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私の野菜畑 その16

 

   *** 冬に採れたトマト***



春に4本植えたトマトたちの実のいくつかが
夏の盛りになってほんのり赤くなってきて、
もう少しでハツモノが採れそうという時に

 ナント!みんな病気になってしまった。


実が赤くなり切らないうちに次々と落ちてしまうのだ。
    (・ω・;)

異常な長梅雨と、
梅雨明け以降の異常な乾燥と高温が原因だろうと
夫は言う。


だけど、
本来トマトってとっても強い植物なのだ。
枝が折れてもそこの皮がつながってさえいれば
その先に立派な実を成らせてくれるのだから
ホントにビックリ。(◎-◎;)



 「茎がどんどん伸びて枝分かれを始めたら、
 脇芽わきめを摘んでやらないと良い実が成らないから
  見つけたら摘んでおけよ」

と夫に言われていたけれど、
うっかり見落とした脇芽が10cm程に伸びていたのを見つけて、
トマトから少し離れた所に挿して
ちょっと土を手で押さえておいてみたら、
しっかり根を張って元気に茎を伸ばして
立派なトマト苗ができていた。

これを、
夫が遊び心を起こして 
古い瓦焼きの植木鉢に植え替えておいてくれたのが、
1本は小さめの実を5つ付け、
もう一本はミニトマトらしい小さな実をいくつも付けた。

  あれ?ミニトマトの枝なんて植えた覚えは無いけどなあ・・・?

これについては夫も首を傾げていた。

  ・・・・ 永遠の謎 ・・・


そして
秋風がそよぎだした頃になって鶏卵大程のがひとつ、
ようやくほんのり赤くなり始めた。


こんな場合
もう季節外れで間に合いそうもないとみれば、
夫は執着せずにさっさと諦めてしまう人だけど、
「せっかくここまで頑張ってくれたのに」と、
例によってワタシはしつこく粘る。

  私って執念深い・・・じゃあ聞こえが悪いね、
  「諦めが悪い」の方カワイイかな (*^。^*)

 
              
無駄な枝を切り
肥料を施し水やりをし、
支柱を立ててやって大事に育てた甲斐あって、
秋も深まった頃になって
小玉ながらやっと1個だけ赤くなった。

11月16日

(トマトの手前に枝を伸ばしているのは 
 すっかり紅葉したブルーベリー。 
 画面右上に見えるのはプランターに移したミニトマト)          

     ~~~~~~      
        ~~~~~~~~~~

いよいよ冷たい秋風が吹き始めて、
もうこれ以上無理かと思われる小さいのを全部切り落とし、
トマト2つ、ミニトマト5個だけ残した。


はかない期待を込めて寒冷紗を掛けてやって、

 「ダメかもしれない」
        ~「あーあ、もうダメかなあ」


などと思いながら、
毎日 、私が家に居る時は日向に日向にと移動。
そして
夕方玄関の中に入れてやり、
翌朝陽が高くなったらまた庭に出し、
外出する時には
帰宅時間を予想して日没に間に合いそうもないと思ったら
トマトさんは外に出ずに玄関の中でお留守番。


「誰かが見たら  
 『このうちは何やってるんだろ』ってわらわれちゃうよね」
    (;^ω^)

〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 

そしてナント!
私も実は意外だったのだが、努力の甲斐あって、    

    

    大・成・功 o(*’▽’*) / 


11月28日 台車で枯れかけの小菊の前に運んで証拠写真撮影。

移動中にぶつけてフチが欠けちゃってます

 (右に見えるのは一緒に台車で移動してたポトス)       

更に1週間 がんばって

【12月5日】 
小ぶりながらこんな真っ赤なトマトが採れた。 \(^∀^)/ 

  
(ミニトマトじゃなくて普通のトマトの小さいの)   


この カワイ~イ真っ赤なトマト、
しばらく玄関に飾っておこうかと思案したけれど、
この寒風の中で
どんな味に育ったのかと気になって仕方ないので、
夫に
「食べてみようよ」と言ったら、
「俺は食べない」だって 
         
「エーッ、どうしてえ?」

「飾っとけよ」

「・・・・・」

  気持ちはわかる。
  ワタシだって随分迷ったんだもの。


でも 寒さの中で頑張って何週間もかかって
やっとここまで赤くなったトマトの味がどんなものか、
確認しなくては気が済まないノダ


ここまで頑張ってきた自分の気持ちを辿たどってみても、
元々食べるために頑張った訳ではなくて
季節外れに赤くなり始めたトマトが
なんだかいじらしくて続けてきたことだった。


  だけど、飾って置いたら、
  もしかして美味しいかもしれないトマトだって
  ヘンな味になってしまうに違いない。


どんな味になっているのか確認しなければ
気が済まない私。( ^^ ;
        
「頑張ってくれてアリガト」
トマトさんにお礼を言って、
半分に切って食べてみた。

  「ワ、オイシイ!」

内心「多分ボケたような酸っぱい味なんじゃないかなあ」
と思っていたのだが、
モッチリと密度が高くて甘味があって
(真夏の炎天下で育ったトマト程の甘味ではないが)


  へえ、これが寒さの中で時間かけて育ったトマトの味なんだ.
      寒さに負けないようにちゃんと糖分を作るんだ!

     すごーい


「ねえ、甘くておいしいよ。食べてみない?」

と もう一度聞いてみたけれど無言。

  一度言ったら前言を覆す人じゃなかったっけ。

  「ひとりでいただいちゃいまーす (*^。^*);」

           

  どうもワタシは〈野菜作り〉というより
   《 野菜育て実験 》を楽しんでいる
んじゃないだろか ?           

      (◎_◎);


更に5日後、
もう1個のトマトも採った。

まだミニトマトが5個採れそうだから、
それを玄関に飾ろうと
こっちもひとりで食べちゃった。  (*^。^*)
             

    つ ・ づ ・ く


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