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【退職 21】送別会のお話 2023年7月26日(水)

時を少しさかのぼって7月26日水曜日、送別会を開いてもらった。

メンバーは部の方を中心に懐かしい顔もちらほら。会場は部の懇親会でよく使っていた渋谷鉢山町のこじんまりとしたブラッセリー。貸切なのとメンバーの顔ぶれのおかげで、落ち着いてあたたかいアットホームな会だった。

突然だが私は座持ちがよくないので、懇親の場では聞き役に回ることが多い。結婚披露宴もしていないので、自分が主役の場を生まれて初めて過ごすという隠れテーマを持っていた。自分のために、わざわざ暑い中人が集まってくれるなんてすごいことだ。次はお葬式かもしれん。

32年前のオフィスは半蔵門にあって「出た」よねぇ!なんていう話から、今は役職がついてしまったので、皆の前でいじるのを控えていたほぼ同期をいじり倒したりと、一気に時間が戻る。私を基軸にした思い出話をする場なんて、他にはない。楽しかったし、みんなのテーブルを回りながら一生懸命話した。

最後にお願いしていた記念品、帯〆と三分紐を頂戴した。その場で締めようと思って組合せが映える帯を選んでいた。挨拶はその場で何を話すか決めた。

帯〆を選んだエピソード。2014年ソチオリンピックの年に辞めるという道があることに気付き、辞めようとしたこと。その時は時期尚早だったこと。それがこの4月中旬に、「あ、もういいんだな」って分かったこと。有休消化中にたどった気持ちの変遷。送別会の場で改めて皆様の気持ちをいただいたこと。

「なんだか、みんな思いがある場だなぁ」というつぶやきが聞こえた。嬉しかった。
わたしもそう感じていた。だからそれに応えたくて一生懸命話した。

二次会も終わり蒸し暑い夜中に帰宅すると、いただいた花束は生花でなくプリザーブドフラワーで、寄書きの文字は小さくて読めないことに気が付いた。老眼だなぁと自分で笑った。


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