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【湿気の時期を乗り切る生薬ってなんだろう?】

毎日湿度が高い日が続きますね。

お子さんを持つお母さん、お父さんはお弁当の保存に頭を悩ませますよね、私も娘のお弁当も、抗菌シートと保冷剤のW使いをしています。

でも、それだけではなく
せっかくなので生薬の助けを借りて、この梅雨を乗り切ろうと思っています。

「シソ」

こんな季節には是非「シソ」を活用しましょう。

かの有名な貝原益軒も「魚毒を去り香気あり」と紫蘇について『大和本草』に記しています。(江戸時代にはまだ青じそは無かったので、赤紫蘇の事)

お刺身にシソがついてくるのは、道理が通っているのですよね。

漢方では赤紫蘇の葉を乾燥させたものを「蘇葉(そよう)」
種子を乾燥させたものを「蘇子(そし)」として、
気を巡らせ、咳を止めるなどの効果があります。

ストレスによる喉の塊(「ヒステリー球」「梅核気」とも言われます)や
ストレスによる動悸、食道神経症(食べ物が喉を通りにくくなる症状)などに蘇葉が入っている「半夏厚朴湯」が効果があると言われていますのでシソのパワーは多岐にわたるので、民間薬の処方も多く出ています。

赤紫蘇と青じその効能の違いも気になります、

大雑把に言えば
*薬効は赤紫蘇
*栄養価は青じそ
があると言われているので、

「ストレスや咳、気を巡らせるには赤紫蘇。美容と健康に食するには青じそ」
目安として覚えておくと良いかもしれません。


「薄荷」

シソと同じ「シソ科」の植物である薄荷は多年生で江戸時代に日本での栽培が始まったと言われています。

一般的に、
日本薄荷はメントール成分が70~90%で辛味があり
西洋薄荷はメントール成分が50~60%で甘味があるので、
食品に添加されるのは西洋薄荷の方が高いそうです。

漢方ではそのまま「薄荷」として
健胃薬、また風邪の引き始めの祛熱に使用されます。

江戸時代には頭痛がすると薄荷を噛んだり、
漆にかぶれた時は薄荷の葉を煎じて患部を洗ったり、
歯痛、肩こりにも使われたそうです。

また、暑い夏の夜には葉と茎を袋に入れてお風呂に入れると
冷房で冷えた体を保温してくれる入浴剤にもなります。

シソも薄荷も家庭菜園でも手軽に育てられるので、
使い方を知って梅雨の鬱屈とした気候を乗り切りたいですね。

読んでいて、少しでも清涼感を感じて頂けたら嬉しいです♪

日本薄荷の写真です

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