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ゲーム&読書感想『魔法使いの夜』※ネタバレ注意

今週クリアした、読み終えた作品は『魔法使いの夜』です。間に合ったー!
4月12日にコラボが発表された翌日に購入してから約2週間、いつかやろういつかやろうと思っていた作品でしたので遂に機会が来たと思い、存分に楽しませてもらいました。

もともと第1、5魔法が出てくること、月姫で青子が出てくること、なにより橙子さんが出てくることも相まってとても楽しみにしていました。
事前知識としては魔法使いが出てくること、冠位とる前の橙子さんが出てくることだけでした。ほとんどネタバレなしで楽しめました。

番外編となぜなにプロイももちろん読破!
50時間もみていたとは驚きました。隣でウイポを主にやりながら見ていました。


というわけで感想を。
今回移植リマスターに当たってフルボイス化されたとのことですが、それぞれ本当に素晴らしく、耳がとても幸せな50時間でした。
花澤香菜さんと青木瑠璃子さん、戸松遥さんに感謝。橙子さん本当に違和感がない。本田貴子さんと同じくらい好きな声優さんになりました。

そして音楽も本当に良い曲ばかり。メインテーマの美しさとかっこよさ、なんですあれ。そして一番好きな曲「imbalance/alice」これ本当に名曲でした。最近読書するときに流してます。
そして月姫の時もそうでしたが、挿入されているクラシックのアレンジが選曲アレンジ共に抜群すぎて毎回毎回脱帽です。ノクターン、ジムノペディ好き。


そろそろ本題にいきましょう。
自分は奈須きのこ作品だと空の境界とFateシリーズ、月姫あたりを読みました。
自分の好きな作家は西尾維新、上遠野浩平であり、もれなく共通項があると思うのですが、その中でも奈須きのこは作品設定の部分と作品が終わった後の美しさがずば抜けていると思っています。

魔術と魔法の考え方、各々の魔術体系や神話、今作で言うと童話の取り込み方などは他の追随を全く寄せ付けていないと思っています。
そしてその中で描かれる人たちの美しさが現実と違い歪んだ型月世界をより魅力的にしていると。


今作は個人的に空の境界や月姫、Fateシリーズのどれよりも美しい作品だと感じました。
この作品の美しさを際立てているのは登場人物だと思っています。
青子、有珠、橙子さん、とびまるなどなど登場人物に筋の通ってない人がいない。
皆がかっこよく生きており、かっこよく描かれている作品で嫌いになる人が存在しないんですよね。


特に感動したというか、ここまでかっこいいを言語化できるのかと驚かされたのが青子です。

おじいちゃんのことを一番理解してるのが孫たちのように、
孫たちのことを一番理解しているのはおじいちゃんだよねこれ。
かっこいい。

「後悔はなくしていくためにある物」この言葉、ものすごいですよね。
過去の不甲斐ない思い、悲しかった悔しかった思い、懐かしくて振り返りたくなってしまう過去、一時の栄光、だれもが持っていて人によっては縋りたくなってしまう、人によっては見ないようにしてしまうものとの向き合い方としてこれ以上かっこいいものはありません。

多くの人は草十郎に自分を重ねてしまう。
この消費文明において自分って結局どこにいったの?って。

過去の自分や思い出、全てを振り返らずに生きているようで、実際はそのすべてが自分になっていると確信し今と未来を向いている。
刹那的に見えてしまうし、自己中心的に見えてしまうけれど、それだけ今を全力で生きていて、なにものにも負けない自分を持っている。

最近よく自分が話題にしているメメント・モリってやつですね。
ペルソナ3、フリーレンと続いてここで最も強烈なものを見せられるとは思ってもいませんでしたが。

この作品を読んでいて、もちろん橙子さんかわいいなとかありすかわいいなとかいろいろありましたけど、青子に関しては一貫してかっこいい、美しいでした。もちろん可愛い所も多かったですけどね!

おなじみの顔ですねこれ
この顔好きです。


この作品のテーマは過去との向き合い、付き合い方とかそういう感じなんでしょうか。
草十郎は青子の言葉を聞き、山での生活という過ぎ去ってもう取り戻せないものに対する未練に背を向け、これからの都市での生活を歩み始めます。
我々も誰しも必ず持っているそういう過去や後悔を振り返らず、かといって無視するわけではなく、自分の一部として前を見て進んでいかなければならない、と改めて背中を押してくれる作品だった気がします。


ここからは魔術系というかそっちの方の感想を少し。
この作品が終わっていこういろいろ調べていたんですが、橙子さんが自分複製始めたのってあのカエルの呪いのせいなんですね…
そして番外編で出てくるリデルってエルメロイⅡ世で植物科のロードやってるんですね…
なんかいろいろ知らない所でつながっているのがきのこワールドの凄い所。

個人的に心躍ったのはやっぱりマザーグースをモデルにした有珠の使い魔たちです。
ルイス・キャロルはそれこそ不思議の国のアリスくらいしか知らないのですが、母やバイト先の人に聞いたところスナーク狩りも有名らしく、母親なんかは「ルイスキャロルは不思議の国のアリスが不気味すぎて他を読む気にならなかった。」というくらいそもそもが不気味で魔女向きなんですね。

有珠の魔術が第一魔法うんたらってのはFGOで回収されることを願いつつ、妖精圏でマインスターって単語が出てきたとき、この作品をやっていた人はどういう感情だったのか気になりますね。いろいろ繋がる感覚は凄まじそう。


後日談ではなんかめちゃくちゃみんな打ち解けてて、ベオくんとか草十郎の舎弟ムーブしててかわいかった。あとくまりちゃんもかわいかった。
そして橙子さんも最高だった。

なにこれ(笑)
作ってるの楽しかっただろうな…


なぜなにプロイも良かったですね。タイガー道場枠にしては静かな感じでしたけど。


というわけで、これ以上語ると大変なのでこの辺で。
FGOのコラボ楽しみですね。有珠の宝具再臨ごとに一個ずつグレートスリーだったりしないかな。
個人的には橙子さんはまだ来なさそうな気がしますね。
ただ、魔法使いと魔法使いの子孫がカルデアに来るのってやばくないか?


次回の感想は『掟上今日子の備忘録』になると思います。

それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki

ありがとうございました。


番外編~~好きなCG達~~

意外と表情あってかわいい。
こんな服の可愛い人と同棲って末恐ろしいな…
驚き顔
三角口めちゃくちゃかわいいですよね。
かっこいい橙子さん。声色変わるの素晴らしい。
前日譚?かわいい橙子さん多くて好き。
月姫以来ですね。かっこいい。
運命構図。この後のことには目をつむって。


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