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アニメ感想『葬送のフリーレン』※ネタバレ注意

今週見終わったアニメは今絶賛大流行中の『葬送のフリーレン』でした。
昔8話まで見ていてそこから時間をおいていたんですが、タイミングが合ったので全部見れました。

この作品、8話の時点ではそこまで自分心惹かれなかったんですよね。そもそもフリーレンのヒンメルに対する思いだって「それはそこまで興味はなかったけど、改めて死に触れたから涙が出ただけでは?」と思っていましたし。
旅をする中で改めて人間というものを知る作品なのかなとこの時は思っていました。

明確にこの考えが変わったのは13話のザインの話からでした。この話からはのめり込むように見てしまいました。(てかアウラ出オチ過ぎない?)
この作品は現代的なメメント・モリなんだなと思い始めたのはこのあたりからです。
明確にザインは人生は一度きりで短いんだしやり残したことをやろうと思い立つキャラです。そういう意味で自分はザイン結構好きでしたね。


作品のテーマ的にはやっぱり死とか時間とかそういうものな気がします。
アプローチが違うだけで自分がこの作品から感じたのは『ブギーポップシリーズ』などのようなものと共通している『自分が死ぬとき何を残せているのか』ということ『この自分を構成したのは何かをしっかりと確認すること』だと思いました。
序盤はキノの旅と似てるなぁと思っていたんですけど、それは人間をいsるって部分ですかね。途中から(やっぱり13話くらいかな?)明確にフリーレンは受動的、一歩引いた位置ではなくなったと思いますし、その部分でキノとは主人公としての性質が変わってしまいました。

なによりなかなか重いテーマを扱いながらも、雰囲気を重くしない絶妙なバランス感が本当にすごい。
感情激しく揺れ動く作品にもできるテーマですが、(ペルソナ3なんか代表例…)フリーレンという主人公を通し、彼女の人生観フィルターを通すと重くなくなる。
会話劇も含めて心地よいと常に思える作品を作れるのは本当にすごい技術です。


テーマについての話はこのあたりにしておいて…
ちょっとフリーレン1000歳Overは設定としてやり過ぎじゃないです?
600歳とかその辺がちょうどよかったと思うんですけど。流石に人生虚無期間過ぎるでしょ。精神年齢どうなっちゃってるの。
クラフト、ゼーリエ、アイゼンなどの長寿キャラは人と付き合いながらも関わりすぎない距離感をしっかり作っていてそれっぽかったのにフリーレンは1000年何してたんだ…

ゼーリエ自分めっちゃ好きなんですよ。人間から一歩引いた冷めた雰囲気を出しながら、しっかりと数少ない思い入れのある人の死を背負って生きている。
それに比べてフリーレンお前ってやつは…
1000年で勇者パーティー(直近100年)と師匠(大体1000年前)以外にそういうやつがいないってどんだけ虚無人生なんだ。


勇者パーティーだとアイゼンとハイター好きですね。アイゼンは可愛い。ハイターはもっともに人間臭くて好きです。
ヒンメルはごめんなさい一ミリも好きになれない。ちょっとキレイ人間すぎて心が拒否している。「恥ずかしいセリフ禁止ー」ってやつです。


個人的にYOASOBIのOPはイントロはケルティック感あって印象に残りました。まぁサビは他の曲と似すぎてて埋もれましたけど。
2期のほうはちょっと普通の曲過ぎて全く覚えていない。せめてもうちょっと音楽的な部分を作品に寄せられなかったのかなぁ。ああいうのはあんまりアニソンって感じしないんですよね~。2期OPの曲がEDだったら話は違いますが。
もうちょっとファンタジーでケルティックで民族楽器とか使った曲とかそういうのを期待してました。残念。

BGMは完璧でしたね!サントラはめちゃくちゃ好きです。


と、かなり書いてしまったので今回はこの辺で。
雰囲気や世界観が本当に心地よいいい作品でした。テーマも自分好みでのめり込んでみてしまいました。

次に見るアニメはARIAの3期ですかね。

それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
筆者Twitter:まがしき @esportsmagasiki

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