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偶然で笑いとばされるような話

人によっては偶然で笑い飛ばすような、
人によっては奇跡的、ご縁だねと思うような出来事があった。

先述の記事でも書いた、
僕の新しい職の仕事始めの日。

朝8時前に会社に到着、
必要な荷物を受け取り現場の説明を受ける。

場所は、扇町と知らされる。
僕が今から20年以上前の大学大学中に、
PA(音響技術)の見習いを始めた、
DICE(現Para-DICE))の目と鼻の先である。

20年以上前に、見習いからスタートさせたこの場所で、
今度は職人の見習いからスタートさせる。

以前、5年間営業の仕事をした時にも、
仕事始めで一番最初に降り立った駅と、
5年後に最後の1日を終えて乗った駅がたまたま一緒だったこともあった。
2ヶ月に一回、担当場所が変わり、大阪中の色んな所を周るので、
それはものすごく低い確率である。

しかも、ここで最後と決めて訪問したお客様の名前が、角出さん。
新しい門出を祝っていただいているんだ、と思った。

で、扇町。

まさかPA見習いを始めた頃の自分にとって、
またここで新たな職の見習いを受けなんてことは全く想像していなかったなと、
やたら眺めのいい、
建築中の高層マンションの簡易トイレで用を足しながら、
あまりの解放感に感激しながらボーっと考えていた。

(建物の周りに組んでいる足場にある、簡易のトイレで、周りに壁はなく、シートのみなので、絶景なのである!興奮)

最初の現場は8F

仕事内容はクロス職人。

何もわからない所からなので、
職人さんの話を全部聞いて、質問しまくって、動きを見て背中を見て、学ぶという事が始まった。

ありがたい事に少しはできるかもと思ってもらえたのか、

昼過ぎから実際に自分にもやらせていただいた。

前々から薄々気づいてはいたが、
自分にとって
とても好きな行為かもしれない、という事に気がついた。

サイズ通りに、コテを当ててカッターで切る時、
のりづけをしてシートを貼り、
はけを使って空気を出す時、
角に沿ってはけを使う時、ローラーを当てて平にする時、、気持ちいい。。

特にカッターで真っ直ぐ切っていく時は本当に気持ちがいい。

PAやレコーディングをやっていてミキサーを触る時、
ほんの数ミリ動かすだけで激的に印象が変わるポイントがある。

ドラムのチューニングしかり、
楽器を演奏する時のタッチしかり、、

集中して、没頭できる、
頭の中が空っぽになるような、
ボーッとしてクリアになって。

何か神聖な感じもする。
ものつくりとはこういうことなのかなと思う。


そうしてまた仕事をしっかりものにして行きながら、
音楽もやって生きていくという事を続けて行こうと思う。

こないだりょうくんに言われて思い出した事であるが、
ニューヨークのマディソンスクエアガーデンでライブ公演をするのが夢だと話していたが、

グラミー賞受賞にノミネートされてマディソンスクエアガーデンのステージで演奏する、
という夢も掲げて話していたということを思い出した。

日々のバタバタでいつしか忘れてしまっていたが、
また扇町からその夢に向かってまた邁進しようと心に誓った。

仕事をちゃんと極めて、そして音楽ではそんな事が実現できたら最高にハッピーだなと思う。

まだまだ行けるさ。
押忍。



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