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ポンコツ奮闘記.#2

27歳まで定職なし
歳だけとって中身は空
そんなポンコツ介護員の奮闘小話


1.深夜帯の引継ぎ

深夜勤務で出勤すると、遅番の方から引継ぎを受けた。
「〇〇さんの腕にひどい内出血が見られたので、脈を確認してもらいたい。」
ポンコツな私は何にも考えずに「は~い」と、聞き流していた。


2.真夜中の悲鳴

引継ぎを受けた私は、さっそく脈を取りに〇さんの居室に向かう。
〇さんは女性で、気品があり、
あまり異性が得意ではない雰囲気を感じる方であった。

真夜中、ベッドの横に男が立ち。
真夜中、懐中電灯の灯りが腕を照らし。
真夜中、知らない男に手を握られている。
真夜中、
「キャー―――――――――――――!!!!!!!」

悲鳴がユニット内に響き渡った。


3.当たり前を考えろ‼

時は既に遅し。
何を説明しようとも、どれだけ謝罪しようとも、興奮は治まらず。
まだ退勤していなかった遅番さん(リーダー)が一緒に謝罪してくれたが、
当然、お許しを得ることも、興奮が治まることもなく。。。

この日を境に、このユニットから異動になる1年ちょっとの間、
私は〇さんの介助をさせていただけることはなかった。
深夜の度に、早番さんにはご迷惑をおかけして、
私が深夜の度に〇さんに要らぬ不安を与えてしまい、
「ポンコツ‼ 何やってんだ!!」 という始末。

当たり前のことじゃないか。

真夜中に目を開けたら、
暗がりの中に知らない男が立ち、
薄っすら触れられた手が照らされていて、
「襲われる!!」って、恐怖しかない。

一生に一度味わうかどうかの恐怖体験に匹敵すること。

こんなことにも考えが及ばないポンコツだったのです。
もはやこれは、ケアをしようとしたのではなく、完全に作業。
ポンコツな私の頭の思考は。
脈を測ればいい。早く終わらせておこう。
何のためにという目的意識も理解もない。
120%自分本位な思考回路。
〇〇さんという、目の前の利用者さんが見えていなかった。

当たり前を考えろ!!

真夜中であること。
脈をとるためには、腕に触れなければならないこと。
黙ってそんなことをしたら…

当たり前を考えろ‼
その方の目線で考えることができれば、回避できたはずなのです。

今となっては、とても学びになった事例。
ポンコツ故に得た気づき。
正当化だろと指摘されても構わない。
それでも、
これを読まれているポンコツ仲間たちよ‼
失敗を恐れないで欲しい。
ポンコツを嘆かないで欲しい。

1歩ずつ着実に前に進めば前進!!
成長だ!!


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