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【音楽制作】ボーカル宅録にチャレンジしてみた③[ノイズ除去編1]

今回は「ボーカル宅録にチャレンジしてみた」シリーズの第3回になります。マイクを使ってボーカル録音した際に入り込んでしまう「ノイズ」を除去するやり方について書いていきます。

前回の記事はコチラです。↓

録音向けのスタジオと違って、自宅部屋でマイクを使って録音すると、どうしても周囲の雑音が一緒に録音されがちです。また、この雑音とは別に、歌っている際に自分の口から発生するリップノイズというものもあります。
なので、「周囲の雑音」と「リップノイズ」の除去について、それぞれ記述します。

「周囲の雑音」の除去
まずは私が所有するDAWの「Studio One 6 Artist」で何とかならないか、と調べてみました。すると、「Gate」というプラグインで「周囲の雑音」を消してしまうことが可能かもしれない、と考えました。

この「Gate(ゲート)」の使い方について、詳しい動画をみつけましたので、埋め込んでおきます。

ちなみに「Gate」には ”Vocals” というプリセットがあるので、最初はこれを試してみました。

GateのVocals

が、「周囲の雑音」を消し切ることはできませんでした。
というわけで、上の動画を参考にツマミを操作してカスタマイズしたのが以下です。

GateのVocalsをカスタマイズ

”Reduction Range”のツマミを -72.00dB まで下げて、雑音レベルの音を極力小さくできるようにしました。また、ボーカルの声まで小さくならないように ”Threshold” も -36.00dBまで下げています。
つまり、-36dB以下の小さな音に関し、最も大きな圧縮をかけて聴こえないようにする、という設定です。
この設定により、ボーカルの声も特に変化しない状態で、周囲の小さな雑音を除去できるようになりました。といっても、まぁ個人差はあるかもしれません。私の場合はこの設定が合っています。

「ストリップサイレンス」について
ちなみに「Studio One 6 Artist」には、「ストリップサイレンス」というボタンがあります。不要なノイズや無音部分を除去するためのツールらしいのですが、私の場合、不要でない音まで除去されちゃったので、以後、使ってません。

「リップノイズ」の除去
そもそも「リップノイズ」とはなんぞや?という話をしておきましょう。「リップノイズ」とは、発声する際の口の開閉時に生まれてしまう摩擦音や接触音のことです。具体的には「パッ」とか「ペチャッ」、「クチャッ」といった音のことを指します。

この「リップノイズ」に関しては、先ほどの「Gate」では基本的に消せませんでした。なので、「リップノイズ」除去専用のプラグインが別途必要そうだ、ということになりまして。(また出費がぁ~w)

それで色々と調べてみた結果、iZotope社の「Mouth De-click」や「De-click」が良さそうだと思いました。
名称から察するに「Mouth De-click」の方が良さげですが、こちらは「RX 10 Standard」という製品に含まれているもので、税込定価は66,300円です。
それが「De-click」になると、「RX 10 Elements」という製品にも含まれていて、税込定価は16,500円です。

結局、何を買ったのか
結局、何を買ったかというと、「RX 10 Standard」や「RX 10 Elements」ではなく、「ELEMENTS SUITE (V8)」というのを買いました(え?)。これはiZotope社のElementsシリーズを網羅したバンドル品でして、以下の製品が一括で入手できるというものです。

・RX 10 Elements
・Neutron 4 Elements※ (ミックス・ツール)
・Nectar 4 Elements (ボーカル・ミキシング・ツール)
・Ozone 11 Elements (マスタリング・ツール)

この「ELEMENTS SUITE (V8)」の税込定価は23,100円ですが、割引率が非常に高かった時期があって、半値以下だったので買ってしまいました。

(※)ちなみに「Neutron 4 Elements」に関しては、Audio I/Fの「Studio 24c」を購入した際に付属プラグインとして無料で入手済みなので、実質3製品を一括で購入という形になりました。

だいぶ文章が長くなってきたので、続きは次回に回したいと思います。


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