私の野菜畑 その15
前のお話 ⇒ 私の野菜畑 その14
キュウリ好きの夫が
畑の棚に育てたキュウリがもし病気にでもなったりしたらと、
予備に6個のポットに種を蒔いて大事にしていたキュウリ苗は、
棚のキュウリが健康に育ってくれたので
出番が無くなって、
長雨の所為でむやみにヒョロヒョロと伸びてしまっていた。
ところが、
9月になる前後だっただろうか?
夏の間沢山のキュウリを成らせてくれた
畑の棚に作ったキュウリたちの勢いが弱くなり、
あとひと月もしたら採れなくなりそうな気配がしてきたので、
夫は、その30~40cm程にもヒョロヒョロ伸びた
頼りないキュウリ苗の内から2本を選んで、
南側の陽当たりの良い軒下に
「ここなら早く大きくなるかも」と
はかない期待を込めて植えた。
ネットを張ってツルを這わせ、
ジリジリして待つこと数週間。
1本の苗は途中でしおれてしまったが、
元気な方が2m余りに伸びて葉を茂らせ、
花がいくつも咲いた。
けれど、どうしたワケかなかなかキュウリが成らない。
ある日気付いたのだが、
根元に私が置いて楽しんでいた鉢植えのランタナ。
「ア、もしかしてこれの所為?」
こんなにいっぱい咲いている。
⇩
このランタナの強い香りを嫌って
チョウチョもハチも寄って来なかったのかも。
だから受粉ができなかったのだ。
(かなあ・・・?)
ネットで調べてみると、
「ランタナにはアロレパシーという物質が含まれていて、
他の植物の成長を阻害する可能性がある」のだそうだ。
また、
「アロレパシーは雑草や害虫を防除する生物農薬としての
利用が注目されている」だって!
やっぱりね!
ランタナの鉢を余所に移してやって待つこと数日。
やっと1本のキュウリが7~8cmまで育ってくれた。
\(^∀^)/
畑のキュウリはもう片付けてしまったけれど、
こっちは暖かい軒下に植えたお陰で葉も青々として
もう2日も待ったら食べごろかという感じ。
(真夏ならほぼ半日で大きくなるけれど)
ところが気象予報士が「今夜は冷え込む」と言っている ‼
もし霜が降りたらダメになってしまう。
でも明日の日中から1週間ほどは晴天で気温も高いとの予報なので、
今夜だけなんとか頑張ってもらいたいのだ。
(; ・`д・´)
もうひとつの8センチ程まで育ってきたカワイイのにも、
夫が「そんなことやめとけ」と言うのを無視して
新聞紙で小さな筒を2本作ってそっとかぶせて、
更に、棚全体(と言っても1m×1.5m程)を
ビニールシートで覆った。
こんなの、通りがかった人に見られたら笑われるかも
イヤ、あきれられるよね
(*^。^*);
幸い
翌朝も次の日も霜は降りず予報通りの良い天気。
日中は新聞紙の筒を外してやって2日間成長を待った。
そして大切な大切な1本を
「アリガトネ」と心を込めて伝えて収穫。
⇩
折角夫が種から育て大事に植えて育てたキュウリだから、
夫が気に入る食べ方をさせてあげたい。
夫の一番好きなキュウリの調理法って ・・・・・
粕もみ?
貴重な1本を洗って先端を薄く切り
フォークに刺して持って行ったら、
「ん? ウマクない! 甘過ぎる」
私も一切れ食べてみたら確かに甘過ぎてキュウリっぽくない。
寒さに負けまいと糖分が多くなったのだろう。
私「キュウリっぽくなくても漬物にしたら美味しいんじゃない?」
夫「あ、そうだな」
【 たった1本の大切なキュウリ 】は
味噌で包んでラッピングして冷蔵庫に入れた。
そして2日後、
キュウリらしくない味のキュウリの味噌漬けは
2人で半分ずつ美味しくいただくことができた。
メデタシ メデタシ
あ、まだ続きがあるのだ。
最後の1本は、
それから1週間もかかって
ようやく太さ約2センチ長さ12cm程まで大きくなったところで、
日中の気温があまり上がらなくなって葉っぱもすっかり元気がない。
さすがにもう期待が持てそうにないと見切りをつけ、
これもきっと甘過ぎだろうからと味噌漬けに。
そして2日後、
残念ながらこれはなんだか変な味で食べられなかった
(・ ・;)
だけど、ここまで頑張ったんだから「達成感」は味わえたモン!
o(*’▽’*)/
つ ・ づ ・ く
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