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登校拒否で気づいた息子の発達障害|学校と困りごとを共有する大切さ

息子が小学校に入学してすぐ登校拒否を始めた頃、「学校に行きたくないのは一時的なものだろう」と思い込んでいた私は、息子が発達障害だなんて正直考えもしませんでした。

しかし、登校拒否についてネットで調べていくうちに、『行き渋りや登校拒否、不登校をする子どもの悩みの裏には発達障害が隠れている可能性がある』という記事がいくつもあり、息子の発達障害の可能性に私がもっと早く気付けていたら「つらい」とSOSを出し続けていた息子を傷つけずに済んだのではないかと、とても悔やまれるところです。


この記事では、息子のSOSに気づけなかった私の反省を踏まえ、
・小学生になるまで発達障害に気づかなかった理由と気づいたきっかけ
・学校生活での困りごと(息子のケース)とその対応
・学校に伝えた要望
についてご紹介します。



小学生になるまで息子の発達障害に気付かなかった3つの理由

息子の発達障害に気付かなかったのは、次の3つが主な理由だと思います。

・幼稚園では先生の言うことに忠実な優等生
・計算が得意で記憶力も抜群だった
・人前でも物怖じしない社交的な性格だった

特に困りごともなく、幼稚園の先生からも息子の様子で指摘を受けることがなかったので、充実した幼稚園生活を送りました。

強いていうならちょっと神経質かな?というくらいで、これが後の感覚過敏につながるのですが、発達障害だとは思っていませんでした。


発達障害に気付いたきっかけは登校拒否と癇癪

息子は小学1年生の5月から登校拒否をするようになりました。

・他の生徒が叱られている姿を見るのがつらい
・お友達同士がケンカしている姿を見たくない
・怒っている先生の表情や言動がこわい

最初は「学校に行きたくない」と朝だけ泣いて、帰ってきたらケロッとしているような日が続きました。

そして、行ったり行かなかったりを繰り返しながら迎えた3学期。

息子は図工の時間に絵の具の水入りバケツを引っくり返してしまったことでパニックになり、初めて学校で癇癪を起こしてしまったのです。

その時の様子を見ていた先生が「感情をコントロールするのが苦手なようなので療育センターを受診してみてはどうですか?」と勧めてくれて、療育センターでASD(自閉症スペクトラム)と診断が付きました。


息子がASD(自閉症スペクトラム)と
診断された話はこちらです↓↓


学校生活で困っていること

息子は学校生活の中であらゆる刺激に敏感に反応しており、それがつらくて登校拒否をしていました。

ASD(自閉症スペクトラム)の特性の一つ、感覚過敏の影響でした。

・感覚過敏;音
ノートに字を書く音が嫌
机やイスを引きずった時の音が嫌
大きい音にびっくりする
ランドセルのきしむ音が嫌

・感覚過敏;におい
給食のにおいが嫌
飼育小屋のにおいが嫌

・感覚過敏;触覚
制服がチクチクする
靴下の縫い目が痛い
ランドセルの肩が痛い


学校へ伝えた要望

息子がつらいと思うことをなるべく減らしてもらえるように、学校にはたくさん要望を伝えました。

・宿題減らしてもらえませんか
・授業は全部見学でもいいですか
・置き勉させてください
・給食残していいですか
・リュックで登校させてください など

息子にとって「学校はつらい所」とインプットされてしまっていたので、まずは困っていることやつらいことを減らして「学校は楽しい所」とアップデートしてあげたいと思いました。


発達障害の特性と学校での困りごとを共有する大切さ


字を書くのが苦手な息子が、途中までしか書いてない漢字ノートを担任に見せたら、
「よく書けてます。息子君は1文字1文字ていねいに書くから漢字を覚えるのが早いですね。たくさん書かなくても息子君なりの方法で覚えたらいいんですよ。」
親が何回も言うよりも、先生の1回の方が響く言葉があります。

息子は字を書く時の鉛筆とノートの摩擦音が苦手です。

字を書くことがつらいと学校側に相談したところ、宿題の量を減らしてもらったり、授業のノートを書き写さなかったりといろいろ免除してもらえました。

最初は心のシャッターを完全に締めていた息子ですが、「ちょっと漢字を書いてみようかな」とできそうなことから挑戦するようになりました。

もし担任の先生が「努力すればどうにかなる!」と無理やり漢字練習をさせるような先生だったら、息子は今でもシャッターを下ろしたままだったと思います。


まとめ;発達障害の診断がついてよかったこと

息子は登校拒否をきっかけにASD(自閉症スペクトラム)と診断され、学校生活で感じる困りごとの多くはその特性の一つである感覚過敏が影響していることが分かりました。

そして、ASDと診断がついたことで、困りごとに出くわした時「困っています」と胸を張って言えるようになりました。

診断があることにあぐらをかいてはいけないのでしょうけど、診断がついていない時は「努力が足りない」「甘えだ」「わがままだ」と周囲に思われることも多く、息子も私も自分自身を責めてつらかったです。

しかし、感覚過敏の影響で起こりうる困りごとが明確になり、それを学校側と共有することで、息子は無理なことを強要されることがなくなった結果「学校の楽しさが分かってきた」と登校するようになりました。

さらには「みんなと一緒に授業受けてみる」「宿題やってみる」と免除してもらっていることに自分から挑戦するようにもなったのです。

息子が登校拒否を始めてから、市の教育相談、児童精神科、療育センターなどの機関を受診しました。

家の中で息子と2人向き合っている時は、どうしていいのか答えも分からず、選択肢も浮かばず、なにか行動に移してみては「本当にこれでいいのだろうか」と強い不安を感じてつらかったので、子どもが登校拒否になった時は、迷わず他の人や機関を巻き込むことをおすすめしたいと思います。


息子の診断をきっかけに、初めて発達障害の本を買いました。

「発達障害なんだから人より努力しなきゃ」
「みんなに迷惑かけないようにしなきゃ」
と息が詰まりそうになっていませんか?

こうであるべきという呪縛にとらわれていた私みたいな人におすすめの本です。

感想はこちらです↓↓


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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