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箱根駅伝往路感想。

ざっと書きました。

上位3校と苦しんだ國學院と順天堂

下馬評通りといえばそのとおりだけど、田澤廉くんの調整が万全ならもうちょっと早くに駒澤大学が勝っていたかもしれない。
つくづくコロナが痛かったが、それでも1時間6分台を見せられるとは……。やはり彼は只者ではない。
本当に末恐ろしいランナーになりそうだ。

とはいえ、想像以上に中央大学が良かった。
特に吉居大和くんの2区は大ハマりだったし各区間共に適材適所に配置されていたのは大きいだろう。
決して弟の駿恭くんも駄目だったわけではない。
1年生という事もあって芽吹くんや太田くんにおいて行かれこそした。確かにそれはレースの趨勢を決めたのは否めない。
だが、区間1桁上位はけっしてブレーキではない。むしろ両ふくらはぎが痙攣した中でまとめたのは自信につながるはずだ。

それを考えると、青山学院は最後まで先手を取れなかったことがレースとして展開に響いたか。
ミスはなかったが、青学には珍しい力負けだった。ただ、復路は確実にフルパワーで来るだけに、果たしてどうなるか。

國學院大學も少し追うには及ばなかったか。序盤で出遅れたことは痛かったとはいえ、復路で主将の中西大翔くんを起用できるのはアドバンテージだ。
順天堂大学もそれは同じだった。
4区まで苦しむ中、四釜くんが区間新記録の激走で区間賞を獲得する結果を出したが、これが復路ではどうつながるか。

エースが額面通りに活躍してくれた大学

早稲田大学はエースの井川くんが見事に流れを変えてくれたが、2区での石塚くんの踏ん張りが大きかった。
また東京国際大学もヴィンちゃんの激走を引き寄せることが出来たのは、2区に丹所くんという力のあるランナーがいたからこそだ。区間11位も何とか踏みとどまれたのは、やはり両監督の手腕がそれだけ優れていたという事だ。
城西大学は山本くんの区間記録は見事だった。大きくジャンプアップできたが、それには2区に1年生ながら斎藤将也くんを配置できたからだろう。

明治大学は1区こそ富田くんの区間賞という形で素晴らしい滑り出しだったが、流れが一度止まりかける。しかし、3区森下くんが巻き返して例年調子のいい復路に希望をつなげることが出来た。

法政大学も内田くんが6分台を出すことこそ叶わなかったが、想像以上に粘り、区間8位。その後も扇くんと細迫くんが頑張り何とかシード圏内に。
やはり穴が少ないいいチームだった。4区経験者である河田くんがントリーさえされない中で、見事に繋げたのは大きい。

東海大学は自分が想像していたよりもずっといい順位だった。石原くんがよく頑張った。6区川上くんから勢いをつけたい。

国士舘大学は想像以上にいい順位だった。5区の山本雷我くんが何とか踏ん張ったのも大きい。

エースが振るわなかった大学

逆にエースが振るわず苦しい展開となった大学もあった。

創価大学はポイントとしてあげられていた区間、ムルワくんと嶋津くんで上げることができなかったのが痛い。だが、7区には「もう一人のエース」が控えるだけにここで挽回したい。

東洋大学はエース欠場という状況にもかかわらず、2区終了時点でおおよそ想像できない位置にいたにも拘わらず挽回する力は見事。特に5区前田くんの走りは復路の面々に大きな影響を与えそうだ。

専修大学はエースの木村くんと高瀨くんの欠場が大きく響いた。

レースの流れに乗れなかった大学

帝京大学は「谷間の世代」という事もあり苦しんだ。ここ数年復路がイマイチなのが気になるところ。
山梨学院も4区までは良かったが、5区で流れが一度止まってしまった。
これがどう出るか。

大東文化大学、日体大に立教大学は厳しい状況の中に波に乗り切れなかった。

展望

復路は8区までに2分付ければ駒澤が95%勝ち、そのためにも復路の6区7区は重要になるでしょう。
監督の采配も楽しみですね。

そういうわけですので。

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