか目的地はあるの?」 「いや、ない。笑 なんか、久々に会うから、テキパキできない。ごめん。笑」 「あ、いや。こちらこそ。」 「れいちゃん、大人になったね。って、当たり前だよね。」 「そりゃー、もう学生じゃないから。」 「そっか。社会人やって

        現実的な女。でも・・・東京タワー。

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        • 出会いが間違い
          23本

        記事

          消したい過去

          ほんの数十秒、何も言えず立ち尽くしていただけなのに、 その時間が長く感じた。 知らないふりをしていいのか、 どちらかが沈黙を破らないといけないのか。 私は、徐々にあきとさんから目線を外し、その場から立ち去ろうとした。 「れいちゃん、待ってよ!」 久々にあきとさんに名前を呼ばれて、あの時の記憶が鮮明に蘇る。 悲しみと、苦しみと、憎しみと、愛おしさ。涙を瞳に止めておくのが大変だった。 「もう、話すことはないでしょう。関わりたくないの、やめて。」 「お願い、待って

          消したい過去

          不意再会

          「れいちゃん、覚悟できてる?」 「・・・うん」 「じゃあ…、見る?」 「・・・うん。」 「「はっ・・・」」 「れいちゃんーーーーー!!!やったね!やったね!!!!おめでとう!!!!」 そう、今日は、第一志望の難関私立大学の合格発表日。 あれから、本当に死に物狂いで勉強に励み、私は無事合格した。 母が涙を流して喜び、私もホッと力が抜けた。 いろいろあった高校生活だったけど、これでよかったんだって。 受験勉強に励むと決めて、 あきとさんのことを忘れようと決め

          不意再会

          消したい記憶

          あれから、あきとさんとは、週に1〜2度会っていた。 あきとさんの自宅のときもあれば、 外で食事をしたり、映画を見に行ったり。 私なりに幸せで。どんどん、あきとさんが好きになっていった。 そして、1ヶ月。 毎日続いていたメール。 週に3度はしていた電話。 その日はどちらもこなかった。 ーーー仕事忙しいのかな? そう思って、邪魔をしないように、私からも特に連絡しなかった。 それから3日・・4日・・・5日と、時間は過ぎ、 ・・・おかしい。 ・・・自宅で倒れて

          消したい記憶

          初めての手料理

          キッチンへ行くと、 「・・・本当に何もないね。笑」 「でしょ?笑」 あきとさんの冷蔵庫には、 ・お酒 ・おつまみ系(チーズやハムなど) ・卵 ・納豆 ・豆腐 ・市販の刻みネギ くらいしかなく・・・。 「どうする?ピザでも頼む?」 「いや、作るよ!お金もったいない!なんか使っちゃダメなのある?」 「ない!お好きに!」 結局私が作ったのは、オムライス。 玉ねぎの代わりに、刻みネギを。 お肉の代わりに、サラミを。 ピーマンもないから、キャベツを。

          初めての手料理

          忘れられない夜

          ーーガチャ。 あきとさんの寝室は、アロマ?お香?の香りがして、 非日常的な感覚になり、自然と、緊張感が増す。 後ろで扉を閉める音が聞こえた。 「ーーーーあきとさん?真っ暗だよ。」 「ごめん、明かりつけるね。」 一気に明るくなり、一瞬視界がぼやける。 「明るすぎ・・・?だね。」 そう言って、リモコンで明かりが薄暗くなった。 ただ立っているのも、なんか違うよな・・・ そう思い、ベッドに座る。 あきとさんも隣に座り、 「本当にいいの?」 「聞かないでよ。恥

          忘れられない夜

          理性が切れて・・・

          翌日。 「れいちゃん、出かけるの?」 「うん!今日、**ちゃんの家に泊まるかも!」 「**ちゃん?あー!あの子ね!分かった!親御さんに、お世話になりますって連絡入れたほうがいいかしら?」 「いやいやいや!そんなの今どき古いよ!やめて!」 「ははー!そうなのね!分かった!また**ちゃん連れてきてね!」 「うん!ありがとう!」 母に罪悪感を覚えながらも、私は○○駅へ向かった。 約束の10分前に到着し、車で来るか、歩いてくるか・・・ ソワソワしながら待っていた。

          理性が切れて・・・

          初めてのメール

          翌日のお昼。 彼から初めてメールが来た。 ・・・・ 昨日はごめん。 情けないけど、記憶が曖昧な部分もあって。 でも、ひどいことしたんだろうなっていうのはわかってる。 泣いてるれいちゃんの顔を鮮明に思い出す。 本当にごめん。 電話してもきっと出てくれないと思うから。 もう、れいちゃんと会う前にお酒飲まないから。 会いたいです。 ・・・ メールを読んでしばらく、考えた。 なぜ、あきとさんが、あんな行動に出たのか。 なぜ、泣いていたのか。 酔っていたこ

          初めてのメール

          彼の涙

          「れーいちゃん!着いたよ!よーーーこそ我が家へ!」 「ねぇ・・、なんで家なの?外でご飯食べるんじゃないの?」 「んなもん!出前すればいいでしょーー!ねー?さ!上がって〜〜」 「・・あきとさん、私、帰る」 「・・・・・」 「ごめんね。今日のあきとさん、なんか嫌だ。」 思わず、泣いてしまって。 ただ、あきとさんが酔っ払って、いい気分になった頃に私が都合よく配置させられてる気がして。 ーーーなんでなの、あきとさん。 そう思っていると、いきなりキスをされた。 押し

          彼の涙

          彼の理性

          「・・・知りたいって言ったらどうなるの?」 あきとさんは、私を抱きしめて、言った。 「でも、理性を保つ。どういうことかは教えない。」 「・・・なんで?私がガキだから?」 「ちがう。お互いに色んなものを失う。俺の理性が保って失わないのであれば、俺は保ち続ける。」 「・・・大人だから?」 「そう。大人だから。・・・もう寝よっか。」 「一緒のベットでは寝ていいの?」 「そうしたいなら、いいよ。」 ベットへ移ると、 あきとさんは、決して私を正面で抱きしめるのではな

          彼の理性

          初めてのキス

          30分ほどして、夕飯が部屋に届いた。 「うんまそ!やっぱ和食はいいね〜!」 「温泉では和食ですね!!あきとさん、お酒いいんですか?」 「あ、そっか。泊まるんだもんね。じゃあ焼酎かワインでも飲もうかな。」 「ビールじゃなくていきなり!?」 「大人でしょ。笑 ビールあんまし得意じゃなくて。笑」 「意外〜。どうぞ、飲んでください。」 「じゃ、遠慮なく!れいちゃんは?ノンアルコールで何か頼む?」 「大丈夫です、水で。笑」 夕食も終わり、会話も弾み、あきとさんはお酒の

          初めてのキス

          部屋に露天風呂の意味

          ーーどうしよう。これはお泊り? ーーそれとも日帰り? ーーなんか急に緊張してきて話せない。 箱根に到着すると、またコンビニに車を停めて、 あきとさんはタバコを吸いに外へ出た。 しばらくして車へ戻ってくると、 「じゃあ、向かうかー。なんか急に静かじゃない?笑」 「え!いや、別に普通ですよ!!もうあきとさんに任せます!」 「駆け落ちじゃあるまいし。笑 では出発〜」 15分ほど車を走らせただろうか。 到着したのは、2階建てくらいの旅館。 ーーまさか予約した?し

          部屋に露天風呂の意味

          待ちわびた水曜日

          水曜日に会う約束をしてから、1日1日がとっても長かった。 私は久々に友人と会って遊んだり、 高校入学〜編入のことを打ち明け、まさに第二の人生を歩もうとしていた。 そして、火曜日。 ーー時間連絡するって言ってたよな・・・こっちからかけない方がいいよな。 時間は流れ、19時。 ・・・まさか、忘れられてる? かけようか、待つか、携帯を握りしめ、落ち着かない様子でいると、 ♪〜♪〜♪〜 ・・・あきとさんだ!!! 「はい!!」 「れいちゃん?今大丈夫?」 「はい

          待ちわびた水曜日