令和のジャンプ作品の特徴を考えてみた。
令和の漫画といってもここ5年程の漫画について考察していく。
先日、人気絶頂の中完結した「鬼滅の刃」。
総話数は205話、単行本は全24巻。テンポが良いのは読者としては嬉しいが私は率直に短いなと思った。
ジャンプの人気漫画は最低でも30巻近く単行本が出るイメージだ。
さらに特徴的なのが戦闘描写が少しハードな物が多い。
鬼滅の刃に限らず、最近のジャンプ作品はテンポが速い作品が沢山出てきた。過激な戦闘シーンも多くなってきた。
過激な戦闘シーン
まず、過激な戦闘シーンだが、これは「進撃の巨人」の大ヒットによるところが大きいのではと思いました。
進撃の巨人は巨人が人間を食べる描写があり骨まで描かれている。私が初めて読んだときは小学校高学年の時で、主人公エレンの母親・カルラが巨人に喰われるシーンがトラウマになってしばらく読むのをやめた。
その後アニメ化によって大ブームが起こりまた読み始めた。不思議とグロ耐性が付いていた。
多分、私と同じように進撃の巨人がきっかけでグロ耐性が付いた人が多く、そして漫画の中に生きているキャラ達にリアリティを求める人も増えたのだろう。
※リアリティを求めるとは「敵・悪い奴」に対してしっかり「制裁・死」を与える事など
展開の速さ
鬼滅の刃に限らずDr.STONE、チェンソーマン、アクタージュ、など比較的、従来の漫画と比べて短い章を連続で展開し主人公・物語の最終目標にどんどん近づく漫画が多い。
これに関しては読者アンケートを取る方法が昔と変化しているからだろう。
昔なら人気が乏しい漫画はお色気要素など入れることでアンケート票をゲットしてきた。だが、インターネットとスマホが普及した現代はエロコンテンツなど無料で過激なモノはいくらでも簡単に見ることが出来る。
ジャンプにエロ要素を求めるよりもしっかりと漫画としての面白さを求めるようになったのではないか。 ※ストーリー漫画の話であってお色気漫画は別だ。
エロ要素を求めていないなら漫画の内容で勝負するしかない。テンポよく物語を進めて作品の世界観に引き込むしか連載を生き残る方法はないのだ。
社会の人権意識の向上だと思うのは大間違いだ。
今後はアニメにも力が⁉
鬼滅の刃の大ヒットにより元々500万部しか売る実力がなかった漫画が神作画としてバズリ、配信サービスでいつでも見れる環境があればキャラ人気で腐女子層やカプ厨と呼ばれる層に届き短期間で単行本が爆売れすることが分かった。
もちろん、先ほど挙げた特徴を含んでいることも条件だ。なぜなら短くまとまっていればまとめ買いしやすいからだ。
だが令和の漫画はこのnoteで挙げた特徴を含んでいるもばかりだろう。
だからこそ、アニメに力を入れれば短期間で単行本が爆売れする可能性が高いのだ。
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