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本のこと

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主に読んだ本の感想文です。
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記事一覧

何かと切腹したがるイタイ男がチューして忠する話

奔馬(豊穣の海・第二章) 三島由紀夫 1969 懲りずに畏れ多いことをまたやります。 ただ、ず…

magobee66
2週間前
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『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』

「凛として」という言葉が好きで、息子の名前を付けるとき「凛」の字を入れようと考えたことが…

magobee66
1か月前
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恋愛初心者が不倫大魔王になる話

春の雪(豊饒の海・第一章) 三島由紀夫 1969 主人公の清顕にはハラがたってハラがたって仕方…

magobee66
4か月前
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サラリーマン工学3原則

○月△日 サラリー"マン"という言い方もジェンダー問題に触れそうですが、それはさておき、今…

magobee66
2年前
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ハンターハンター36巻大人買いし読了し思えば十年前ワンピース50巻時に大人買いして本当に良かった今更一気に103巻読めないし家族で毎回新刊待ち焦がれ子供達の成長と共に楽しくワンピ談義できたこの尊い時間を尾田先生に感謝だそして尾田冨樫両先生どうかどうかお元気で完結まで描いて下さい。

magobee66
1年前
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そんな自慢を排除するモーニングページの効能

50半ばからプログラミングを学んでアプリを開発するなんて正気の沙汰ではありません。もう何が…

magobee66
1年前
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今さらだけど、和田誠著「倫敦巴里」

2022年7月20日 写真右はボクが高一くらいのときに買った「倫敦巴里」、左が数年前に買ったその復刻版「もう一度倫敦巴里」です。 名著中の名著です。書評を書くなんて恐れ多くてできません。絶賛紹介します。 内容は、イラストレーター、グラフィックデザイナー、エッセイスト、映画監督である著者のそれぞれの才能が発揮されたパロディ(氏曰くモジリ)満載の本です。 圧巻なのは、川端康成の「雪国」の冒頭を、当代の有名作家が書いたらどんな文章になるかシリーズと、イソップ寓話「兎と亀」を世界の

人生を変えた本 電車で拾った麻雀マンガだった

○月△日  今から10年以上前、京都の鴨川の「床」で会社の同僚と飲んで大阪へ帰る阪急電車で…

magobee66
2年前
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ボクのサピエンス全史

9万字の長さがあるコラムオムニバスです。 同じマガジンに幾つか各コラムを修正して順次投稿し…

magobee66
2年前
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銀河鉄道の夜と、 藤子不二雄と、 レノン=マッカートニーと

○月△日  思わせぶりなタイトルですが、本文とはあまり関係ありません。いや、関係するか。…

magobee66
2年前
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読んだ本の感想1 フロイトはリトマス試験紙である

○月△日  多くの成功者は読書をしているということを聞き、よし読書だ、ということで起業に…

magobee66
2年前
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オタク評論家とオカルト評論家を区別できないと人生損をする

○月△日  橘玲氏「無理ゲー社会」の続きで書いた読書感想文です。「無理ゲー社会」について…

magobee66
2年前
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橘玲「スピリチュアルズ」について、かなりマニアックな指摘

○月△日  「スピリチュアルズ」橘玲 2021幻冬舎  敬意を持って注目している橘氏の最新ハー…

magobee66
2年前
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手っ取り早く、コスパ良く、賢くなりたい欲望を見透かされた本 3選

○月△日  どんな新書もタイトルには手っ取り早く賢くなれそうな雰囲気があります。著者が煽っているつもりはなくても、出版社は売りたくて煽りますね。新書に限らないか。 「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」 西林克彦 2005 光文社新書  例文が小学校2年の国語の教科書から始まり、小6の教科書や有名な詩、大学センター試験までの文章を読ませ、どのように文章を理解していくのか、また誤解してしまうのかを丁寧に解説していく内容です。  非常に論理的に緻密に「読んで、わかっ