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まちづくりの参考記事

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まちづくりを進める上で参考にさせてもらっている記事たち。
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記事一覧

消滅可能性都市のウソ、消えるのは地方ではなく「地方自治体」である。2024年度版

地方創生が始まる契機となった増田レポートと似たようなレポートが出て話題になっています。10年間で何を学んでいたのかと首を傾げます。まぁ再計算しただけ、ということですが、これを出して自治体に警告しても意味はないのです。その理由について以下で解説しておきます。 そもそも10年前にも解説しましたが、人口が減って再生産ではなくなっても、日本の場合には市町村合併など行政組織を改変して対応していくことで、いきなり地方の仕組みが破綻し、消え去るということはありません。 そもそも人がいな

【保存版】こども家庭庁ができたけど、自治体レベルではなにをしたら良いですか? 

こども家庭庁ができて、こども施策が前に進んでいそう!だけど、自治体レベルでなにをしたら??と思っている皆さん、こちら必読です。 主に、こども・若者支援に関わるNPOの皆さんをメインの対象に記事を書いています。自治体職員の皆さんには、よりテクニカルな内容をお伝えすることもできますので、随時お問い合わせください。 ◎こども家庭庁ができてなにが変わったの? 「こども基本法」という新しい法律ができました。子どもの権利をきちんと定めた日本ではじめての法律です。 こども基本法をも

DOTO-NETとは?(1)ドット道東の過去を振り返れば少し見えてくる?

2023年11月25日にドット道東として、新しいサービスをリリースしました。そのサービス名は「DOTO-NET」。 正直、わかりやすく説明もできていないし、はっきりと何が行われるのかイメージできないかと思います。 まだまだDOTO-NETがなんぞやと理解してもらえていないと思うし僕自身もうまく説明できない部分があります。なので少しずつこうやってテキストで残すことで、自分の言語化と合わせて皆さんにも理解してもらうために、定期的に書いていきたいと思います。 DOTO-NET

地域からの撤退をどう考えるべきか?

1.はじめに 2024年1月1日に石川県能登地方で大規模な地震が発生しました。今なお懸命の捜索活動が続けられているわけですが、今後の復旧・復興を進めるうえで、米山隆一衆議院議員のとある投稿が大きな注目を集めています。 地震前から維持が困難になっていた集落においては、「復興ではなく移住」を推進するべきだとする米山氏の主張は広く拡散し、賛否両方の意見が寄せられています。 ちょっとだけ自己紹介をさせていただくと、僕は1989年に奈良県の旧大塔村という場所で生まれました。 も

第1回 ルーキー・オブ・ザ・イヤー2024 in LOCAL を開催します!

本題の前にスポンサー様のご紹介!!! こういうのは最後にイベントを支えて頂いているスポンサー様の紹介を行うのが通説ですが、倒置法的に冒頭に持ってきました!以下のスポンサー様が今回のイベントを支えていただいております!!! 以下、スポンサー様からの熱いメッセージです!!!!https://www.canva.com/design/DAF0yEFIlR8/Gbm5l0kvbONyF4rB-gtGpA/edit?utm_content=DAF0yEFIlR8&utm_camp

DOTO-NET、というコモンズ

2023年11月25日、ドット道東で新しい取り組みの発表を控えています。 それと同時に釧路市・港まちベース 946BANYAさんにてリリースイベントをします。最近毎日告知しているんですが、これにはみんな絶対来てほしい。 来てね!!!マジ集合です。 ここまで強調するのは、このプロジェクトがドット道東にとって大切な、そして一つの大きなターニングポイントになると考えているからです。 「道東誘致大作戦」、「.doto vol.1発行」、「ビジョンブック #道東の未来 」と、これ

地方のまちづくり版「ジョハリの窓」で、自分の地域を他者視点で振り返る。

自己分析ツールでおなじみの「ジョハリの窓」 前職でもキャリアカウンセリングやコーチングでよく使っていた。 地方、特に都農町のような小さな町でまちづくりをしていると、移住者のぼくらからすると魅力はたくさんあるのに町として気づいてなかったり、その逆だったり、キャリアと似たような、自分と他人の認識ギャップを感じるときがあります。 1.開放の窓これが多ければ多いほど、その町のポテンシャルは大きくなりますよね。 言いかえれば、最終的な目標になるゾーン。町としては、このゾーンを増や

【泊まれる複合施設をつくる⑬】10月25日のクラファンスタート配信のタイムスケジュール公開!

こんにちは!EFC.incの志水 陽平、絹張 蝦夷丸です! みんなでつくるANSHINDOプロジェクトを始めるに至ったストーリーを、赤裸々に綴っていくこのマガジン。 ANSHINDOプロジェクトとは、北海道上川町の中心市街地にある元薬局(安心堂)の空き店舗を活用して、1階を飲食や小売店、2階をまちやど(宿泊施設)、3階をシェアオフィスへと整備して運営するプロジェクトとのこと。 これまでの記事はこちらです! 前回の記事ではクラウドファンディングに挑戦すること、そしてそれに

「程よい関係性を作っていくのがHappyのシゴト」真夏の新人研修会レポ(後編)

前編はこちら↓ アタリマエをリノベーション「空き家を活用しているから、建物をリノベーションしてるってことですか?」と聞かれることがあります。 そうではなくて、いま目の前にある問題に対して「これって、こうした方が良くなるんじゃね?」という概念や価値観ごとリノベーションしようということです。 じゃあ、はっぴーの家をやるにあたって、何をリノベーションしたのか? 子育てや介護に悩んでいる人が、「大家族っていいよね」「子育ても介護もしやすいから良いよね」って口にする。でも今の日

「(株)Happyって何屋さんか知ってる??」真夏の新人研修会レポ(前編)

Q:Happyって何屋さんなんですか?Happyって何屋さんなんですか?と聞かれたら一言で「不動産屋さんです」って言ってもらって大丈夫です。 スマホでも物件(ハード)を探せる時代に、わざわざ不動産屋を使って物件を探す。そして仲介手数料を払う意味ってないと思ってます。 なぜなら不動産屋の仕事の本質は、暮らしを作ることだと思うからです。 あなたは、どんな仕事をしたいのか、 あなたは、どんな人と暮らしたいのか、 あなたは、どんなパートナーと出会いたいのか、 そこまで聞いて、

地方こそ必要な「こどもまんなか」なまちづくり、こども参画4つのアプローチ。

4月に発足した「こども家庭庁」。地方の1万人の町にはなかなか届いてこない動きですが、少子化が深刻な過疎地こそ、おおいに注目すべきこと。 「こども若者★いけんぷらす」では、自分の意見を表明し、社会に参加することを目指しています。 都農町では、こども参画まちづくりを目標に掲げ、4つのアプローチで取り組んでいます。 1.つの未来学(総合的学習)町内唯一の中学校、都農中学校で2021年から総合的学習の時間を各学年15時間使って「つの未来学」を実践しています。 未来に向けて自ら起

地域と学校をつなぐ「コミュニティスクール」が地方のまちづくりで果たす役割とは?

コミュニティスクールってなに? 学校運営協議会を設置した学校でなんのこと?? コミュニティスクールは全国の学校の42.9%が設置 設置している自治体は3分の2ぐらい。 都農町では、都農中学校が4年前から設置、 ぼくは学校運営協議委員をさせていただき4年目。 町内にある小学校3校でも昨年から設置。まだまだ試行錯誤中ということで、教育委員会主催で、都農町第1回コミュニティスクール研修会が開催されました。 参加者は各校の学校運営協議委員のみなさん30名ぐらい。 都農神社の

地方のまちづくりにも通じる、仕事を楽しむために必要な3つのコツ

大学生と話してて必ず話題になる「仕事って楽しいんですか?」 彼らにとって唯一の判断基準は、身近にいる社会人。彼らが「仕事つまんねー」「仕事は大変」と言えば、そうなんだろーと思っても不思議ではない。 そもそも、だれにとっても楽しい仕事なんてものは存在しません。だいたいの仕事は、地道だったり面倒だったり、対人関係でストレスを生じがちなやっかいなもの。 いまぼくが都農町でやってるまちづくりの仕事も同様です。 「仕事の楽しみ方はあるんでしょうか?」 ぼくの場合、ラッキーなこ

【泊まれる複合施設をつくる⑦】 弱小ローカルベンチャーだからこそ委託費に依存しない企業を目指したい! #ANSHINDO

こんにちは!EFC inc.の絹張蝦夷丸(きぬばりえぞまる)です! みんなでつくるANSHINDOプロジェクトを始めるに至ったストーリーを、赤裸々に綴っていくこのマガジン。 ANSHINDOプロジェクトとは、北海道上川町の中心市街地にある元薬局(安心堂)の空き店舗を活用して、1階をフロントと貸しテナント、2階をまちやど(宿泊施設)、3階をシェアオフィスへと整備して運営するプロジェクトとのこと。 前回までの記事はこちらです! 今回は、EFCがなぜ新規事業としてANSHIN