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輪読会レポ『我々みんなが科学の専門家なのか?』(ハリー・コリンズ著)

修士課程も修了、というタイミングで、初めて輪読会なるものをやってみました。実りある会だったので、レポートしてみたいと思います。 動機メンバーは、科学コミュニケーションについて学ぶ副専攻の同期2名に私を加えた3人。 そして今回選んだ本が、こちら。 ハリー・コリンズ 著・鈴木俊洋 訳『我々みんなが科学の専門家なのか?』 です。 科学論の「第三の波」の提唱者であるコリンズが、専門知とは何か、また、科学の専門知とはどうあるべきかについて論じています。 実は私、以前コリンズ&エヴ

    • 身長ー体重=110が標準体型は健康的にはマジ無理ゲーって話

      TikTokやYouTubeなどのショート動画で、こんな歌を聞いたことがあるだろうか。 『身長ひく体重イコール~♪ 110が標準体型らしい~♪…… \ドンッ/   セーフ~♪』 マジか。いや、本当に? 私の周りの人たちを見るに、体型管理に相当気をつかっている人でないと、身長ー体重=110を上回るのは難しいのではないだろうか。 そんな値が「標準」なのは間違っている気がする。というか、そもそも何をもってして標準とされているのか? ダイエットに悩むすべての人のために、本記事に

      • 読書記録「基礎科学で未来をつくる」

        本について 「基礎科学で未来をつくる 科学的意義と社会的意義」田村裕和 他、丸善出版(2019年) 概要 本書は、2018年12月17日に日本学術会議物理学委員会主催で開催された公開シンポジウム「基礎科学研究の意義と社会ー物理分野から」をもとに構成されている。   登壇者のジェンダー比に問題があること、また、登壇者個々人の問題提起とアンサーについてはやや不完全燃焼な部分もあるが、多様な立場から論じられており、全体としてみると、いま、科学行政で何をするべきなのかが浮かび上がっ

      輪読会レポ『我々みんなが科学の専門家なのか?』(ハリー・コリンズ著)

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