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ヒヤリハットのシェアリング.#21~欠けたピースの合わせ方~

色んな職員がいますよね。  
自分が普通だと思うことから外れる職員。
周りの普通から自分が外れていることも!?  
   
※弊社で行っているヒヤリハット(インシデント報告書)の活動内容をそのままシェアする回となっています。   

※弊社のヒヤリハットの活動は、インシデントのみならず、気づいたことや良かったこともシェアする内容となっております。
   
※弊社のヒヤリハットの活動については、  
https://note.com/magokoro_kaigo/n/nec32e3369fa4?sub_rt=share_pw  


1.原文

大きい声を出して、テーブルを蹴ったり叩いたりして訴えているが、職員が気づかず。


2.コメント

当然のことながら、
その場(ホール)を担当している職員がまずはアンテナを立てていなければならないことです。
が、職員全員でその場を見るということも大切です。
一人のアンテナには限界もあります。
一人よりは二人の方が、察知しやすいのは言うまでもなく。
休憩の時間帯であれば、
聞こえていなさそうな雰囲気を察知した職員が、
サポートに入れるかどうかが鍵になりそうですね!!
そうやって、
私たちはみんなに助けられながら、利用者の安全を守っているのです!!


3.詳細補足

弊社では難聴である職員さんが勤務されています。
食後の時間帯に、レクや職員の休憩時間を設けているので、
職員人数も少ない状況となります。
そんな中の一場面です。


4.シェアリングタイム

多様性と呼ばれるこの時代、
色々な働き方から始まり、色々な職員さんが働かれています。
多種多様の状況や人、環境に応じた対応や受け入れが必要な時代です。
時代に関係なく、
チームプレーを基礎としている職場では、
昔から様々な人間関係の問題が生じていたように感じます。

弊社でも様々な意見を耳にします。
例えば、
自分が思う働き方の基準を下回る仲間がいたときに、
「多様性というのは、できる人が負担を負うだけのことを言うのか」と。
例えば、
自分がその場にいればとりあえず職責は果たしていると、
「助け合いの社風だから、頑張らなくても誰かがやってくれるから」と。

弊社の環境が今の言う多様性の環境と一致しているとは言い難いと思うので、多様性という観点を持ち出したのは不適切だと自分自身書いていて思っていますが、
一つだけ言えることは、

何を言っても今の環境が変わることはないし、変えられることもない。

これは、
ネガティブな意味合いじゃなく、
文句を言ったら思うような職員が集まってくることにはならないし、
文句を言っても個人の能力が変わることもないという本質のこと。

今ある環境の中で、
どうすることで最大化できるか。

気づいた人には、気づく力があります。
気づくということは、改善に対する考えを持てる可能性があります。
文句を言うことにその可能性を使うのではなく、
最大化する道を探すことに可能性を使うといいのではないでしょうか。

 
話がそれてしまったので事例に戻します。
聴こえに難しさがあるのなら、
周囲の職員が全てをカバーすることが助け合いだとは思っていません。
弊社としては、
代表が状況を把握した上で雇っていること。
聴力の問題がこの仕事において多大な困難が生じることを認識したうえで、本人がここで働くことを選んでいること。

お互いに義務があると考えています。
 
厳しいようですが、
聴こえに難しさがあるのなら、
自分自身で補う努力は必要だと伝えています。

耳で聴けないのなら目で聴いて欲しいと。
 
合わせて、
チームには仲間の困難は仲間で助け合うことをお願いしています。
 
 
いま、
あなたが、誰かに対して〇〇だと思っていることがあるかもしれません。
それは、
誰かに、あなたに対して〇〇だと思われているかもしれません。

 
私は、
誰もが未熟だと思っているし、
誰もが欠けているところがあると思っています。

だから、仲間がいる。

お互いの欠けたピースを、
お互いに補い合うことでしか、
綺麗な “まる” はできない。

それが、
欠けたピースの合わせ方。


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